numan編集部
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ここではCOSPA Essentialsのプロデューサーとクリエイティブアートディレクターを兼任する「beauty:beast(ビューティビースト)」のデザイナー・山下隆生さんと、COSPAの執行役・廣瀬尚行さんをインタビュー。新ブランドに込められた想いや、デザイナーズコスチュームとして制作した『ディズニー ツイステッドワンダーランド』の制服について等、前後編でお届けします。
世界における日本のアニメアイコンの価値や、コスプレ文化とCOSPAの役割とは?
■後編:ツイステ衣装はなぜ20万円?取締役も唸った贅沢すぎるこだわりを明かす【インタビュー】
https://numan.tokyo/interview/QMKRf
INDEX
山下 1998年に私のbeauty:beast(※)というブランドのコレクションアイテムの中で、永井豪先生のシレーヌ(『デビルマン』)というキャラクターを使用したブルゾンを発表したいというご相談をしたのが、松永社長との出会いです。そのときにライセンス問題をCOSPAさんにケアしていただきました。そして、そこから「COSPA vs beauty:beast」としてしばらくの間、商品開発をご一緒することになったんです。
※1990年に山下氏が設立。1994年にパリコレクション、1995年には東京コレクションなどに参加した90年代を席巻したブランドのひとつ。コンセプトは「全ての光は影を作り、善と悪の間には永遠の葛藤がある」。
http://www.beautybeast.jp/
山下 当時、銀行にキャッシュディスペンサーが導入され始めたんですよ。そこでアニメーションの女性がペコリとお辞儀をするGIFアニメみたいなものが流れていて、それを見たときに、「これからの若い人たちは漫画やアニメーションのキャラクターを好んで、コミュニケーションツールとして取り入れていくんじゃないか」と感じたんです。
それまでのbeauty:beastはモードで、ハイファッションの方向で展開していたんですけれど、その中に取り入れるモチーフとして漫画アニメーションのキャラクター——特に女性のキャラクターが多かったですね。それにキラーアイコンという名前をつけて、永遠のアイコンという形で取り入れていく提案をしていきました。
パリのお寿司屋さんでセーラームーンのパーカーを着てスタッフと食事していたら、隣からジーッとセーラームーンの刺繍を見ている人がいて。誰かと思ったら、当時ご健在だったCHANELのデザイナー、カール・ラガーフェルドさんで、彼に「この商品どこで買えるの?」と話しかけられたりもしました。
COSPAさんと物作りをした中でも、ファッションというチャンネルで私は動いてたんですけれど、やっぱりアニメのモチーフ・キャラクターというのは、世界的にも興味を持たれましたし、刺繍の作りや物作りのクオリティなどもすごく見られていましたね。
山下 20年ぶりに松永社長とお会いしまして、コロナ渦で国が閉鎖したり、名だたるイベントも人数制限されてしまったり、海外のお客様たちが来られなくなったという話をお聞きしました。その中で、「今まで山下さんとやっていたことがもう当たり前になっていて、マーケティングもすごく広がっている。ただ、コロナ渦でその市況も変わると思うし、やり方も戦略も変わるだろうから、何か新しい方法はないか」という話が出たんです。
松永社長は日本国内でのコスプレのパイオニアですから、日本だけのビジョンではなくグローバルに対してのビジョンを持っていて、次のステップ——もうワンランク上のコスプレシーン、コスプレイヤーたちがもっと楽しめる場所を作ってあげたいという思いが強くあって。その起爆剤としての“新しい切り口”という話をしている流れから、1年かけてようやくCOSPA Essentialsという形としてお目見えするに至りました。
コスプレの楽しみ方はさまざまで、お写真を撮ったり、作品の世界観を楽しんだりというのも一つだと思います。その中で僕らとしては、コスチュームを着て、コミュニティに入って、遊ぶというのをぜひおすすめしていきたいところ。衣装やウィッグを揃えたり、メイクを勉強したりといったところで、どうしてもまだハードルの高さはある程度ある業界だと思うので、その辺の垣根をもっと下げていきたいなというのが、今後の目標になってくるかなと思います。
廣瀬 そうですね。オンラインイベントも広がってきてはいますが、最近は徐々にリアルでのコスプレイベントも復活の兆しを見せています。先日、COSPA Essentialsの商品を、池袋でやっているacosta!というイベントで展示したときもお客さんが戻ってきていて、皆さん本当に楽しそうにイベントに参加してらっしゃっていました。今まで抑圧されてた分、リアルの価値がすごく高まっているのを感じましたし、そこを最大限に楽しむところのツールとして、コスチュームを利用していただければいいんじゃないかなと思いました。
廣瀬さんのおっしゃるフィジカルのイベントも、もちろん増えてほしいんですけれど、目に見えないウイルスと闘いながらどう自己表現するか、ネットワークを広げていくかという点において、SNSにおけるコスプレシーンはすごく強いので、そこも大事にしていきたいところですね。
囲われた中で独自の世界観で楽しむディズニーランドのように、街中で日本のコンテンツを使ってそういうことが楽しめるような提案ができたらいいんじゃないか、というところですね。コスチュームもその一環ですし、そこから派生していったグッズやイベント展開なども、その根幹に紐づいてどんどん事業拡大していったんです。
『ディズニー ツイステッドワンダーランド』に登場する「ナイトイレブンカレッジ」の制服のレプリカが、2022年9月9日COSPA Essentials特設サイトにて数量限定で予約開始!それに伴い、渋谷PARCO 5F特設スペースにて販売・試着会を期間限定で開催いたします。7寮の制服をご試着頂ける唯一無二の機会となっております。
イベント期間:2022年9月30日(金)~10月27日(木)
イベント会場:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15−1 渋谷PARCO 5F
発売日:2022年10月上旬より順次お届け予定
サイズ:S/M/L
セット内容:ジャケット、ベスト、シャツ、パンツ、腕章、ネクタイ、グローブ、ベルト、カフスボタン
価 格:各217,800円(税込)
◆初回各寮合計100セット
※各寮・各サイズ合計で初回数量100着の販売となります。売り切れの際はご容赦ください。※以降の再生産は未定となります。
※ご注文締切:2022年10月31日(月)
発売元:株式会社コスパ
ブランド:COSPA Essentials
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2024.10.4