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「観る将」(みるしょう)とは、自分で将棋は指さず、観戦やイベント参加などを中心に楽しむ人。また楽しむ行為。
表記揺れとして「見る将」もある。
また、「観る将」「見る将」と比較して、実際に自分で将棋を指す人のことを「指す将」と呼ぶ場合もある。
ユーキャンによる2023年「新語・流行語大賞」でトップ10入りを果たした(※1)。
これは2023年に藤井聡太が史上初となる8大タイトルを独占したことが大きい。藤井の活躍は連日メディアにも取り上げられ、これまであまり将棋に興味がなかった層がタイトル戦に注目したり、現地や配信などで試合を観戦したりするように。
実際に自分で将棋を指さずとも、「観る将」という新たな楽しみ方を見出す人が増え、ファンの裾野が広がることになった。
「観る将」自体は長らく存在しており、1990年代は大スター・羽生善治を目当てにしたファンが、全国を追いかけるケースもあったという。
その後「観る将」というワードが誕生したのは2010年ごろからとされる。当時はニコニコ生放送で将棋の公式番組がスタートし、インターネット環境さえあれば気軽に対局をリアルタイムで観戦できるようになっていた。テレビ中継されない対局も取り上げられるようになったことから、「観る将」を楽しみやすい環境が広まったことにより、ワードの認知度も上がっていった。
その後2023年には、藤井聡太の史上初8タイトル独占により、将棋界自体への世間からの認知度が大幅上昇。結果として「観る将」も増加し、ワードが流行語大賞の上位に食い込むほど話題となった。
「最近観る将デビューした」
「友達が観る将を楽しんでいるらしいので、そのうち指す将になって一緒に対局したいなと思ってる」
「観る将が増えたおかげで、将棋界を支える人が増えました」
「鳩森神社に来ました!ここに来てテンションが上がらない観る将はいないでしょう!」
「観る将にとって、ガイドブックに乗ってる観光地は第一目的ではない……」
▼羽生善治も「観る将」にコメント
2023年の流行語に「観る将」がランクインしたことに、スター棋士・羽生善治はSNSに「流行語大賞のトップ10に【観る将】がランクインしました。様々な側面から将棋を楽しんでもらえる事に感謝しています。指す、撮る、観る、付き添い、通りがかり、どんな形でもいいのです。将棋がその方にとっての楽しいもの、少しでも気持ちが潤ったり張りが出たりするもの、これからも生活の中に溶け込んだ存在になれたら幸いです」と投稿している(※2)。
▼各地では「観る将」のためのイベントも
2023年に一大トレンドとなったこともあり、全国各地で「観る将」をターゲットにした様々なイベントが開催されている。観る将同士で将棋の魅力を語り合ったり、大スクリーンで対局を同時観戦したり、プロ棋士を招いたトークショーを開催したりと、規模や内容は多岐に渡る。
どうしても玄人向けの雰囲気が強くなりがちだった将棋界隈において、新しい風が吹き込んでいる状態だと言えるだろう。
※1
「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞
2023年12月1日発表
https://www.jiyu.co.jp/singo/
※2
羽生善治氏Xより(旧Twitter)
https://twitter.com/yoshiharuhabu/status/1730461891108241487
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