numan編集部
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今回ご紹介するのはアーティスト・星野源さん。『映画ドラえもん のび太の宝島』のテーマ曲や『スーパーマリオブラザーズ 35周年』CMソングにも抜擢された星野さんの楽曲に注目します。実は“オタク気質満載”な楽曲の秘密とは?
INDEX
アニメタイトルをそのまま楽曲タイトルにした、なんともチャレンジャーな曲である本作。
ですがこの曲にはそんなタイトルに恥じない星野さんの『ドラえもん』愛や、原作者である藤子・F・不二雄先生へのリスペクトがあちこちに散りばめられています。
曲に関しても、美しいストリングスの音色で奏でられる間奏のメロディをよく聞くと……お馴染みの『ぼくドラえもん』のメロディが使われている事に気付くでしょう。
(同じメロディでもテンポや音色が違うだけで、ここまで印象が変わるのは驚きですよね。)
見慣れた様々な『ドラえもん』にまつわる背景や、これまた見覚えのある鮮やかな青色のワンピースを着て踊るダンサーさん。
映像の中の星野さんもどことなくのび太くんを思わせるようなファッションで、徹底した『ドラえもん』の世界観が表現されている事を感じさせます。
曲の随所にちりばめられたサウンドには、昔懐かしいマリオのゲーム効果音やニンテンドーゲームキューブの起動音を彷彿とさせるメロディなど。
ゲームにそこまで詳しくなくとも、多くの人が「あっ、聞いたことある!」と感じる音が満載です。
⇒次ページ:“一億国民総オタク化"する現代。膨大な知識と愛がハマった?
とは言え任天堂という会社がここまで歩んできた歴史や信念を踏まえてこの歌詞を作るのは、一言で言えば非常に「オタク的」な星野さんの一面が顕著に見られる点でもあるでしょう。
先述のアニメだけでなく『THE IDOLM@STER』シリーズや『MOTHER』などのゲームもお好きだったりと、かなりディープな二次元オタクであることでも知られている様子。
また彼のそんなオタク気質が発揮されているのは、二次元コンテンツだけではありません。
自身が生業としている「音楽」に関しても、星野さんは非常にオタク気質であることでも有名です。
先述した『ドラえもん』の音楽性に関して「ニューオーリンズを意識した」と語っている事や、ご自身が提唱する「イエローミュージック」は敬愛するマイケル・ジャクソンを始めとした「ブラックミュージック」を由来としている事など、一介の音楽好きと呼ぶだけでは片づけられないほどの深い愛と膨大な知識を、音楽に対しても抱いている事が感じられるのではないでしょうか。
それが今、なぜここまで大勢の人々に支持される曲となっているのか。
それはずばりこの多様性が進んだ社会において、今や「一億国民総オタク化」が進んでいるから、というのも大きな原因の一助のように思います。
だからこそ、そんな「オタク気質」を感じる星野源さんの楽曲が。こうして大勢の人々に愛され、支持されているのかもしれませんね。
2010年に1stアルバム「ばかのうた」にてソロデビュー。
2016年にリリースしたシングル「恋」は、自身も出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌として社会現象と呼べる大ヒット。
2018年、国民的アニメ映画「映画ドラえもん のび太の宝島」の主題歌・挿入歌や、連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK)の主題歌「アイデア」を担当。12月にリリースした5thアルバム「POP VIRUS」では、オリコン・ビルボードなど主要ランキングで軒並み1位を獲得、現在も大ヒットを記録中。
2019年2月、5大ドームツアーを開催し33万人を動員。 10月には、国内外のアーティストを迎え制作したEP「Same Thing」をリリースし、大きな話題を呼ぶ。11月からは自身初のワールドツアーを開催。全会場ソールドアウトし、大成功を収めた。
俳優として2019年8月、映画「引っ越し大名!」主演、アニメ映画「夜は短し歩けよ乙女」、「未来のミライ」では声優を務めた。
作家としても著書「蘇える変態」、「いのちの車窓から」などを刊行。
幅広い活動が評価され、2017年3月に「第9回伊丹十三賞」を受賞した。
(アミューズWEBサイトより引用)
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