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菅田将暉と桐山漣、『仮面ライダーW』を演じた2人の快進撃。当時の印象は?

2009年から2010年に放送された特撮ドラマ『仮面ライダーW』の実質的な続編であるテレビアニメ『風都探偵』が大きな話題になっていました。劇中では主人公の左翔太朗とフィリップの“その後”が描かれているわけですが、かつて同キャラクターたちを演じていた俳優といえば、桐山漣さんと菅田将暉さん。

あれから12年……。『仮面ライダーW』で仮面ライダーに扮した二人の現在の活躍と当時の印象を振り返ります。

『仮面ライダーWキャラクターブック』 (東京ニュース通...

『仮面ライダーWキャラクターブック』 (東京ニュース通信社)

via 『仮面ライダーWキャラクターブック』 (東京ニュース通信社)
『仮面ライダーW』は、「平成仮面ライダー」シリーズ10周年を記念して製作され、二人で一人の「仮面ライダー」という前代未聞の設定を組み込んだ作品です。
架空の街・風都を舞台に、「鳴海探偵事務所」を営んでいる左翔太郎(桐山漣)と相棒で謎に包まれた青年・フィリップ(菅田将暉)が共に、街で蔓延る「ガイアメモリ」による怪事件を仮面ライダーWへと変身し、解決へと導いていくストーリー。

主人公の仮面ライダーは一人なのですが、主体となる左翔太郎とフィリップの意識がシンクロし、2人で1人の仮面ライダーとなるのはとても斬新でした。

「仮面ライダーW」左翔太朗役:桐山漣

本作の主人公の一人であるハードボイルドに憧れる探偵・左翔太朗役を演じた桐山漣さんは、1985年2月2日神奈川県横浜市生まれ。

当初はバンド活動に明け暮れ、プロのミュージシャンになることを夢見て熱心な活動を送っていましたが、20代前半で挫折。その後、俳優を志すようになりました。数々のアルバイトを掛け持ちしながら、レッスンへと通い続けた桐山さんは、2006年、21歳の時に『ミュージカル テニスの王子様』に丸井ブン太役で出演。俳優として順調な滑り出しを見せます。

そして2009年より『仮面ライダーW』の主人公の一人である左翔太朗役に抜擢。少々時代錯誤なハードボイルドな雰囲気を纏った探偵という役どころを見事に演じ切りました。

左翔太郎はクールなキャラクター像を発揮しようとする中に、おとぼけでコミカルなイメージも混在しているキャラクターで、親しみやすさを大いに見せつけてくれました。演じる桐山さんの緩急自在の演技も見事で、仮面ライダー史に残る名キャラクターを作り上げた印象です。

彼の存在が本作を面白くしている理由の一つで、大人が観ても楽しめる作品に仕上がっている要因ではないかと思います。桐山さん自身は、幼い頃に『仮面ライダーBLACK』を観て育ったことを公言しており、相棒のフィリップ不在時に一人で変身する仮面ライダージョーカーの姿がBLACKにソックリだった時は大喜びしたそうです。
いくつかの劇場版でも見事に主演を張った桐山さんは、『仮面ライダーW』卒業後の2011年、テレビドラマ『ホンボシ~心理特捜事件簿~』と『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~』にレギュラー出演、同年公開の映画『RUN60』では主演を飾るなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を魅せていきます。

ドラマ「RUN60」予告編/放送中

その後も『ぶっせん』ではパンクロック好きの新米僧侶という難役を見事に演じきり、坊主姿でありながら、チャラいキャラクター性を発揮。クールな一面とコミカルな一面、まさにW時代の桐山さんのような魅力を見せつけてくれました。
『ロストデイズ』では怪しい雰囲気を纏ったヒロインの兄役を演じ、どこか信用できない狂気性を体現。冒頭からラストに至るまで、その正体を視聴者に悟らせない怪演で、強烈なインパクトを残しました。

