広告をスキップ
numan用語集「メタ発言」

メタ発言(めたはつげん)

「メタ発言」の意味

「メタ発言」(めたはつげん)とは、「メタフィクション発言」の略。
アニメやマンガ、ゲームなどの登場人物が、作者や視聴者など、物語の外側でしか知り得ない知識や裏事情について、作中で発言すること。また発言したセリフ、それにまつわる行動そのもののこと。

典型的なメタ発言は、作中でキャラクターが「この世界はそういう設定だから」「作者が◯◯だから」など、“設定”や”作者”の存在を匂わせるもの。とくにギャグ性の高い作品に登場することが多いが、なかにはそのメタ発言が、ストーリーの重要なポイントになっている作品もある。

また舞台演劇などにおいて、登場人物が一部で役者本人として発言をすることも「メタ発言」の一種であると考えられる。

テレビアニメや特撮作品では、次回予告やCパートだけでメタ発言が繰り広げられることも多い。

「メタ発言」の由来・語源

「メタフィクション(Metafiction)」な発言であることから。

「メタフィクション」という用語自体は、1970年代にアメリカの作家であるウィリアム・ギャスの論文から生まれたとされている。日本国内では、1980年代から普及。高橋康也の論文『メタフィクション覚え書き―筒井康隆論のための小さな助走』がきっかけと考えられている。

「メタ発言」の活用例

「今観てるアニメのキャラが、バリバリメタ発言してて爆笑しちゃった」
「夢が壊れるからメタ発言は禁止にしてほしい」
「メタ発言かと思ってたらめちゃくちゃ重大なネタバレだった」

▼定番のメタ発言の一例
・作者の存在を匂わせるもの
「それは作者の趣味だよ」
「文句は作者に言ってくれ」

・設定に触れるもの
「このマンガはそういう設定になってるんだよ」
「うちの雑誌じゃ、一度戦ったらみんな仲間になるものだから」

・読者や視聴者、プレイヤーに語りかけるもの
「テレビの前のみんなも、一緒に考えてみてね」
「ここでAボタンを押してみよう」

・尺や間隔について触れるもの
「今週のアイテムはこれ!」
「どうするんだ、あと10ページもあるのに」

▼有名なメタ発言の一例
「勝ったッ!第3部完!」(『ジョジョの奇妙な冒険』ズィー・ズィー)
「プリキュアのために、ミラクルライトを振ってほしいココ~」(『映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』ココ)
「ルパン!来週こそは必ず捕まえてやる!」(『ルパン三世』銭形警部)
「もうちょっとだけ続くんじゃ」(『ドラゴンボール』亀仙人)
「番組が長ーく続くとよくある話よね」(『星のカービィ』フーム)
「のび太は映画になると、かっこいいこと言うんだから」(『映画ドラえもん のび太と銀河超特急』骨川スネ夫)

▼メタ発言が多い作品の一例
『銀魂』世界観や設定、マンガやアニメの裏事情、作者ネタなど。メタ発言をテーマにしたエピソードもあった
『Dr.スランプ』作者が登場し、キャラクターとやり取りをする
『秘密結社鷹の爪』作中に制作予算のメーターが表示され、キャラクターが「メーターがゼロになると映画は終了し、結末は次回作に持ち越し」と発言する

▼メタ演出(※ゲームのネタバレあり)
正確には「主人公」と「プレイヤー」が別れているゲームにおいては、しばしば主人公ではなく、プレイヤー自身にキャラクターが語りかけてくるような“メタ演出”が組み込まれていることがある。
一部の「メタ発言」は、こうした“メタ演出”のひとつであるとも言える。

(例)
・ビジュアルノベルゲーム『ドキドキ文芸部!』は、終盤に登場キャラクターが「自分はゲームのキャラクターであることを自覚している」旨を発言。その虚しさから、主人公をゲーム世界に呼び込んだと打ち明ける。

・ミステリーゲーム『かまいたちの夜』は、特定シーンである操作をおこなうと、「このゲームの本当の作者は自分で、強制的に働かされ、命の危機に瀕している」という旨のメッセージが浮かび上がる。事実ではなく、制作サイドが意図して組み込んだフィクション要素である。

▼メタ発言の扱い
メタ発言の扱いは、作品やシーンによって異なる。
発言後、一切触れられない場合もあれば、「誰に向かって言っているんだ」とツッコミをされる場合や、他キャラクターもメタ要素について納得し会話が続く場合もある。

 

メタい(めたい)

numan編集部

声優、アニメ、舞台、ゲームまで!オタク女子のための推し活応援メディア

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

オタ腐★幾星霜