numan編集部
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配信動画などで、配信者が叫び声や雄たけびなど極端に大きな声を出してしまい、それを聞いたリスナーが一瞬音が聞こえなくなって「鼓膜がなくなったような気持ち」になった時にコメント欄に投稿する感嘆の言葉。
ただ「鼓膜が破れた」とかではなく、広島弁で「ないなった」というちょっと舌足らずな表現をするのがかわいいと評価されて定着。配信動画のチャットコメントでよく使われるようになった。
とはいえ、最近のイヤホンやスピーカーは安全設計がされているので、実際に鼓膜がなくなってしまうほどの衝撃を与えられることはない。書いているほうも読んでいるほうも、あくまで比喩表現のひとつとして楽しんでいる。
そのため、中には「さっき鼓膜ないなったので、スペアもってきました。付け替えたので改めて続き見ます」とか「今日はホラー配信だから、絶対途中で鼓膜ないなる。予備を50枚用意しておきました」など、本来あり得ない鼓膜のスペアや付け替え発言などが飛び交ったりする。が、それはそれとしてお遊びのひとつとして許容されている。
発祥はホロライブ系のVTuberではないかと言われているが、誰の動画でいつから使われるようになったのか、はっきりとした起源は明らかになっていない。ライバー界隈は毎日のように新たな動画が公開され、様々なトレンドが発生するため、使っている本人たちも気づかない間に流行語が産まれている。
プロの音響監督が調整していない配信動画には、時に人の五感を破壊するために作られたのではないかと疑ってしまうような作品が混ざっていることがある。だが、そんな粗削りなクオリティだからこそ得られるリアクションもある。新たなスターを発掘すべく、リスナーは予備の鼓膜を用意しながら配信動画サイトの荒波をかき分けていくのだろう。
……が、それはそれとして、突然のフルボリューム絶叫は近所迷惑になってしまうことがあるので、昼夜に関わらずヘッドホンかイヤホンにて視聴すべきと思われる。
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