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しかしながら、「桃太郎」の物語には様々なバリエーションがあるとされており、地域によっては全く異なる形で伝承されているものもあると言います。そんな『桃太郎』のお話が、なんと! 「スーパー戦隊シリーズ」の一部となって、語り継がれようとしています。
それが『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』です! 日本における元祖グループヒーローとも言える『桃太郎』がモチーフになるのは意外にも初めてとなる本作の魅力をご紹介します。これまでの「スーパー戦隊シリーズ」の常識を覆す革命的な点とは?
INDEX
高校生にして人生の転落を経験したはるかは、謎のサングラスをかけることによって、異次元空間を目視できるようになり、オニシスターとしての力に開眼。
「桃井タロウ」という男に忠誠を誓えば、失ったものを取り戻せると謎の男性に言われ、「桃井タロウ」なる人物を探し出そうとしていきます。
元来、「スーパー戦隊」作品の中心として存在し、最初に覚醒する瞬間が描かれるのは、赤いヒーローすなわちレッドだったことが多かったのですが、本作は主に“イエロー”のスーツを身にまとうオニシスター・鬼頭はるかの視点から物語がスタートするのです。
もちろん戦隊の中心人物はレッドであるドンモモタロウなのですが、女性ヒーローの視点から物語を始めるという部分には、多様性が求められる現代らしさを大いに感じた次第です。
思えば、ここ数年の「スーパー戦隊シリーズ」というのは、その歴史に新風を吹き込もうと意欲的に新鮮な要素を取り込んできた印象を受けます。
1975年放映開始の『秘密戦隊ゴレンジャー』から45年以上にもわたって紡がれてきた歴史がある「スーパー戦隊シリーズ」ですが、時代の流れと共に変化してきていることが伺えるのです。
その中でも特にフォーカスしなければならないのが、メンバー構成。ちょんまげをつけたドンモモタロウ、ゴリラのようにマッチョで真っ赤なお尻がトレードマークのサルブラザー、鬼のように角の生えたオニシスター、身長2m以上のキジブラザー、身長100cmという超小柄のイヌブラザーと、実に個性豊かな面々が顔を揃えています。
彼に関しては、史上初めて男性のピンクということもあり、他のヒーローのパワーを借りる際には苦労することもしばしば……。
一方のイヌブラザーに変身する犬塚翼は、変身後の可愛らしい姿とは裏腹に逃亡犯という設定。仮面ライダーの変身者として逃亡犯というのは何人か思い浮かびますが、戦隊ヒーローでこういったキャラクター設定が成されているのは珍しいのではないでしょうか。
ドンブラザーズは「アバタロウギア」と呼ばれるアイテムを駆使して他のスーパー戦隊のパワーを借りることができます。それだけではありません。なんと前作で主人公・五色田介人役を演じた駒木根葵汰が「スーパー戦隊シリーズ」史上初の2年連続となるレギュラー出演を果たしており、その活躍が期待されているのです。
五色田介人がマスターを務める喫茶店「どんぶら」には、どこか既視感を覚えてしまうかも…?
巨大ロボと巨大化した敵との戦闘が繰り広げられるサイバー感あふれる異空間での戦いは、さながらかつての特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を彷彿させることでも大きな話題となった『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』。
これから約1年にわたり、われわれにどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。
(執筆:zash)
■脳人(のうと)
ソノイ:富永勇也
ソノニ:宮崎あみさ
ソノザ:タカハシシンノスケ
主題歌:
「俺こそオンリーワン」
歌:MORISAKI WIN
作詩:及川眠子
作曲/編曲:フワリ
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