【動画あり】人気声優が挑む本格ラップバトルプロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』に込められた想いとは――声優・木村昴さんインタビュー

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リアルイベントを通じて見えたファンの姿と期待

――「アニメイトガールズフェスティバル2017(AGF2017)」での初ライブを振り返ってみていかがですか?


木村 ヤバかったですね!! ありがたい限りで、ヒップホップをやるっていう時点で、果たして女性のお客さんがどれだけ付いて来れるか、不安な部分でもあったんです。でもあれだけの数の方が足を運んでくださって、興味をもってくださったという意味でも食いつき方は想像以上でした。

ちょっとずつ浸透していって、地道に時間をかけていけたらいいなと勝手に思ってたんです。こんな爆発的にバズるとは思ってなくて。これまでのヒップホップもそうなんですよね。今は『フリースタイルダンジョン』とかを通してヒップホップというものが広がっていますけど、ヒップホップって今始まったものじゃないですから。やっている人はずっとやっていた。ただ興味がなかったり、怖い物だってイメージがあったから皆そこまで辿り着いてないし、聴こうとも思っていない。ラッパーさんたちはこれまでの30年近くを地道にやってきているわけですよ。

だから、『ヒプノシスマイク』もそういう感じで地道にやって、どこかで爆発したときに「5~6年前から地道にやってたんだ!」と皆が振り返っていくヒップホップっぽくなるんだ、と思いきや、出ていきなりですよ! 素晴らしいですよね。

ライブで僕が革命的だなと思ったのは、集まってくれたファンのみなさんが一生懸命作ってきたうちわや、持ってきたライトを最終的にしまったということ。ヒップホップのライブでペンライトは見たことがないですから、皆に手を上げてくれってお願いしたら、皆がペンライトをしまって手を上げてくれているという状態。「乙女たちがペンライトを置いた日」っていう記念日にしてもいいと思う。「乙女たちがペンライトを置いた日」って語り継いだほうがいいですよ!! 革命ですよマジで!

――双方に大きな衝撃を与えたイベントになりましたが、今後ファンへ期待したい部分はありますか?


木村 ヒップホップがもともと持つ性質や特徴として「何かを変えたい」とか、大それた言い方をすると「世界を変えたい」というメッセージや想いがあるんですよ。ヒップホップが起こった当時のアメリカの歴史としても、黒人たちが社会的な地位も認められない、仕事もないしお金もないという酷い労働環境の中で、麻薬に手を出したり、銃社会ですから人を殺して物を奪うという背景の中から「これじゃダメだ、もっと世界を変えたい、平和にしたい」というところから生まれた音楽なので、ヒップホップの大事な要素にメッセージがあると思うんです。

だからまず、そのメッセージを受け取ってほしいという思いと、かつ、変わってほしいというメッセージに対するリアクションが欲しいです。壁に向かって1人で わめいているわけじゃなく、皆に向かって「どう思う?!」っていうメッセージがあるんですよ。それに対してヒップホップのもつ性質として「お前は何言ってるんだ?!」という否定的なアンサーが返ってくる場合もあるし、「俺もそう思うよ、一緒に立ち上がろう!」という肯定的な反応があっても良いと思うんです。

これを『ヒプノシスマイク』に置き換えた時、やはりリアクションが大事だと思うんです。わかりやすく言うとコール&レスポンスもそうですし、イケてるかイケてないか、ダサければダサいって言ってほしい。今、皆さんが受け入れてくださっている状態はとても素晴らしい。でも、そこにある種のアンチやディスみたいなものがあっても良いなと。カッコイイなら声を大にしてカッコイイと言ってほしいですし、お客さんのリアクションに期待している部分はありますね。

例えば、”麻天狼”がライブで超盛り上がってたところに”Buster Bros!!!”が出てきたら、ヒップホップの場合「引っ込めー!!」っていうのでもアリだと思うんですよ(笑)。極端な言い方ですけど、そういうお客さんとの関わり方があってもヒップホップぽくて良いと思います。

――ニコニコ生放送のレギュラー番組『ヒプノシスマイク -ニコ生Rap Battle-』も盛況ですね。今後挑戦してみたいことは?


木村 やはり、ヒップホップに皆が詳しくなってくれたらいいなという想いがあって、今回のニコ生はヒップホップについて解説する場面が結構あるのが素晴らしいですね。ちょっとでもヒップホップについて詳しくなってくれたら嬉しいですし、歌詞のことを皆が「リリック」って言うようになるとか、カラオケじゃなくて「トラック」って言ってくれるようになってるんですよ。そんな感じで、ヒップホップの知識が皆さんの中に根付いていったらいいなと思います。 ニコ生では色々なラッパーさんも紹介しているので「こんなラッパーがいるんだ!」というように知ってもらえるのも嬉しいですね。あとは、声優さんたちがラップをやっている姿はここでしか見れないので、そういう意味での魅力もありますね。

やりたいことは……ニコ生でライブとかやりたいですね。話を聞いて、それでは準備ができたようなので歌っていただきましょう……みたいな、そういう音楽番組もありますよね、こう「髪切った?」的な(笑)。映像でライブを見せるのもいいと思うんですよ。そういうこともやってみたいですね。

――1月21日には公開ニコ生とCDリリース記念イベントも控えていますが、意気込みは?


木村 やはりヒップホップは音源も大事ですけど、先ほども言ったとおり人に聴いてもらいたいからやっているので、お客さんの前に出られるライブという機会が非常に重要になってくると思うんですよね。だから11月のAGFのイベントもすごく良かったと思うし、1月はその時のメンバーとはまた変わっているので、楽しみです。いつかは全員そろったイベントをやりたいですよね。ラッパーたちも真っ青になるようなデッカイところで……武道館とか!

今後、こういうことが起きたらヤバいなって思う夢があって。例えばUZIさんが今後発表する楽曲に声優さんをフィーチャリングで呼ぶ時代が来るとか。サ上さんのアルバムのどこかに浅沼さんが呼ばれるとか、UZIさんに神尾さんが入るとかしたらアツいですよね。そういう意味で、ヒップホップと声優界の懸け橋になれたらいいなとか、そんな願望もありつつ、という感じです。




自身が作詞したリリックへのこだわり

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