用語集

隠れ腐女子（かくれふじょし）

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「隠れ腐女子」の意味

「隠れ腐女子」（かくれふじょし）とは、読んで字のごとく「腐女子」であることを隠している人のことである。「腐女子」とは、いわゆる「BL作品」を愛好、自身で制作する人のことをいう。

よって、女性オタク全般を「腐女子」と呼ぶのは誤用である。

「隠れ腐女子」の由来・語源

「腐女子」の名づけの理由は様々あるが、いわゆる「一般のアニメ・漫画ファン」との一線を引くためというのが多いと考えられる。女性を表す「婦女子」をもじって「腐」をあてることで誕生したと思われる。

「腐女子」は本来あるはずのないところにカップリングを見出し、作品を作ったり妄想したりする。これは造語だが「火のない所に煙を立たせる」というような性質を持っている。あくまで個人、あるいは「腐女子」間での話なので、それを純粋にその作品やキャラクターを好きな人に見られてしまってはトラブルの火種になりかねない。というか、既に何度もそういったトラブルは発生している（二次創作のカップリングがあたかも公式設定であるかのように発言した、など）。そのため、ほんの一部の迷惑な「腐女子」のせいで、そのものを「厄介者」とする人がいないわけではない。

「個人の一解釈」という話で片づけるには極めて困難な状況である。

また、もうひとつ多いのは「周囲の理解が得られない」というところだろう。腐女子が集まるコミュニティに参加してそういった話をするという場合はともかく、一般的な場所で「私は腐女子です」ということはほぼないといってもいいだろう。先述したように「腐女子」にいい印象を持たない人であれば関係を敬遠されるし、知ったかぶりした人に「じゃあそこにいるAとBで妄想したりするんだ～（笑）」と言われる可能性も否定できず、基本的にメリットがない。これは家族であっても同様で、誰もが理解ある反応をできる訳ではないため、「家族の誰かが腐女子（腐男子）」という場合を除き、「腐女子であることを隠している」という人は多いだろう。

「隠れ腐女子」の活用例

では、実際どう隠れているかというと、代表的なものでは「同人誌は押入れおよびクローゼットに隠す」「ベッドの下に隠す」というものがある。また、ぱっと見で分かりにくいものについてはそのまま本棚等に紛れ込ませることがある。「木を隠すなら森の中」である。

行動面においては、人に見られないところ（たとえばスマホ）以外ではそういった主張をしないというものがある。これは人によって様々であるが、アニメや漫画好きであること自体を隠す人、「腐女子」であることだけ隠す人など様々である。推しカプのカラーリングをさりげなく取り入れたり、概念（推しカプをイメージさせるもの）を普段の持ち物に取り入れるなどして、さりげなく身につけている人もいる。ただし、こちらの方法は同士にはバレやすいので、絶対にバレたくないという人にはおすすめできない。

また、これはネット上でも有名な質問だが「攻め」の反対は「守り」である。うっかり「受け」と答えてしまうとそれまでの擬態が全て台なしになってしまうので、注意したい。