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「プロフィール帳」(ぷろふぃーるちょう)とは、2000年代前半に流行した、プロフィールシートをまとめたバインダー状の冊子。A5サイズで、カラフルでファンシーなデザインのものが多い。「プロフ帳」と略すことも。
プロフィールシートには「名前」「誕生日」「連絡先」「好きなもの」「フリースペース」などの様々な項目欄が用意されている。自分のプロフィール帳からこのシートを外し、友達に記入してもらい、綴じて保管する。コミュニケーションのきっかけになるツールとして、主に小学生女子に人気を博していた。
平成後期から令和にかけての「平成レトロ」ブームにより、Z世代を中心に再ブームを起こしている。かつては存在しなかった「SNSのID」欄が登場していたり、人気のキャラクターものが作られていたりと、現代ならではのアップデートがなされている。
一時はブームの下火によりほとんどのメーカーが製造を中止していたが、再ブームを受けて再び流通するように。『リラックマ』や『すみっコぐらし』などの生みの親として知られる、ファンシー文具の人気ブランド「サンエックス」では、2017年頃から新たなプロフィール帳を販売し続けている。
名称は記入された「プロフィール」を、ノート(=帳面)状にまとめておけることからと思われる。初登場の時期やメーカーは不明。
ファンシー文具メーカー「カミオジャパン」では、1990年代には既に取り扱っていたという。
また「プロフ帳」は、サンスター文具株式会社の登録商標である。
「◯◯ちゃんのプロフィール帳可愛い!」
「好きな子にプロフ帳書いてほしいから、明日頑張って話しかけるんだ」
「私のプロフ帳書いて~」
「推し活のプロフィール帳作成しました!仲良くしてください!」
「プロフ帳が再ブームしてるの懐かしすぎる」
「好きなキャラのプロフィール帳が見たすぎる」
▼コロナ禍で再流行?
2020年からのコロナ禍に伴い、プロフィール帳が再流行した一面がある。これは感染対策のため、学校生活で思うようにコミュニケーションが取れなかった生徒たちに人気を博したため。新学期にお互いをよく知るため、卒業シーズンの思い出作りのためなどで重宝された。
▼推し活でも大活躍
近年はキャラクターやアイドルなどの「推し活」でも、プロフィール帳が活躍している。この場合はリアルな紙のやり取りというより、プロフィール帳をイメージした画像データを、自らSNS上などに掲載する。
「自分のハンドルネーム」「推し方」「好きになったきっかけ」「求めている交流方法」など、推し活におけるプロフィールを記載し、コミュニケーションのきっかけにする。インターネット上には、それぞれの推し界隈にフィーチャーしたテンプレート画像も多く出回っている。
利用する世代は幅広いが、性別は女性が圧倒的である。
▼出演者紹介にも重宝されている
ニッポン放送のラジオ番組『ミューコミVR』では、ゲスト出演者が記入した「番組特製のプロフィール帳」を、公式SNSに掲載している。トークのきっかけ作りや、視聴者への自己紹介などとして人気(※1)。
▼アニメやゲームとの親和性
推し活でも重宝されているように、プロフィール帳はアニメやゲームなどのキャラクターコンテンツとの親和性が高い。「もしもキャラクターがプロフィール帳を書いたら」という想像が、多くの人に楽しまれている。
人気アプリゲーム『エリオスライジングヒーローズ』では、2024年2月から「ジャクリーンのプロフィール帳大作戦!」という限定イベントを開催。所定のクエストをクリアすると、キャラクターのプロフィール帳が手に入るシステムとなっている。
人気アイドルグループ「SixTONES」が2022年にリリースしたシングル『わたし』では、初回特典のひとつとして「“わたし”を“わたそう”グリーティングカード」があった。これは購入者が自分で記入できるプロフィールシートと、メンバー全員が記入したプロフィールシートの冊子。かなりの話題となり、SNSで「プロフ帳」がトレンド入りした。
※1
ニッポン放送『ミューコミVR』公式X
https://twitter.com/mc1242
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