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――キャラクターとしてこういう風に枠付けていこうというよりは、どこかいるかも、と思わせるリアリティ。
黒須がその言葉を放つ意味というのを現場でひとつひとつ探る作業でした。
――いざ撮影に入ってみて感じたこと、印象的だったことは?
出来上がるまでは想像つかなかった部分がありました。このカット、この画は出来上がった時どういうふうになるんだろう、と思う瞬間は多かったです。でも、出来上がった作品を観た時に、監督がやりたかったものが伝わってきたし、普遍的なことを言いたい、そして、普遍的なラブストーリーなんだなと改めて思いました。
――起きてることはとんでもないことなんですけど、そこが違和感なく入ってしまうような不思議な感覚がありました。
そうですね。その感覚はある…と言ってしまっていいのか(笑)、というのはありますけど、不思議な感覚であることは間違いないですね。
――完成を観て改めて感じられたことは?
現場でわからなかったこと、消化できなかったことも、ひとつの映画になると、違和感なく観ることができる、という発見がありました。撮影時期も1年半以上前なので、その時の自分で理解できなかったことが、今だと向き合い方も違ってきている部分もあるので、理解できる部分もあったり。時を経て観ることの面白さも感じました。
――なるほど。ただ逆に言うと、その1年半前の、その瞬間だからこそ撮れた、という部分もあるでしょうね。
そうですね。時間をかけて、悩んで撮影していたことが、どこか黒須の内面として表れてる部分もあると思うんです。その時期にしか撮れないものはあったと思います。
――では最後に、『羊とオオカミの恋と殺人』をこんなふうに観てほしい、というメッセージをいただければと思います。
これを今観てこう思ったけど、もしかしたら2年後観たらこう思う、というようなことがある作品だと思っています。
自分の置かれている状況とか、周りとの関係によっても変わってくるかもしれない。感情って、一つじゃないなと思うので、違和感を残しながら観ていただくのもいいと思うんです。
だから皆さんの素直な感想、反応はすごく楽しみです。どう感じたか、声を聞かせてもらえたら嬉しいです。
撮影:鈴木裕介
ヘアメイク:速水昭仁(CHUUNI inc.)
スタイリング:伊藤省吾(sitor)
取材・文:田部井徹(トリーヌ)
監督●朝倉加葉子
脚本●髙橋泉
出演●杉野遥亮 福原遥
江野沢愛美 笠松将 清水尚弥 一ノ瀬ワタル 江口のりこ
配給●プレシディオ
©2019「羊とオオカミの恋と殺人」製作委員会 ©裸村/講談社
公式HP●http://hitsujitookami.com/
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