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『ヒプノシスマイク』は、武力に変わり“言葉”が力を持った世界が舞台。男性たちは”イケブクロ”、”ヨコハマ”、”シンジュク”、”シブヤ”といった4つのディビジョンに分かれ、人の精神に干渉する”ヒプノシスマイク”によるラップバトルを繰り広げています。
参加声優は木村昴さんをはじめ、石谷春貴さん、天﨑滉平さん、浅沼晋太郎さん、神尾晋一郎さん、駒田航さん、速水奨さん、木島隆一さん、伊東健人さん、白井悠介さん、斉藤壮馬さん、野津山幸宏さんの12人。キャラクターを演じたドラマパートと、ラップ音楽を収録したCDを順次リリースしています。
11月4日にはファンの前で初めてパフォーマンスを行った「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」1st LIVE@イケブクロ(アニメイトガールズフェスティバル2017内)を成功させ、2018年1月21日にはニコ生番組の公開生放送とCDリリースを記念した「ヒプノシスマイク -Division Rap Meeting-」も控えています。
ここでは、イケブクロ・ディビジョン”Buster Bros!!!(バスターブロス)”のリーダー・山田一郎(やまだいちろう)を演じる木村昴さんへ『ヒプノシスマイク』の魅力について伺いました。
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プロフィール
木村昴(きむら すばる)
6月29日、ドイツ出身。日本語、英語、ドイツ語のトリリンガル。
ミュージカル『アニー』で俳優デビュー以降、声優、ナレーター、タレント、モデル、歌手として多彩に活躍。
2009年より、劇団"天才劇団バカバッカ"を主宰。コーラ好きとしても有名。
主な出演作に、アニメ『ドラえもん』(ジャイアン/剛田武)、アニメ『ハイキュー!!』(天童覚)、映画『キングスマン』(ゲイリー・“エグジー”・アンウィン)、NHK『探検バクモン』のナレーションなど。
INDEX
――『ヒプノシスマイク』の企画を聞いた時の率直なご感想は?
木村昴(以下、木村) 声優界で僕だけが待ち望んだ機会というか(笑)、率直にとにかく嬉しくて「ついにキターー!!」と思ったのをよく覚えています。「ラップしてえー!」って思っている声優さんがどれだけいらっしゃったかはわからないですし、ちょっとウソかなとも思いましたよ。冗談にしてはよくできてる話だな……と。まさか声優さんがラップをしようなんて時代が来るとは思ってもいなくて、夢のまた夢だったので「キタキタッ!」という感じです。
――ラップといえば自分自身を語るというイメージもあり、キャラクターソングとの相性も良いように思えますが、これまであまり本格的に触れられることはありませんでした。
木村 自分のことを歌っているという意味ではキャラクターソングもキャラクターの歌ですから、そういうものだと思うんですけどね。何で皆今までラップをやらなかったんだろうと、僕も不思議なくらいですよ。声優さんがラップに触れる機会にもなっていますし、聴いてくださっている皆さんはヒップホップなんて口にしたこともないような女性も多いと思うので、本当に良い機会になっていると思います。
Twitterを見ていると、ヒップホップという言葉一つにも「HIP-HOPって書くとちょっとカッコつけてるみたいだから、カタカナにしておこう」とか、聴いてくださっている皆さんにそんな迷いがあるのも進歩というか、嬉しいことですね。僕なんかが何様だよって偉そうな感じですけど、チェケラッチョじゃない、そういうヒップホップに皆が触れてくれているのがすごく嬉しいことなんです。
――まずは、イケブクロ・ディビジョン”Buster Bros!!!”の魅力についてお聞かせください。
木村 他のチームとの違い、カラーとしての特徴は”三兄弟”ですよね。兄弟で構成されたクルーという意味では唯一ですし、ドラマの中でも三人の関わり合い方がすごく親密なんですよ。生まれた時から一緒という絆が、”Buster Bros!!!”の特徴で、絶対裏切らないっしょ、みたいな、そういう安心感がありますよね。
――山田一郎の弟である次男の二郎、三男の三郎にはどのような印象を持たれましたか?
