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ハーレム(はーれむ)

「ハーレム」の意味

一人の男性が、複数の女性に愛されて囲まれ、デレデレになっている状態。または複数の女性から恋愛対象とされ「どうしよう、俺……デヘヘ」と、困ったふりをしながらニヤけている状態を指す。

男性一人に対し、女性は複数だが、浮気や不倫との最大の違いは女性同士も公認であるという点で、取り巻き同士の間に争いはない。これは「他の人を好きになってもいいから自分も大事にして」、「争わないように、みんなで彼(彼女)を共有しよう」、という意識の下に行われていると思われる。

「ハーレム」の語源・由来

元々はアラビア語の「ハラーム」(ハリームとも)が語源。
「禁じられた場所」「許されないもの」という意味を持ち、男性の立ち入りを禁じられた空間を指す。

イスラム教では、男性と女性はある程度の距離を保つべき関係とされており、男女間の接触を物理的に断ってしまうという考えのもと、女性だけの空間「ハーレム」が作られるようになった。
そもそも「ハーレム」には、多くの女性を抱えその生活を維持することが可能な経済力が必要であり、結果として富裕な権力者でないとハーレムを作ることすらできない。
イスラム世界屈指の大帝国であったオスマン帝国においても大規模なハーレムが存在していたことが知られている。

やがて元の意味を離れ、「一人の権力者のもとに多くの夫人・女性が集っている」という部分だけが強調された結果、「一人の男性が複数の女性を侍らせている」状態を表すこととなった。

「ハーレム」の使用例

“ハーレム状態”:男性向け恋愛ゲームや、それを原作とする アニメ、マンガなどで、主人公が美少女たちに囲まれ、モテてモテてモテまくる状態のこと。
ある意味、男性の夢ではあるが、冴えない主人公がこの状態に陥る“理不尽ハーレム”と呼ばれて叩かれることになる。

転じて、女性向けBL界では、攻めキャラが好き放題にやりまくる“総攻め”を指す。その場合は“ハーレム”の他、“大奥”あるいは“色ボケ”と呼ぶ場合もある。

さらに、一人の女性が複数の男性に囲まれ、好意を向けられる……という状態を、「逆ハーレム」(「逆ハー」とも略される)という。
2010年代以降、少女漫画やTL、乙女ゲームにおいてジャンルの一つとして多くの作品が見られるようになった。

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numan編集部

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