『シン・仮面ライダー』本チラシ裏

『シン・仮面ライダー』池松壮亮らの苦悩は報われたのか?命がけだった演技の印象は

さらに本作の一文字は悪役として初登場し、その後、真の仮面ライダーになっていく描写があり、その変化を話し方や表情でしっかりと表現していたのが印象深いです。
ファン歓喜の名セリフも含めて、オールドファンが求める一文字隼人像を体現していたのでないかと思います。

森山未來の官能的な演技。斎藤工や竹野内豊らも見事

ここまでは主演の2人にフォーカスしましたが、その他にも、『シン・仮面ライダー』を盛り上げた脇役陣も素晴らしい演技を披露してくれました。

まず触れたいのは、やはり緑川イチロー役の森山未來さん。オリジナル版には登場しない全く不透明なキャラクターでしたが、森山さんの官能的な演技の数々で、輪郭をハッキリさせることに成功したのではないでしょうか。

悪役としての狂気的な存在感もさることながら、決して悪とは言い難いキャラクター性を発揮している点もまた、森山さんにピッタリのハマり役だったように思います。

さらに、注目なのは、物語のキーパーソンとなる謎めいた存在…政府の男役の竹野内豊さんと情報機関の男役の斎藤工さん。

お二方とも『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』に続く、「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」3作目の出演となります。

特に竹野内さんは、3作通じて似通った印象を与えるキャラクターを演じているわけですが、演技の段階から、まるで同一人物であるかのように演じることを心掛けたと言います。
その甲斐あって、まさに同じキャラクターが、別の次元を行き来しているかのような錯覚を覚え、今後のユニバース展開にも一役買うのではないかという思いも抱いてしまいました。

斎藤工さんもまた然りで、まるで“ウルトラマン”が仮面ライダーの世界にいるかのような楽しみ方もできるわけです。彼らが演じるキャラクターは、映画のラストで名前が判明するのですが、鳥肌ものの事実に驚愕すること請け合いです。

そして、忘れてはならないのはアンドロイドのケイ役を演じる松坂桃李さん。

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zash

子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。

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