木村 二郎は勢いがあって良いですよね。次男っぽい、お兄ちゃんと弟の間に立たされているどっちつかずな感じでもがいている部分があって、お兄ちゃんには憧れを抱きながらも弟にはお兄ちゃんらしくしたい、そういう二面性のよく見えるキャラクターですよね。逆に三男の三郎はちょっと斜に構えているというか。そういう兄弟の長男らしさ、次男らしさ、末っ子らしさがはっきり出ているのが面白いですね。
――そうした兄弟の関係性が楽曲にも如実に出ていますね。スタンダードな一郎の曲、その後を追うような二郎の曲、クラシックも入れて少し捻ったタイプの三郎の曲、となっています。
木村 まさにその通りで、一郎が壁をぶち破って突破口になって、その後を二郎が突撃して、三郎がちょっとオシャレにまとめる、みたいな。収録順で聴くとキレイですよね。
――木村さんご自身が山田一郎と似ているなと感じる部分はありますか?
木村 長男という立場は同じですね。あとは長男気質というか、僕自身は慕われたいという願望があるので、自然とそうなっている一郎が羨ましいですね。僕には妹がいるんですけど「アニキだからって調子乗るな」みたいな感じで非常に強くて(笑)、お兄ちゃんって慕われるような状況に憧れます。
――他のディビジョンについても伺いたいのですが、一郎と因縁の深そうな碧棺左馬刻(あおひつぎさまとき)が率いるヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW(マッドトリガークルー)”はどうですか?
木村 物語上ライバルとして描かれている左馬刻ですが、演じている浅沼さんとはプライベートで非常に仲が良いので変な感じですね。親交がある分、僕らの中にはギャップがあるんですけど、逆にだからこそ演じている楽しさみたいなものはありますね。「キャラクターとしてそうは言っても、どうせ俺の事好きなんだろ?」みたいな(笑)。そういう意味での安心感があるので、胸を借りて思い切りバトルができそうだなと。僕のエゴですけど、初共演の相手がその立ち位置にいると、セリフと言えど遠慮してしまう部分があるというか……そういう意味で浅沼さんがここにいてくれるのはありがたいですね。「遠慮なくブッ潰す!! かかってこいや!!」って感じで(笑)
アルバムは本当に素晴らしいですよね。参加してくださっているラッパーの皆さんもすごく豪華ですし、キャラクターらしさが物凄く出ているんですけど、書いてくださっているラッパーさんたちの色もすごく濃く出ているんです。知らない人からするとキャラクターが全面に出ている分かりやすい歌なんですけど、逆にヒップホップ好きからすると「UZIさんぽい!」とか「KUROさんが書くリリックだな」とか、特にサ上(サイプレス上野)さんが書いてくださっている左馬刻の曲は「うわ~、これサ上さんじゃん!」とか、ラッパーさんらしさもある。誰が聴いても良い、聴き応えのあるアルバムになっていると思います。これをきっかけにUZIさんの曲とかサ上さんの曲とか”HOME MADE 家族”とかも聴いてみてほしいです。
知っている人からすれば書いているラッパーさんの顔も浮かぶし、知らない人からすればキャラクターや声優さんの顔が浮かぶんでしょうけど、そういう部分が『ヒプノシスマイク』の醍醐味でもあるんでしょうね。皆が力を合わせてヒップホップを作っているというのは、もともとのヒップホップの世界とも一緒ですね。皆で一つの曲を作り上げるというのが良いなと思います。
――12月6日にCDが発売されたシンジュク・ディビジョン”麻天狼(マテンロウ)”の人気もすごいですね。あちこちでCDが売り切れていました。
木村 ヤバいですよねー。ヤバいっすよ、コワイっす! (神宮寺)寂雷さんのラスボス感ヤバいっすよ。演じる速水奨さんが見事だなって思ったのは、キャラクターとしても勿論なんですけど、速水さんのラップの説得力が群を抜いてすごいなって思います。声とか、速水さんの持っていらっしゃるカラーがもともと素晴らしいんですけど、ラップのときにそれが何倍にも色濃く出ているという。あれはラッパーが聴いてもビビると思いますよ、ギャングスタじゃないですか!
