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「オルチャン」(おるちゃん)とは、「顔」を意味する「オルグル」と「最高」を意味する「チャン」を組み合わせた韓国の造語で、美人・美男子を指す言葉である。転じて「オルチャンメイク」「オルチャンファッション」という造語も誕生している。
「オルチャン」とは、元々は韓国のSNS「Cyworld」で生まれたネット用語である。韓国でのインターネットの普及が進んだのは、2000年~2009年とされているが、「Cyworld」はその前年の1999年9月にサービスを開始している。10代を中心に爆発的な人気をほこり、自撮りや自作の小説などを載せるのが主だった利用法である。そんな中で自撮りに「美人・美男子」といったコメントが多く集まる人たちが現れ、やがて「オルチャン」と呼ばれるようになっていった。
一時期には「オルチャン」たちが出演するテレビ番組「オルチャン時代」も制作されており、社会現象になっていた。また、2003年にはNAVERが集計した「インターネットの流行語」で1位を獲得している。
しかし、その後韓国でも「Twitter(現X)」「FaceBook」などのSNSが台頭するようになり、徐々にユーザー数が減少していった「Cyworld」はサービス終了を余儀なくされた。そして「Cyworld」の終了とともに「オルチャン」の文化も衰退してしまい、現在の韓国では「死語」として扱われている。そのため、現代の韓国の10代~20代前半の世代は「オルチャン」という言葉すら知らない。
当時「オルチャン」とされた人たちは、インフルエンサーとなっている人も多く、現在は「Instagram」などに活動場所を移している人が多い。そういった人たちは「オルチャン出身」と呼ばれる。現在のK-POPアーティストや俳優にも「オルチャン出身」はいるという。
日本で使用される「オルチャンメイク」「オルチャンファッション」においては「韓国風メイク」「韓国風ファッション」といった意味合いが強い。また、本来は男女を問わない単語であるが、日本で使用する場合、基本的に女性向けを指している。
「〇〇のオルチャン時代マジで可愛すぎて一般人とは思えない」
「オルチャン時代の〇〇に学校で遭遇したい人生だった」
「オルチャン時代の写真は今でも時々見返して、うわ~カッコよすぎ~ってなってる」
「韓国の知り合いにオルチャンメイクの話したら“?”って顔されたんだけど」
「韓国だと15年前くらいの流行りらしいよ」
「マジか……そりゃ知らんわ」
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