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「ドレミの歌」(どれみのうた)とは、主にTikTokやYouTubeのショート動画などで流行した「あるあるネタ」。馴染みのある「ドレミの歌」を替え歌し、曲と合わせてド~シまでの7つのあるあるを間に挟んだもの。どんなネタを選択しているかで、投稿者の個性やチャンネルのテーマがわかる。
渋谷トレンドリサーチによる高校生男女への「2023年夏の最新トレンド」アンケートの、ランキング「流行っている物事は?」で、写真撮影アプリDazzや性格診断テストのMBTIに並び、5位にランクインした(※1)。
ブームのきっかけとなったのは、2023年9月時点でTikTokでフォロワー47万人越えを誇り“永遠の女子高生”をテーマとして活動するインフルエンサー「古森もぐ」(@45sde72)の動画。こちらは彼女の強みを活かした「新学期のJKあるある」をネタとしている。誰もが知るキャッチャーな「ドレミの歌」を元とし、人気の「あるあるネタ」の小芝居を挟むことで面白さが生まれ、同時に多数の共感を呼ぶ動画となっている。
また他のパターンとして、同時点でチャンネル登録者数1060万人の超人気YouTuber「はじめしゃちょー」の「YouTuberのドレミの歌」のように、一般的にはあまり経験のない特殊な専門職のネタだが、YouTubeで1148万回も再生されているものもある。この場合は元ネタが知れ渡っていることが前提となるが、このあるあるってどんなのだろうと興味を起こす点と、一般からの共感性は欠けても当人だからこそ分かるリアルな経験を端的に表したことが、人気の理由として挙げられるだろう。
幼少期に歌った覚えのある方も多いであろう「ドレミの歌」だが、この曲の始まりは1959年に公演されたミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の劇中歌。そこから日本版が1961年に発売され、1974年以降は音楽の教科書にも掲載されるようになった。現代でも幼稚園や保育園などで歌われている。
ネタがこの名称で広まったのは、前述の「古森もぐ」の動画で「#ドレミの歌」というハッシュタグが付けられていたからだろう。
「看護学生ドレミの歌」あぃりDX看護専門学校(@airidxkango)
「夜職ホスト狂いのドレミの歌」整形アイドル轟ちゃん(@user-hi8qw5jc4c)
「【あるある】「チー牛系大学生」のドレミの歌」レジスタンス(@resistance7777)
「激辛好きのドレミの歌」パンナコタpannakota(@pannakota)
「普通のドレミの歌」MELANIE(@melanie02)
etc.
他にも様々な投稿者が「ドレミの歌」で投稿しているが、共通して言えるのは自分のチャンネルの強みを活かした動画であることだ。もはやたくさんの替え歌が出てきすぎて「普通の」(ただし映像は狂気じみた)ドレミの歌が存在していることにも驚きを隠しきれない。
※1
「2023年夏!高校生最新トレンドランキング」2023年7月7日発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000026876.html
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