今牧輝琉&高橋怜也ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stageインタビュー

今牧輝琉&高橋怜也「世界を取りに行きたい」進化止まらぬ新テニミュはいよいよU-17 W杯(アンダーセブンティーンワールドカップ)ドイツ戦へ!ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stageインタビュー

役者とキャラクターが似てくる。もともと持っていた素質に加え、同じキャラクターを長い月日をかけて演じ続けることで、役者自身と似通ってくることが2.5次元ミュージカルの世界ではしばしば起こることがあります。その最たる例が、2.5次元ミュージカルの代名詞ともいえるミュージカル『テニスの王子様』、そしてミュージカル『新テニスの王子様』でしょう。

2020年12月からスタートしたミュージカル『新テニスの王子様』The First Stageからここまで、越前リョーマを演じてきた今牧輝琉さん跡部景吾を演じてきた高橋怜也さん。おふたりは新テニミュと並行して2021年に始動したテニミュ4thシーズンにも同役で出演してきました。2020年から2024年現在まで、まさにキャラクターとともに走り抜けてきたおふたりです。

今牧輝琉&高橋怜也ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stageインタビュー

ミュージカル『新テニスの王子様』は、『テニスの王子様』の続編を描く『新テニスの王子様』を原作として、2020年にスタート。2024年8月にはシリーズ第4章となるミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stageが上演されます。

お互いに、演じるキャラクターと似てきたと思う部分を聞いてみると、「生意気なところ」「カリスマ性」と返ってきました。新テニミュ初演以降、コンスタントに会い続けているおふたりの目には、お互いの姿はどう映っているのでしょうか。今回の対談インタビューでは、今牧さんと高橋さんの仲の良さを掘り下げながら、キャラクターと似ているところやカンパニーの様子、新テニミュならではの魅力などをお聞きしました。

今牧輝琉&高橋怜也ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stageインタビュー

今牧輝琉は「やんちゃから生意気に」、高橋怜也は「舞台上のカリスマ性」で、越前リョーマと跡部景吾にどんどん似てきた

――おふたりともご自身が演じるキャラクターとは長い付き合いとなります。演じてきた中で感じた成長や変化、魅力など、改めて越前リョーマと跡部景吾への思いを聞かせてください。

今牧輝琉(以下、今牧):
根本の部分は変わらなくて。リョーマって素直ではないんですが、意外とわかりやすいところがあるんです。強いし生意気だけど、中学1年生らしい幼さとかかわいいところが、リョーマの魅力だなと思います。

――今回の新テニミュThe Fourth Stageでのリョーマが、ミュージカル化されている作品の中では、時間軸でいうと1番先にいるリョーマということになりますね。

今牧:
そうですね。原作を読んでいるときは、リョーマ自身も頼もしくなったなと思いましたね。背負っているものが、青学(せいがく)や日本だけじゃないというか。例えば、リョーマは今はアメリカ代表ではないけど、アメリカ代表チームにいたこともあって、より多くの人の思いを受け止められるような人間に成長していると感じました。

――跡部についてはいかがでしょうか。

高橋怜也(以下、高橋):
これまで、新テニミュで取材を受けた際に、「新テニミュの跡部は泥臭さを感じる跡部」とよく言っていたんです。僕自身、テニミュ4thシーズンを経験して新テニミュに戻ってくると、それを色濃く感じます。氷帝の部長としてだけじゃなく、日本代表、特に中学生キャプテンとして、ほかの学校の中学生や高校生と関わることで、新テニミュの跡部は人間味がより溢れている跡部だなと思っています。

今牧輝琉&高橋怜也ミュージカル『新テニスの王子様』The Fourth Stageインタビュー

――長期間にわたって同じ役を演じることから、テニミュ経験キャストからはよく役者とキャラクターが似てくるといった話も聞きます。お互いに「キャラクターに似てきたな」と感じる瞬間はありますか。

高橋:
生意気になってきましたね。

今牧:
それ誰のこと?

高橋:
輝琉だよ。

今牧:
僕か(笑)。

高橋:
最初の頃は、生意気というよりもやんちゃだったんですが、今はもっと生意気です。

今牧:
自覚はあります。

高橋:
あるのか(笑)。

今牧:
自分の感覚としては、生意気というか、心を開いた相手に対してマイペースになりがちなんですよね。ふらっとひとりで自由に行動しちゃうところとか、リョーマに似てきた気がします

――今牧さんから見て、高橋さんも跡部に似てきた部分がありますか?

