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その最新作にして、3年に渡って描かれてきた「刻(とき)シリーズ」の完結作となる、舞台『メサイア -黎明乃刻-』が2019年9月より東京・大阪にて上演されます。
今作では、前作の舞台『メサイア トワイライト ―黄昏の荒野―』にて、敵である北方連合に捕まり、記憶を消され改造されたサクラ候補生・小暮洵(橋本真一さん)と、そのメサイア(=サクラにとって唯一、互いを救い合える存在)である雛森千寿(山本一慶さん)を中心とした物語が描かれます。
そして今回は、橋本さん&山本さんに2ショットインタビュー! 今作をもって、舞台「メサイア」シリーズから脚本の毛利亘宏さん(少年社中)、演出の西森英行さん(Innocent Sphere)が卒業することも発表されている中、期待が高まるストーリーを予測しながらも、これまでの公演秘話も語っていただきました。
INDEX
橋本真一(以下、橋本) 僕は今まで、『メサイア』シリーズでは映画を含めると6作品、雛森が登場してからだと4作品で小暮を演じてきましたが、僕たち役者同士で作り上げてきたものはもちろんたくさんあるんですけど……ストーリーとして、小暮・雛森の関係性がぐっと深まるようなエピソードがあったかというと、まだ大きな展開はなかったので「やっときたか!」という感じです。
山本一慶(以下、山本) 僕も同じ。「やっとできる」っていう、嬉しい気持ちが大きいよね。
橋本 実際、何が描かれるかはまだ分からないんですけどね。でも、そこは僕たち自身もすごく期待していますし、園之人(村上幸平さん)や一嶋係長(内田裕也さん)との関係も気になりますが……やっぱり一番は、小暮と雛森の関係がどうなるのか。早く知りたいです!
山本 演じられることが嬉しい反面、これまでに過去があまり明かされていない2人なので……観ている方も過去を知っている人物に対しての感情移入はしやすいと思うんですけど、どちらも過去が明かされていない2人がメインとなると、役者としても大変な作業になるとは思っています。
2時間ぐらいの作品で、その過去を作り、観る人に気持ちを伝えなきゃいけないっていうのはすごく難しいですし、その分すごくスピーディーな作品になるのかな、とも予想しています。
橋本 でも『メサイア』って、その方が良かったりすると思う。
山本 そう。勢いがあるほうが逆に観やすくて、お客様の頭にもしっかりストーリーが入ってくるんじゃないかな。とにかく、今は楽しみでいっぱいですね!
山本 僕は見せていないだけで、雛森と小暮には、最初から何か深いものがあるんじゃないのかなって思います。僕たち自身も、芝居を作っていく中ではそういう部分を話し合いながらやってきましたし、演じている側としては、あんまりドライな感じはないですね。
橋本 このペアに関しては、表立って描かれてきたストーリーが少ない分、観ている方にはドライに感じる部分もあるとは思うんです。ただ意識的なのか、無意識なのかはわからないですけど、役者同士はそこを埋めるために話し合いをしてきましたし、だからこそ僕たちはドライな関係ではないと強く思っているんですよね。
山本 他のペアは何かある出来事があって、そこで共感しあって、絆が深まって、っていう形かもしれないけど、俺たちは元から何かつながりがあるというか。そもそも一嶋に対してのどこか反発する感情とか、そういう共通する部分もあってペアを組んでいるところもあるので、そこから絆が生まれた方が俺は深い関係になれるんじゃないかなって思っています。
橋本 そういえば僕も、舞台『メサイア トワイライト -黄昏の荒野-』(以下、『黄昏の荒野』)の脚本をもらった時に、小暮のセリフで「雛森に対して、なんだかドライだな」って思った部分があって。
それはやっぱり、今までのストーリーで描かれてきた部分では、僕ら以外の人たちには「あぁ、そういう風に見えているんだな」って感じたところでもあったんです。でも僕にとっては、小暮と雛森の関係として違うなと感じる部分があったので、西森さんともしっかりと話して、セリフを変更させてもらいました。
――それは、どんな言葉だったんですか?
橋本 小暮のセリフで、「死ぬなと言ってくれた人がいるから、僕は無駄死にはしません」という部分なんですが、変更前は「僕なんて、死んでもいいんです」って言っていたんです。それだと、小暮がこれまでと変わっていないんじゃないかと感じて……。
僕は、その前に一慶が演じる雛森から「死ぬなんて言うな」と言われたことを、きちんと小暮の中に残しておきたかったというか、それで変化した小暮を見せたいなという思いがどうしてもあって。だから皆さんが思っている以上に、僕らの中ではこの2人の距離は近づいているんじゃないかな。
山本 その時、俺はまだ稽古に入っていなかったんです。
橋本 でもこれは、一慶もそう思うだろうなと思って。僕の心情的にもそっちの方が今の小暮らしいと思ったし。あとは北方連合に行く前に、雛森のことを想っていたかった、っていうのもあります(笑)。
山本 アハハ! 『黄昏の荒野』でびっくりしたのが、僕たち一言しか会話してないんですよ。
橋本 そうなんですよ! メサイア同士なのに(笑)。
山本 前作は『メサイア』としてもスピンオフで、北方連合にスポットを当てたストーリーでもあるのに、この2人の関係性が今までになく動いちゃったから!
ただ、見えている部分では急展開に感じるんですが、この2人には今までのストーリーの中でも、メサイアとしてペアを組んでいる上での成長があって、絆が深まっていて。そこが前作では大きく描かれてはいないものの、だからこそ、その部分はちゃんと2人の間に滲ませておきたかった。
真一がセリフを変える提案をしてくれたのは、僕にとっても今の2人ならその言葉が出てくるのが自然だなっていう思いがあるので、すごくありがたかったです。
――お二人自身が見ている小暮・雛森ペアは、同じ関係を持っているんですね。
橋本 そうですね。ただこの2人が背負っているものは、僕たちにもまだ分からない(笑)。
山本 分からないけど、俺たち自身も分からないもの同士で雛森と小暮を演じている。だからこそ、山本一慶と橋本真一の2人は寄り添って、一緒に作っていくペアでありたいと思っていますし、その考えは役柄にも、どこかで還元されていると思います。
■お知らせ■ふたりに見どころなどを聞いたインタビュー【第二回】は近日公開予定! お楽しみに♪
スタイリスト:越中春貴(atelier RIM)
ヘアメイク:工藤聡美
大阪:2019年9月14日(土)~9月16日(月祝)メルパルクホール
〒532-0003 大阪市淀川区宮原4-2-1
スタッフ
原作・ストーリー構成:高殿円『MESSIAH 警備局特別公安五係』(講談社刊)
脚本:毛利亘宏(少年社中) / 演出:西森英行(Innocent Sphere)
出演
橋本真一 、山本一慶 / 長江崚行、近藤頌利 / 小谷嘉一 、石渡真修、三原大樹、
山崎大輝、菊池修司 //大高洋夫 // 村上幸平、輝馬 / 内田裕也 // 藤木 孝 ほか
チケット情報など、舞台「メサイア ―黎明乃刻―」に関する情報は公式 HP、twitter をチェック!
公式 HP■ http://messiah-project.com
公式 twitter■ @messiah_project
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