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シャバい(しゃばい)

「シャバい」の意味

「シャバい」(しゃばい)とは、「さえない」「根性がない」「ひ弱」といった意味をもつ言葉。
とくに、普段は威勢がよくのに(いきがっているのに)、窮地の場面になると弱腰になった様を指して使われることが多い。

刑務所の中から見た一般社会のことを表す「娑婆(シャバ)」が形容詞化したもの。こちらは、アウトローな者たちが一般人を形容するときに用いていた。

「シャバい」の由来・語源

「シャバい」は、ごく最近まで死語であった。
「シャバい」が流行したのは、一説には1980年代後半から90年代にかけて、1983年に漫画が連載開始された昭和の元祖ヤンキー作品とされる『ビー・バップ・ハイスクール』(BE-BOP-HIGHSCHOOL)が社会現象化した “ヤンキーど真ん中世代” に当たる時期とされ、ヤンキーたちに当用語が頻繁に使われていた。

由来としては、「シャバ(娑婆)の空気を吸う」からだと考えられる。
「不良じゃない奴ら」→「シャバの奴ら」→「普通の奴ら」と変化したという説が有力である。つまり、ヤンキーではない「普通の奴ら」は、「さえない」し、「根性がない」し、「ひ弱」である、という意味である。現代語に直すと、「ダサい」「ヤバい」「キモい」に該当する。

もちろん、当時のヤンキーたちは、自分が「さえない」「根性がない」「ひ弱」なんて言われることは最大級の侮辱であったため、もし使われたとしたら激怒して決闘を申し込むときもあったほどである。
ちなみに、「シャバい」振舞いをする者に対しては、「シャバゾウ」(シャバ僧)などと呼んでいた。

というわけで、同時期に使われていた「ナウい」や「アベック」などと同じく、古い言葉……つまり死語なのだが、昨今の人気ヤンキー作品や、平成レトロブームの影響などから、「シャバい」を始めとした用語がリバイバルされている動きがある。

当用語は、30年に渡ってティーンに特化したマーケティング&プロモーション支援を提供してきた株式会社アイ・エヌ・ジーが行なった、流行に敏感な関東の高校生男女にトレンド調査「2022年秋の最新トレンド」で、3位にランクインした。

「シャバい」の活用例

「シャバい」の使い方は以下の通りだが、前述の通り「ダサい」「ヤバい」「キモい」に該当する言葉なため、気軽に使わないほうが身のためとも言える。

「あいつってシャバいよな」
「シャバすぎて草」
「シャバくなりたくなければな…」
「それって、シェベェェエエエ!!」
「お前シャバ僧か(笑)」
「シャバい、シャバすぎる……」
「お前には“シャバい”って言われたくないわ」

また、「草」などのような、昭和のヤンキー世代は使っていなかったであろう言葉と組み合わせると令和感が増す。

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numan編集部

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