あえてジャンル分けするなら”ポエトリーラップ”という歌い方です。詩的で、音にはめることにこだわらない、少しズレた良さがあるというタイプのラップです。音に合わせたほうが簡単に決まっているので初心者には非常に難しいタイプなんですが、それをやってのけちゃう速水さんは見事ですね。もうラッパーになったほうが良いですよ!!
(観音坂)独歩(※CV:伊東健人さん)の曲もポエトリーっぽさがありますね。そこに(伊弉冉)一二三(※CV:木島隆一さん)のEDMっぽい、パーティチューンな……真夏のビーチで聴きたい系ラップというか、頭振れちゃうラップというか(笑)、毛色の全然違う曲というのは存在感があってイイんですよ。
独歩のゴリゴリのポエトリーラップは後ろのトラックが良くて、生のドラムっぽいパリッと乾いたスネオ……じゃなくて(笑)、スネアドラムの音がすごくカッコイイですね。
――シブヤ・ディビジョン”Fling Posse(フリングポッセ)”は、まだまだ未知数ですね。
木村 僕もまだ曲を聴いていないので楽しみですが、斉藤壮馬くんのラップがどうなるか気になります。彼は僕が知っている声優さんの中で、唯一プライベートでもヒップホップを聴いている人なんですよ。彼自身はラップをやったことがないんですけど、これまで聴いてきたラップが自分のラップにどう出てくるかが楽しみですね。リズム感も良いですし、非常にクオリティーの高いラップになると思います。
あと、シブヤはキャラクターが面白いですよね。アイドル的デザイナーと、ギャンブラーと、作家っていう。楽しみですよね。
――木村さんご自身が加わるとしたら、どのディビジョンを選びますか?
木村 うわー、これムズいんですよー。全部イイ!! あえてどこというのは難しいですし、どこも入ってみたいですね。いっそ別のチームを作っちゃおう、とか。海外グループとか(笑)ついにニューヨーク・ディビジョンから3人組で、”Beastie Boys”とか”Run-D.M.C.”とか、「3MCのヤバいクルーが来たぜ!!」の人になりたい(笑)。
――新たな勢力として、他のディビジョンを脅かす存在になると(笑)?
木村 どれも入りたいですもん! シブヤ・ディビジョンのヤバい感じもいいですし。
――これだけチームカラーも違いますしどこも魅力的ですから、ファンもなかなか「このディビジョンが好き!」と決めきれないでしょうね。
木村 酷なことしてますよね、僕らも。どのチームが一番なのかって。どのチームも応援してもらいつつ、とくにこのチームは応援してあげようかなくらいの感じで見てもらえれば。
――「アニメイトガールズフェスティバル2017(AGF2017)」での初ライブを振り返ってみていかがですか?
木村 ヤバかったですね!! ありがたい限りで、ヒップホップをやるっていう時点で、果たして女性のお客さんがどれだけ付いて来れるか、不安な部分でもあったんです。でもあれだけの数の方が足を運んでくださって、興味をもってくださったという意味でも食いつき方は想像以上でした。
ちょっとずつ浸透していって、地道に時間をかけていけたらいいなと勝手に思ってたんです。こんな爆発的にバズるとは思ってなくて。これまでのヒップホップもそうなんですよね。今は『フリースタイルダンジョン』とかを通してヒップホップというものが広がっていますけど、ヒップホップって今始まったものじゃないですから。やっている人はずっとやっていた。ただ興味がなかったり、怖い物だってイメージがあったから皆そこまで辿り着いてないし、聴こうとも思っていない。ラッパーさんたちはこれまでの30年近くを地道にやってきているわけですよ。
だから、『ヒプノシスマイク』もそういう感じで地道にやって、どこかで爆発したときに「5~6年前から地道にやってたんだ!」と皆が振り返っていくヒップホップっぽくなるんだ、と思いきや、出ていきなりですよ! 素晴らしいですよね。
ライブで僕が革命的だなと思ったのは、集まってくれたファンのみなさんが一生懸命作ってきたうちわや、持ってきたライトを最終的にしまったということ。ヒップホップのライブでペンライトは見たことがないですから、皆に手を上げてくれってお願いしたら、皆がペンライトをしまって手を上げてくれているという状態。「乙女たちがペンライトを置いた日」っていう記念日にしてもいいと思う。「乙女たちがペンライトを置いた日」って語り継いだほうがいいですよ!! 革命ですよマジで!