ほか『コードネームミラージュ』では警察の極秘特殊部隊K-13所属エージェント、『いいね!光源氏くん』ではホストクラブで働く平安時代の貴族を演じるなど、多種多様な役柄に挑戦。

同時に映画『曇天に笑う』(2018)や『貞子』(2019)でも印象的な演技を魅せ、名実ともに人気俳優の仲間入りを果たしました。近年は、『青きヴァンパイアの悩み』や『ラブファントム』といったテレビドラマで主演を務めており、お茶の間で見かけることが非常に多い俳優さんです。

「仮面ライダーW」フィリップ役:菅田将暉

もう一人の主人公であるフィリップ役を演じた菅田将暉さんは、1993年2月21日大阪府箕面市生まれ。
デビュー前よりその美麗な容姿は際立っており、たびたびスカウトされることが多かったという菅田さんは、2008年に第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場し、ファイナリストに選出されたことで芸能界入りを果たしました。

最初の仕事はその翌年となる2009年より放送を開始した『仮面ライダーW』への主演でした。

たまたま東映に挨拶にいったら、オーディションに誘われ、合格に至ったというのは有名な話ですが、それほどまでに菅田さんは謎多き魔少年・フィリップ役にピッタリだったということ。
当時「仮面ライダー」の主演俳優としては最年少の抜擢となりましたが、容姿端麗でミステリアス、時折狂気性も見せる難しい役どころを実に表情豊かに演じていた印象です。
CD『呼吸』

CD『呼吸』

via CD『呼吸』
『仮面ライダーW』でデビューを果たし、1年にわたり主演を務めた菅田さんは、その後、いくつかのテレビドラマや映画で経験を積んでいき、2013年に主演を務めた映画『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ここから俳優・菅田将暉の快進撃が始まります。
映画『そこのみにて光輝く』(2014)、『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)、『セトウツミ』(2016)、『何者』(2016)、『デスノート Light up the NEW world』(2016)、『溺れるナイフ』(2016)、『帝一の國』(2017』、『銀魂』シリーズ、『あゝ、荒野』(2017)、『火花』(2017)などで印象的な好演を魅せ、数々の賞を受賞。人気と実力を兼ね備えた国民的俳優の地位をほしいままにしていきます。
DVD『 アルキメデスの大戦』

DVD『 アルキメデスの大戦』

via DVD『 アルキメデスの大戦』
近年はその演技にさらに磨きがかかっており、2019年公開の『アルキメデスの大戦』では、世界最大の超大型戦艦“大和”の建造を阻止しようとする天才数学者の櫂直を説得力のある演技で熱演。数字に対して貪欲で、とことん追求し、一つのことにのめり込んでしまう演技は、かつてのフィリップ役を彷彿とさせるもので、デビュー当初から菅田さんを応援するファンを大いに喜ばせました。
また、2020年の『花束みたいな恋をした』では、打って変わってどこにでもいるような普通の青年・山音麦を好演。
相手役となる有村架純さんとの相性が抜群であることもさることながら、屈託のない純粋な青年から社会の責任を知り、何気ない日々への感情が薄れていく大人になるまでの変化を巧みに演じ切っています。
デビューから10年以上の時を経て、現在は細かい演技ができる実力派俳優として認知されるようになっており、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源義経を熱演。その演技力に脚本家の三谷幸喜さんも「見事だった」と絶賛していた(※)ほどでした。

※『鎌倉殿の13人』公式サイトよりhttps://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/interview/074.html

その他にも、映画『キャラクター』(2021)や『CUBE 一度入ったら、最後』(2021)など話題作への出演が続くほか、歌手としての活動も精力的に行っている菅田将暉さん。多岐にわたる今後の活躍から目が離せそうにありません!

主演俳優2人が大活躍中の『仮面ライダーW』。当時を知るファンとしては、彼らの活躍が喜ばしい限りです。

(執筆:zash)

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