numan用語集「薩摩ホグワーツ」

薩摩ホグワーツ(さつまほぐわーつ)

「薩摩ホグワーツ」の意味

「薩摩ホグワーツ」(さつまほぐわーつ)とは、J・K・ローリング氏の大ヒットファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズを起源としたネットミーム。

作中に登場する「ホグワーツ魔法魔術学校」と「薩摩藩士」の武士的なイメージが混ざったものが目立つ。『ハリー・ポッター』関連の公式からリリースされた情報ではなく、Twitter生まれの二次創作キーワードである。
「薩摩ホグワーツ」という確定した概念は存在せず、個人の好みや思想により、その幅は多岐に渡っている。

流行当初はTwitterでトレンド入りを果たし、その後も各SNSでネタやイラストなどが投稿され続けている。

「薩摩ホグワーツ」の由来・語源

発祥時期は、2023年2月。
ゲーム『ホグワーツ・レガシー』の先行発売によって、『ハリー・ポッター』シリーズや『魔法ワールド』シリーズへの関心が高まっていた時期だった。

イラストレーター・松永マグロ氏が、ゲームのプレイスタイルを薩摩の武士になぞられたツイートから広まった。元ツイートの注目度はもちろん、ツイートに記載されていた「薩摩ホグワーツ」というインパクトのあるキーワードがTwitter上で爆発的に拡散され、他ユーザーにより次々と新たな設定が生み出されていった。

 

「薩摩ホグワーツ」の活用例

「(鹿児島旅行の写真と共に)薩摩ホグワーツ入学」
「(ホグワーツレガシーのプレイ開始時に)これから私も薩摩ホグワーツに入学します」
「高校を卒業したので、明日から薩摩ホグワーツに通います」
「薩摩ホグワーツに入学できるゲームなら買う」

▼薩摩ホグワーツの傾向
「薩摩ホグワーツ」の解釈や設定は個人によって大きく異なるが、特にメジャーな内容は以下の通り。

・薩摩人がホグワーツに入学する(ホグワーツに武士風の装いの生徒が通っている、薩摩の方言で話す、杖ではなく木刀や真剣を帯刀している など)
・ホグワーツに「薩摩寮」が存在する
・薩摩地方(鹿児島)にホグワーツの分校が存在する

時代設定は多岐にわたり、発端となった『ホグワーツ・レガシー』時代を想定する層もいれば、ハリー・ポッターたちが活躍した後の時代を想定する層もいる。また原作キャラクターたちの反応、オリジナルの薩摩キャラクターとの絡みなどを楽しむ層もいる。

 

▼有名な薩摩ホグワーツの呪文
作中に登場する呪文と、鹿児島の方言を組み合わせたもの。
以下は大元の発言者・松永マグロ氏による呪文の一例。

・「エ゛クズベリア゛ア゛ア゛ーーーーッ!!!!」→「エクスペリアームス:攻撃を与え、相手の杖を奪う」
・「ア゛ロホ゛モア゛ア゛ア゛ーーーッッッ!!!」→「アロホモラ:鍵を開ける」
・「る゛ぅモ゛ォ゛ッッッ!!」→「ルーモス:杖の先端が光る」薩摩ホグワーツの場合は、太刀の刃に一瞬だけ光を灯し相手の視界を奪い、その隙に攻撃する
・「ア゛クシ゛ヴ゛ォ゛ァ゛!!!!」→「アクシオ:物を引き寄せる」薩摩ホグワーツの場合は、相手の生き肝を掴んで引き抜く

 

▼薩摩イオニー
「薩摩ホグワーツ」の流行に伴い、『ハリー・ポッター』シリーズに登場するハーマイオニー・グレンジャーにかけた「薩摩イオニー」というキーワードも流行。Twitterでトレンド入りを果たしている。
こちらは元ネタとして、以前からハーマイオニーの声真似をしていた「はなまる」というインターネット活動者がおり、新たに「鹿児島の方言を話すハーマイオニー」というネタ動画をアップしたことから「薩摩ホグワーツ」の流行と共に「薩摩イオニー」という呼び方が広まったものである。

 

▼千葉ホグワーツも実在?
2023年6月に放送されたバラエティ番組『月曜から夜ふかし』に、ハリー・ポッターオタクを名乗る男性が出演。こだわりの小道具やモノマネを披露しつつ「家はどこですか?」というレポーターの質問に「千葉ホグワーツ」と答える一場面があった。

この男性のキャラクター性の強さから、リアルタイムの視聴者はもちろん、SNS上では切り抜き動画が拡散され話題に。Twitterでは「千葉ホグワーツ」がトレンド入りする結果となった。後にハリー役の吹き替え声優・小野賢章も番組を知り「千葉ホグワーツ…めちゃくちゃ笑いました」とツイートしている。

トヨハシ・テング(とよはし・てんぐ)

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