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「もうやめて!◯◯のライフはゼロよ!!!」(もうやめて!◯◯のらいふはぜろよ!!!)とは、既に勝負が決着しているのに、攻撃を続けようとする側を止めるために使われるインターネットスラング。
「◯◯」には負けた側(=ライフがゼロの側)の名前が入る。
元ネタの影響もあり、基本的には勝負の第三者である外野であるが、負けた本人が発するケースも多い。
基本的にはネガティブな出来事が起きた際に「これ以上ひどいことをしないで」と、加害側をたしなめる方法で使われる。
「オーバーキル」「やり過ぎ」を止めるためのニュアンスが強い。
ただし、稀にポジティブな意味でのショッキングな出来事が起きて、「これ以上良いことが起きたらキャパオーバーになってしまう」という、いわゆる“嬉しい悲鳴”のニュアンスで使用されることもある。
元ネタは2003年7月に放送されたTVアニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』162話のセリフ。
この話では、主人公・遊戯とインセクター羽蛾という敵とカードゲームで戦う。序盤はかなり不利だった遊戯だが、その後逆転し、羽蛾のライフをゼロにして勝利する――が、遊戯は引き続き羽蛾を攻撃。
見かねたヒロイン・真崎杏子が「もうやめて! 遊戯! とっくに羽蛾のライフはゼロよ! もう勝負はついたのよ!」と発言する。
その後2007年頃、ニコニコ動画にこのシーンを切り抜いた「MAD動画」が投稿されたことから、いっきにニコニコユーザーの間でブームになる。
やがてMAD動画自体を知らないインターネットユーザーにも、印象的な部分だけを抽出したセリフが浸透し、「もうやめて!◯◯のライフはゼロよ!!!」という定型句化していった。「もうやめて!」はしばしば省略される。
現在では元ネタを知らずに、スラングのみを使用する人も珍しくない。
「ようやく退勤できると思ったら、上司に3時間お説教されて私のライフはゼロよ!」
「応援してる野球チームがまた負けた……もうやめて、(チーム名)のライフはゼロよ……」
「ペットのイタズラがすごい……もうやめて! 飼い主のライフはゼロよ!!!」
「友達がすべったギャグの解説をさせられている……もうやめて! ◯◯くんのライフはゼロよ!!!」
「またチケット落選! もうやめてイー◯ラス! とっくに私のライフはゼロよ!」
「推しカプの絡みが激しい……もうやめて、ファンのライフはゼロよ……ありがとうございます……!」
インターネット文化に馴染みが深いタレントが、この言い回しを使うシーンは珍しくない。
人気声優・大久保瑠美は「本棚の整理しなきゃと思ってても、完全版、新装版、文庫版も持ってるのに最初の単行本を捨てられないオタクのジレンマの…“もうやめて! 本棚のライフ(空き)はゼロよ!”」とツイートしている。
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