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……という難しい説明は置いておくと、今いる世界とは別の世界、「パラレルワールド」のようなものを指して使われることが多い。ファンタジーや異世界作品、またはSFなどで使われるほか、一般層にも「パラレルワールド」的な意味として認識されている。
続いて「世界線」という言葉が頻繁に使用されているのは、2009年に発売されたゲームでその後アニメ化もされた『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)だ。こちらも現在の意味とは少々異なる。
科学を題材にした作品で、2010年の秋葉原が舞台。主人公は小さな発明サークルのリーダーをつとめる(ただし厨二病)大学生の岡部倫太郎。岡部は、単位を取るため参加した講義会場で牧瀬紅莉栖という天才少女に出会うのだが、その少女は数時間前に刺殺されており、岡部はそれを目撃していた。そして、そのことを記したメールもサークルメンバーに送信していたのだが、なぜか日付は1週間前の日付になっていた……というもの。
この作品において「世界線」とは、「世界は1本の線になっており、多少の歪みはあれど、全て同じ未来に収束する」というもの。別の「世界線」というものは存在せず、今ある「世界線」が変わる場合には、変わった先の「世界線」だけが存在し、前の「世界線」は消滅。しかし人々は「世界線」の移動に気づくことなく日々が回っている。この前提の元、主人公の岡部が「世界線」の移動を知る能力に偶然にも気づいてしまったところからストーリーが動きだすため、作中に「世界線」という言葉が頻発している。
「相対性理論」の中身までは一般的ではないため、「世界線」の語源を上記の『STEINS;GATE』とする場合が多いが、言葉としての語源は「相対性理論」にある。それが派生して『STEINS;GATE』に登場し、さらに派生して「パラレルワールド」のような別の世界を指す言葉になったとされている。
「〇〇が生きてる(元気な)世界線どこ?」
→作中で死んでしまったキャラクターが元気で生存している世界、いわゆる「パラレルワールド」を望んでいる場合に出ることが多い。ちなみに「パラレルワールド」にパロディ作品(学パロ等)を含めるかどうかは人によって異なる。
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