水色界隈（みずいろかいわい）

「水色界隈」の意味

「水色界隈」（みずいろかいわい）とは、サブカル系ファッション用語のひとつで、白に近い透明感のある水色を取り入れたファッションを示す。晴れ渡る青空の濃い水色ではなく、どちらかと言えば冬の凍てつく湖を連想させる淡い水色のアイテムを取り入れているのが特徴的。

病み系やメンヘラ系ファッションやメイクを好む若者が、最近注目しているのが水色界隈ファッションだ。淡い色味の水色をアイテムに取り入れるため、現世と隔絶した天界のような儚く幻想的な雰囲気を作り出すことができる。

人だけでなく、人形に着せる洋服にも水色界隈は浸透しており、じわじわとその層を広げている。ハッシュタグ数も増えてきていることから、今後も注目のワードといえるだろう。

【水色界隈の人気ブランド】
水色界隈ファッションで服を購入する際に、参考にしたいブランドの一部を紹介。

■maonosuke
水色をメインカラーにしているブランドなので、水色界隈との相性は抜群。水色の良さをふんだんに取り入れたデザイン性×受注生産と最強のコンボとなっている。
ワンピースにショートパンツ、フードジャンパーなど、オールシーズンで着られるアイテムの幅広さが魅力的。365日いついかなる時も水色界隈に身を包めるのが人気ブランドの理由。

■LIBERTY TOKYO
自社ブランドのアイテムだけでなく、アメリカから買い付けているアイテムを販売しているLIBERTY TOKYO。
水色界隈の淡いカラーのアイテムから原色を使ったビビットカラーまでと、幅広い種類のアイテムが販売されている。カスタムセレクトショップなので、自分の感性にあったアイテムを求めることができる。

■ACDC RAG
原宿系ファッションアイテムを多く取り入れているブランド。
パンク・ゴシックロリータ・V系など、枠に囚われない個性的なアイテムが取り揃えられている。自己表現できるファッションアイテム同士を組み合わせて、独自のファッションに昇華しやすいブランド。

「水色界隈」の由来・語源

天使界隈のはっきりとした由来や語源は明確ではないが、インフルエンサーのぬた。さんが提唱者とされている“天使界隈”の派生ではないかとの所説がある。
オタク用語として前から存在する界隈の言葉に、ファッションアイテムの色味を足したのではないかと推測される。

【界隈】
周辺の地域や近辺のことを指す言葉。
ネットやオタク用語で用いられる意味としては、推し（アニメキャラやアイドルなど）や趣味が同じ仲間のこと。

【天使界隈】
天使界隈は白色でまとめられた色味のファッションのことで、天使界隈との親和性が非常に高いことから、天使界隈・天使界隈と同一されていることも多い。ざっくりとした違いは、水色界隈が水色ベースのファッションで、天使界隈が白色ベースのファッションであること。

「水色界隈」の活用例

「美しすぎ……水色界隈の頂点だわ」
水色界隈を極めたファッションに身を包んだ人を褒め称える言葉。
ただ美しいと表現するだけでなく、頂点入れることで、他の追随を許さない極めた者であることを含ませることができる。

「水色界隈の服着たいけど、パステルカラーが似合わないから病む」
水色界隈のファッションは淡い色味が特徴的なため、パステルカラーが似合わないと自身と馴染まずに服が浮いてしまう現象が起こってしまう。
いくらファッションセンスとメイクセンスが高かったとしても、着る本人がもつ魅力とかち合わなければ、着こなすのはなかなかに難しい。自身の好みと似合う服の系統がズレていることに対して、病んでしまうのも致し方ないのかもしれない……。

「水色界隈に入界した」
水色界隈に魅了された人の呟き。
水色界隈にハマった！ではなく、水色界隈が持つ儚さと美しさから連想して、入界のワードを選択したことにセンスが光っている。

界隈（かいわい）