――双方に大きな衝撃を与えたイベントになりましたが、今後ファンへ期待したい部分はありますか?
木村 ヒップホップがもともと持つ性質や特徴として「何かを変えたい」とか、大それた言い方をすると「世界を変えたい」というメッセージや想いがあるんですよ。ヒップホップが起こった当時のアメリカの歴史としても、黒人たちが社会的な地位も認められない、仕事もないしお金もないという酷い労働環境の中で、麻薬に手を出したり、銃社会ですから人を殺して物を奪うという背景の中から「これじゃダメだ、もっと世界を変えたい、平和にしたい」というところから生まれた音楽なので、ヒップホップの大事な要素にメッセージがあると思うんです。
だからまず、そのメッセージを受け取ってほしいという思いと、かつ、変わってほしいというメッセージに対するリアクションが欲しいです。壁に向かって1人でわめいているわけじゃなく、皆に向かって「どう思う?!」っていうメッセージがあるんですよ。それに対してヒップホップのもつ性質として「お前は何言ってるんだ?!」という否定的なアンサーが返ってくる場合もあるし、「俺もそう思うよ、一緒に立ち上がろう!」という肯定的な反応があっても良いと思うんです。
これを『ヒプノシスマイク』に置き換えた時、やはりリアクションが大事だと思うんです。わかりやすく言うとコール&レスポンスもそうですし、イケてるかイケてないか、ダサければダサいって言ってほしい。今、皆さんが受け入れてくださっている状態はとても素晴らしい。でも、そこにある種のアンチやディスみたいなものがあっても良いなと。カッコイイなら声を大にしてカッコイイと言ってほしいですし、お客さんのリアクションに期待している部分はありますね。
例えば、”麻天狼”がライブで超盛り上がってたところに”Buster Bros!!!”が出てきたら、ヒップホップの場合「引っ込めー!!」っていうのでもアリだと思うんですよ(笑)。極端な言い方ですけど、そういうお客さんとの関わり方があってもヒップホップぽくて良いと思います。
――ニコニコ生放送のレギュラー番組『ヒプノシスマイク -ニコ生Rap Battle-』も盛況ですね。今後挑戦してみたいことは?
木村 やはり、ヒップホップに皆が詳しくなってくれたらいいなという想いがあって、今回のニコ生はヒップホップについて解説する場面が結構あるのが素晴らしいですね。ちょっとでもヒップホップについて詳しくなってくれたら嬉しいですし、歌詞のことを皆が「リリック」って言うようになるとか、カラオケじゃなくて「トラック」って言ってくれるようになってるんですよ。そんな感じで、ヒップホップの知識が皆さんの中に根付いていったらいいなと思います。ニコ生では色々なラッパーさんも紹介しているので「こんなラッパーがいるんだ!」というように知ってもらえるのも嬉しいですね。あとは、声優さんたちがラップをやっている姿はここでしか見れないので、そういう意味での魅力もありますね。
やりたいことは……ニコ生でライブとかやりたいですね。話を聞いて、それでは準備ができたようなので歌っていただきましょう……みたいな、そういう音楽番組もありますよね、こう「髪切った?」的な(笑)。映像でライブを見せるのもいいと思うんですよ。そういうこともやってみたいですね。
――1月21日には公開ニコ生とCDリリース記念イベントも控えていますが、意気込みは?
木村 やはりヒップホップは音源も大事ですけど、先ほども言ったとおり人に聴いてもらいたいからやっているので、お客さんの前に出られるライブという機会が非常に重要になってくると思うんですよね。だから11月のAGFのイベントもすごく良かったと思うし、1月はその時のメンバーとはまた変わっているので、楽しみです。いつかは全員そろったイベントをやりたいですよね。ラッパーたちも真っ青になるようなデッカイところで……武道館とか!