今牧:
カリスマ性

高橋:
おお。待って、なんか「生意気」って言っちゃった僕がひどいやつみたい。やめてくれよ。

今牧:
うん(笑)。

――オフのときにもそれを感じる瞬間はありますか?

今牧:
プライベート……はエピソードが思いつかないので、思いついたら言います。

高橋:
それ、思いつかないパターンじゃん。

今牧:
あはは(笑)。でも、舞台上での怜也くんのカリスマ性は、僕含め全員が感じていると思います!

――高橋さん自身で、キャラクターに似てきたと感じる部分は?

高橋:
やっぱり、テニミュとか新テニミュの期間だけ、すごく俺様になるというか。そういうマインドになるので、少し偉そうになっている気がしない?

今牧:
僕からはなんとも言えないから、黙っとくよ。

高橋:
おい(笑)!

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「4年前から変わらず大好き」会わない期間がないほど一緒に走り続けてきた4年間

――新テニミュThe First Stageの頃から比べて、お互いの印象で変化した部分はありますか。

今牧:
印象の変化かぁ……一緒にいすぎて全然分からないかも(笑)。

高橋:
たしかに。

今牧:
しばらく会わない期間があれば、たぶん答えやすいんですけど。

高橋:
コンスタントに会っているもんね。

――では、何か役者として影響を受けた部分は?

高橋:
(今牧に向けて)ありますか?

今牧:
……。

高橋:
ないの!?

一同:
あはは。

今牧:
いやいや。ないわけじゃないですけど!

高橋:
「ないわけじゃないですけど」……?

今牧:
怜也くんが出す空気感ってすごいなと思っていて。シーンとした空気の中で、怜也くんが跡部としてしゃべると、それだけでみんなが引き込まれるというか。それはもうずっと思っていたんですが、約60人のキャストが揃ったドリライ(ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンDream Live 2024~Memorial Match~)で、改めて「この人すごい」って思いました。

――それを受けての高橋さんはいかがでしょうか。

高橋:
改めて言うとなると難しいですね。でもやっぱり、輝琉の魅力は存在感かなと。例えば稽古でも、僕はまずシーンを覚えることを優先して(力を)抜いてやっちゃうこともあるんですが、そういうときも輝琉はマジで超全力なんです。そこはすごく座長らしいですし、どんなときも全力でやっているのはかっこいいなと。そこは尊敬できるところだなと思います。……これ恥ずかしいな(笑)。

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――恥ずかしいついでに、少し照れくさい質問を。先ほどの撮影でも、おふたりの仲の良さが伝わってきたのですが、改めてお互いの大好きなところを教えてください!

高橋:
「なし」で。

今牧:
じゃあ、僕も「なし」で。

高橋:
おぉい!

一同:
あははは!

高橋:
でも、やっぱり可愛いところじゃないですか。

今牧:
適当に言ってる!?

高橋:
違う違う違う。本当に。

今牧:
じゃあ嬉しい。

高橋:
さっきお話したような、ちょっと生意気なところも含めて、存在が可愛い。可愛いところが大好き。

今牧:
(真剣な面持ちで)僕は……。

高橋:
あんまり真面目に答えるのやめてよ、恥ずかしい。

今牧:
(笑)。言い方が難しいんですが、怜也くんは僕を年下だと思ってしゃべらないんです。そこが、僕が怜也くんに懐いている理由なのかなって思います。同じ目線に立ってくれるというか。そういうところがすごく大好きだし、初めてそのことに気づいたときはめっちゃ嬉しかったです。

高橋:
(笑顔で)めっちゃ年下だと思っているよ。

――衝撃の事実が明らかになってしまいましたね(笑)。

今牧:
でも、会話の内容としては、同年代としゃべっているみたいです。

高橋:
こっちの精神年齢が低いみたいに聞こえるじゃん(笑)。

今牧:
僕が高いんです(笑)! こうやってフラットに楽しくしゃべれるところは、4年前から変わらず大好きです。

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座長として、キャプテンとして。それぞれの矜持を胸に臨む日本代表vsドイツ代表戦

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双海 しお

エンタメジャンルで執筆するフリーライター。2.5次元舞台が趣味かつライフワークで、よく劇場に出没しています。舞台とアニメとBLが好き。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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