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「リンクコーデ」(りんくこーで)とは、恋人や友人、家族などのコーディネートで、一部に同じアイテムを取り入れること。
完全なペアルックではなく、トップスやボトムス、靴、帽子、アクセサリーなど、一部のみを統一させ、さりげないおそろい感を楽しむ。多くは二人組のコーディネートに取り入れられるが、複数人のグループでおこなうことも多い。
英語の「link(=繋がり、合わせる、関連づける)」から。
以前から同様のファッション概念は存在していたが「リンクコーデ」というキーワードが日本で認知され始めたのは、2015年前後からと考えられる。2017年にはメジャーな表現になっており、ファッション誌『mamagirl』で、タレント・木下優樹菜さんが「家族の外出はいつもリンクコーデにしている」「買い物時からリンクを意識している」といった旨を語っていた。
「子どもとリンクコーデするために買い物行ってきた」
「今日は推しと帽子がリンクコーデです」
「これから友達とリンクコーデで旅行にいきまーす」
「推しぬいと私のリンクコーデ見て」
「彼氏とリンクコーデしたいから、誕生日におそろいの靴かTシャツをプレゼントする予定」
▼リンクコーデのメリット
・気軽に試しやすい
「完全なペアルックが恥ずかしい」という人でも、一部のアイテムを統一するだけの「リンクコーデ」であればハードルが低く、チャレンジしやすい。普段の自分好みのファッションに、恋人や友人、家族とのリンクアイテムを取り入れるだけで良いため、コストが抑えやすいという魅力もある。
・思い出に残りやすい
リンクコーデは、デートや旅行など、いつもより少しこだわりたい外出ファッションとして人気が高い。写真映えするコーディネートのため、記念写真を撮影して、後から思い出を振り返るときの楽しみも増やせる。
▼リンクコーデの作り方
・アイテムをそろえる
トップスやボトムス、帽子、靴、アクセサリーなど、一部におそろいアイテムを取り入れる。ハッキリとしたリンク感が出やすく、恋人から友人、家族まで幅広くチャレンジしやすい方法。それぞれ着こなし方の違いが楽しめるのも魅力的。
・柄やカラー、素材をそろえる
「トップスはボーダー」「ボトムスは黒」「ジャケットはデニム」など、アイテムごとのカラーや柄をリンクさせる。柄の細かいニュアンスや、「くすみ」「はっきり」「明るめ」などカラーのテイストを統一させると、リンク感が強まりやすい。
・小物をそろえる
バッグや帽子、靴、アクセサリーなどを統一する方法。
それぞれ異なるファッションを楽しんでいても、小物がひとつ共通なだけで、リンク感はしっかりアピールできる。夏は日傘、冬はマフラーや手袋などの防寒具も、リンクアイテムとして人気が高い。
▼皇室でもリンクコーデ
天皇皇后両陛下や愛子さまの装いが、たびたび「リンクコーデ」になっていると、近年話題になっている。
・天皇陛下のネクタイと、雅子さまの帽子とセットアップが同系色
・天皇陛下のネクタイと、雅子さまのブラウスが同系色
・雅子さまのセットアップ(パンツルック)と、愛子さまのセットアップ(スカートルック)が同系色。二人ともネックレスははパール
・天皇陛下がワインレッドのセーター、雅子さまがラベンダーのセーター、愛子さまはワインレッド×ラベンダーのセーター
▼シミラールックとの違いは?
「リンクコーデ」としばしば混同されやすいのが「シミラールック」である。
どちらも恋人や友人、家族など、親しい二人組やグループが「完全なペアルックではなく、さりげない統一感を楽しむ」という点では同じ。ただし「リンクコーデ」が「何かひとつおそろいのアイテムを取り入れる」「いずれかのアイテムの色や柄、素材などを統一する」ものであるのに対し、「シミラールック」はあくまで「雰囲気が似ているコーディネート」である。
また「シミラールック」は恋人や友人に人気が高いが、「リンクコーデ」は親子人気が高い傾向にある。
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