今後、こういうことが起きたらヤバいなって思う夢があって。例えばUZIさんが今後発表する楽曲に声優さんをフィーチャリングで呼ぶ時代が来るとか。サ上さんのアルバムのどこかに浅沼さんが呼ばれるとか、UZIさんに神尾さんが入るとかしたらアツいですよね。そういう意味で、ヒップホップと声優界の懸け橋になれたらいいなとか、そんな願望もありつつ、という感じです。
――木村さんご自身が一郎の曲「俺が一郎」のリリックを手掛けていますが、こだわった部分はどこでしょうか?
木村 キャラクターらしさは勿論ですが、ある程度の聴きやすさ、分かりやすさですね。ポエトリーラップという歌い方をお話ししましたが、僕個人の好きなタイプは音が綺麗にハマっている、リリックがまるでビートのようになっているものなんです。聞きやすさに通じる部分があるんですが、音にハマっている言葉遊びみたいな部分にこだわったつもりです。
あとは一度聞くだけじゃなくて、二度おいしいリリック……最初に聞いた時にまずリリックからビジョンが浮かぶ。プラス、言葉遊びとして音だけじゃない、文字になったときの意味合いの変わり方。音で聞いた時には何てことはないんですけど、文字として見た時に「おおっ!?」とか「マジで?!」ってなるようなビジョンがまた見えるような、二度美味しいというのがラップの魅力でもあると思うんです。裏の意味というか、こうは言ってるけど本当のメッセージはそこじゃないみたいな。結構そういう曲が好きで、こだわりました。
――特に2番の歌詞は「まだ見ぬ天井」とか「俺らの“ゲンドウ”力」とか「“明日が”雨(“レイ”ン)でも仲間を“シンジ”」とか「逃げちゃダメだ」とか、音で聞いている分にはさらっと聞けてしまいますが、文字として見ると「あっ!!」ってなりますね。
木村 (笑)。
――本記事を読まれている“コダワリ女子”へ、オススメのアーティストやアルバムについて教えてください。
木村 ジャパニーズヒップホップの教科書的なアルバムとしてZeebraさんの『The Anthology(ジ アンソロジー)』というのがあって、Zeebraさんのベスト盤のような感じなんです。過去から現在までに発表された曲の中でも、とくにイイ感じのものを集めたっていうもので。Zeebraさんといえばジャパニーズヒップホップの礎を築いたラッパーさんの一人ですから、彼のラップを聞けばジャパニーズヒップホップのことが分かると言っても過言ではないくらい、色々なジャンルのラッパーさんが参加されている面白いアルバムなので、ぜひ聞いてみてほしいですね。
最近では、餓鬼レンジャーのアルバムを聴いてみてほしいです。2017年8月に出たばかりの『キンキーキッズ』とか、2年ほど前に発売した『祭事』というアルバムも非常にイイです。いわゆるパーティーチューンからメロウ、ゴリゴリの曲もあって。餓鬼レンジャーの特徴として、リリックの中に下ネタが多いんですよ。そういう意味での取っつきやすさがあって、聴いてみてほしいです。
それとケツメイシのアルバムの『ケツノポリス2』ですね。ケツメイシが、今の歌い上げるケツメイシになる前の、ガチガチのラップをやっていた頃のもので、とくに「手紙 過去~」「手紙 ~現在~」「手紙~未来」という3曲が大好きで、これが素晴らしいのでぜひ聴いてください!
――最後に、特技のヒューマンビートボックスをぜひご披露ください!
以上、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』木村昴さんのインタビューをお届けしました!
木村さんの作品への情熱と意気込み、ラップ愛が伝わってくる明るいインタビューでした。
2017年秋に発表され、声優たちがラップバトル!? と驚いたのも束の間、11月のアニメイトガールズフェスティバル2017(AGF2017)でのライブの大成功を経て、12月27日には待望のシブヤ・ディビジョンのアルバムも発売。イケブクロ、ヨコハマ、シンジュク、シブヤの全4ディビジョンが勢揃いして、熱い視線をさらに集め続けているこのプロジェクト。
numan編集部ではこれからも『ヒプノシスマイク』に注目して、今後の展開を詳しくお伝えしていきたいと思います。どうぞお楽しみに!
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