俺の白兎(おれのしろうさぎ)

「俺の白兎」の意味

「俺の白兎」(おれのしろうさぎ)とは、2023年度NHK大河ドラマ『どうする家康』にて岡田准一氏演じる織田信長が松本潤氏演じる松平元康(後の徳川家康)に発したセリフである。

「俺の白兎」の由来・語源

松平元康(以下元康)は、のちに「大御所様」として称えられ、同作品内ナレーションでも「神の君」として崇められている徳川幕府初代将軍・徳川家康となる。元康は幼少期を織田家の人質として過ごすのだが、信長は家康を粗暴に扱いつつもどこか気に入っていたようで、その後元康が今川家へと渡り敵対する立場になってもなお、その気持ちは変わっておらず上記の発言に至ったと思われる。

家康が織田家の人質であったことは、歴史上では比較的有名な話で、恐らく様々な作品で描かれてきたであろうエピソードだ。
今回の大河ドラマでは、屈強な肉体を持ち、アクションはノースタント、ジークンドーインストラクターなど格闘技にも精通している岡田氏が演じていることもあってか、ネット上では「本能寺の変で死ぬ気がしない」「炎の中からよみがえってきそう」と言われ、圧倒的な「攻めキャラ」ともされていた。

一方の元康は、織田の襲来を知って震えが止まらなくなるなど、本当にこの男が日本をひとつにし、250年以上続いた「江戸幕府」の祖なのかと疑いたくなるほど弱々しく、しかし周りには彼を慕う人々が集まる存在。ネット上では「乙ゲーの主人公」「主役ってかヒロインでは」と話題になった。そんな元康に対して信長が「俺の白兎」とどう考えてもワケありかつ、若干の湿度を感じる古のBL作品のようなセリフを発したとあって、ネットは大熱狂。

同セリフが登場したのは第1話であったが、続く第2話では竹千代(元康の幼名)に掴みかかり、「食ってやろうか」と耳元で囁く出血大サービス。このシーンは予告でも使用され、畳み掛けるような展開に一部視聴者は阿鼻叫喚。しかし第3話では死人が大量発生、さらに、元康が家族と民の命を天秤にかける選択を迫られる急な鬱展開に「大河ドラマの洗礼」を受けた視聴者が別の意味で阿鼻叫喚することとなった。

「俺の白兎」の活用例

「待ってろよ、竹千代……俺の白兎」
「俺の白兎、ほんとに寅年じゃなくて兎年じゃん!」
「あ~あれは俺の白兎確定だね」

余談だが、岡田氏が元V6であることと織田信長が「第六天魔王」と称していたことから、今回の信長を「V6天魔王(ぶいろくてんまおう)」と呼称するネット民も多くみられた(なお、V6天魔王という単語自体は以前から存在している)。
また、岡田氏は大阪府枚方市の「ひらかたパーク」のイメージキャラクター「超ひらパー兄さん」としても有名であり、主演作が決まるたびにパロディポスターが制作されることが恒例となっている。そのため「ひらパーで絶対“俺の白兎”来るでしょ……」という声も上がっている。

IMAGE

numan編集部

声優、アニメ、舞台、ゲームまで!オタク女子のための推し活応援メディア

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

オタ腐★幾星霜