numan編集部
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台湾BLドラマの金字塔ともいわれる『HIStory』シリーズや、日本でも人気の高い『We Best Love』シリーズの買付を担当し、
『Be Loved in House 約・定~I do』、
『隔離が終わったら、会いませんか?』、
『正負之間~Plus & Minus』と
3作品のBLドラマでプロデューサーを務めたアニタ・ソン(宋鎵琳)さんのインタビュー第2回をお届けします。
プロデューサーになったきっかけから、1作めとなる『Be Loved in House 約・定~I do』の制作秘話を伺った前回に続き、新型コロナウイルス感染拡大が続く中、リモート撮影という新たな撮影手法に挑戦した『隔離が終わったら、会いませんか?』、そして『正負之間~Plus & Minus』についてお話を伺います。
◆第3回「台湾はアジアBLの先駆者かもしれない」ドラマPDに聞く台湾BLドラマ制作の裏側~アニタ・ソンさんインタビュー
https://numan.tokyo/interview/6upa8
INDEX
アニタ・ソン(以下、同) 2021年の5月頃から台湾でも新型コロナウイルスの感染拡大の影響で厳しい行動制限がかかるようになりました。周りのスタッフも仕事がなくなって、どうしようと。それで企画が始まって。
『隔離』については、キャストはアキ(河合朗弘さん・佐藤樹役)に決まっていて、彼が日本人なので、国際恋愛にしようと。
それと、台湾ではまだ感染者数が多くなくて、いわゆる感染者や濃厚接触者の隔離があまり馴染みがなかったんですね。
逆に私は日本と行ったり来たりで7回ぐらい隔離生活を経験していたので、その経験を入れようと。
6月に制作が決まって7月に撮影して9月に配信というすごく短いスケジュールで作り上げました。
登場人物もとにかく絞り込んで話が成立するギリギリの人数にしたんです。
もうあの作品はあの時期にしか作れなかったと思います。
──確かに配信時期も含めて、すごくタイムリーなドラマだったと感じます。制限のある中での制作でしたがオーディションはどのように?
隔離はオンラインですね。
アキは決まっていたので相手役を選ぶのですが、画面越しに二人になるべく近づいてもらってキャプチャを撮ってずっと確認して。
結果、陳柏春役はランス・チウ(邱治澔)くんに決まりましたが、衣装合わせの日まで二人は会ったこともなかったんですよ。
オーディション時、初めての2人での写真@lancechiuu #春樹CP pic.twitter.com/9XgJbBNW6N
— 河合朗弘 佐藤樹 (@akihirokawaiaki) October 29, 2021
もともとキレイ・チェン(鄭齊磊)くん(加藤勇気役・モデルでリアルバーテンダーでもある)は知っていたんです。もうびっくりするほど顔がいい(笑)。彼のバーに行ったらカウンターに女の子が鈴なりなんですよ(笑)。
それでバーテンダー面白いなと思ってて。
『正負之間』を企画するときに、親友から恋人に変わる、その心の壁を超える部分を描くというテーマは決まっていて、サブCPはどうしようかなと。バーかカフェなら絶対行くだろうからバーテンダーにしようと決めたんですね。
そこから、サブCPは昼と夜の関係性を持たせたかったので、相手役は昼の仕事をと、最初は古いテーラーみたいなスーツの店を考えたんです。でもスーツを撮影用にたくさん準備するのもコストがかかるから(笑)。
同じくらい服がたくさんあるところ……という発想でクリーニング店になったんです。
──ええっ! クリーニング店にそんなドラマがあったんですね! 『約・定』もそうですが予算があまりない部分が逆にプラスに働いている気がします。
「BLってどうやって演じればいいかよく聞かれてたけど、今回自分が出演したことでちょっとわかった気がする」って言ってましたね。
ハオくんは『那一天』(※6)を見たときにすごく印象に残ってて。
「何でこの子が主役じゃないの!?」って(笑)。
でもあの作品はウェインとジュンジーの二人にしか演じられなかったし、ハオくんとも話したんですよね。
「正負之間で主役になるのを待ってたんじゃないかな」って。
※6 『HIStory3 那一天~あの日』……HIStoryシリーズ第三弾。2019年配信。主演はウェイン・ソン(宋偉恩)、ホアン・ジュンジ―(黃雋智)。主人公の友人役でハオ・シーも出演していた
──ますます運命の出会いを感じます!
以上、『ドラマPDに聞く台湾BLドラマ制作の裏側』第2回をお届けしました。
次回、最終回となる第三回では、豪華なゲスト出演でも話題となった『正負之間』のお話や、BLドラマならではの苦労などボリュームたっぷりにお届けします。お楽しみに!
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◆第3回「台湾はアジアBLの先駆者かもしれない」ドラマPDに聞く台湾BLドラマ制作の裏側~アニタ・ソンさんインタビュー
https://numan.tokyo/interview/6upa8
学生時代、リー・グオショウ(李國修)氏に師事し演出を専攻。その後日本に二度の留学を経験。
日本で就職し、『HIStory』シリーズや、日本でも人気の高い『We Best Love』シリーズの買付を担当。
『イタズラなKiss~Miss In Kiss』、『Life~線上の僕ら』など多くのドラマ制作にも携わる。
現・株式会社ビデオマーケットチーフプロデューサー。
エグゼクティブプロデューサー:アニタ・ソン(宋鎵琳)
プロデューサー:キム・キョンウン(金京恩)、ジアン・ビンチェン(姜秉辰)、リン・ペイユー(林珮瑜)
監督:ジアン・ビンチェン(姜秉辰)、ホアン・イーシュン(黃奕勛)
脚本:リン・ペイユー(林珮瑜)
原題:「隔離後見個面好嗎」
邦題:「隔離が終わったら、会いませんか?」
英題:「See You After Quarantine」
話数:全10話(各話約7分)
配信ページ
Rakuten TV:https://tv.rakuten.co.jp/special/syaq/
ビデオマーケット:https://www.videomarket.jp/title/415028
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