『SPY×FAMILY』第2クール、海外勢はどう見た？戦争へのリアルな反応も…

2022年に注目を集めたアニメ作品として人々の脳裏に浮かぶ作品、それは間違いなく『SPY×FAMILY』だと思います。
2022年の春アニメとしてSeason 1の第1クールが、秋アニメとして第2クールが放送された全25話のコメディアニメは、未だ我慢の強いられる毎日を送る人々の心を癒し、日々を生きる希望をもたらしてくれたと言っても過言ではないでしょう。

そんな『SPY×FAMILY』は、日本だけにとどまらず海外でも絶大な人気を誇っているのですが、海外の視聴者は新キャラクターも数多く登場する第2クールをどう見たのでしょうか？　本稿では、以前お伝えした『SPY×FAMILY』第1クールの反響に続き、第2クールを視聴した海外ファンの反応をお伝えします。

遠藤達哉氏原作による漫画『SPY×FAMILY』は、「ジャンプ+」にて2019年3月より連載開始されました。2022年12月時点で累計発行部数が2900万部を超えている大ヒット漫画です。

そのストーリーは、一流のスパイとして知られるロイド・フォージャー（通称：黄昏）が、ある任務のために、偽装家族を作らなくてはいけなくなり、孤児院で暮らす少女アーニャを娘として、偶然出会った公務員の女性ヨルを妻として迎え入れ、仮初のフォージャー家を作り上げることから幕を開けます。

しかし、この家族はそれぞれが大きな秘密を抱えており、娘のアーニャは他人の心を読める超能力を持ったエスパー、妻のヨルは「いばら姫」の異名をもった凄腕の殺し屋だったのです。こうして始まったスパイ、殺し屋、エスパーによる共同生活の様子をコミカルに描き出した作品が本作なのです。

アニメ版の第2クールからは、ここに超能力ドッグのボンドやロイドの同僚で同じくスパイのフィオナといったさらに個性的なメンバーも加わることになり、作品をより一層面白くしていくことになるのですが、やはり海外ファンもまた新キャラの登場に胸を躍らせたようなのです。

アニメやゲームのレビューを掲載する「DEXERTO」というサイトにおける『SPY×FAMILY』第2クールのレビューは「ユーモラスで好感の持てるキャラクターを使うことで、非常に面白い視聴体験が生まれている」という文言から始まり、「当初、スパイの物語として売り出された本作だが、スパイというジャンルは二次的なものでしかない」と本作を表現。

加えて「アーニャ、ロイド、ヨルはもともと非常に面白い面々だが、同じ顔ぶれだけでは長く楽しむことはできない。第2クールでは好感の持てる新キャラクターを追加することで新鮮な気持ちを保つことができる」と、やはり新キャラを評価する意見が踊っています。

「それぞれのキャラクターが本作の文脈にピッタリとあっている印象を受け、個性が互いに作用しあって、活気づけに成功している。彼らはメインキャラクターにも匹敵する魅力を兼ね備えている」と、かなり高い評価を下しています。

では、海外のリアクターたちはどのような反応を示しているのでしょうか？
人気女性リアクターの「Animaechan」のリアクション動画では、フォージャー家の愛犬ボンドが家族に加わるエピソードにおいて、終始、顔がほころびぱなっしの様子が映し出されています。

ボンドがアーニャを救い、アーニャが「この犬さんが良い」とせがむ場面では思わず感極まってしまう一幕も。
最終的には「癒されるわぁ」と一言……アーニャとボンドの愛おしさは万国共通のようです。

ボンドに対しては、他にも多くの称賛の声が寄せられており、歯に衣着せぬコメントの多い男性リアクター「Nicholas Light TV」でさえ、ボンドがフォージャー家にやってくる場面で言葉を失い感動してしまう姿を見せているのです。

そのほか「“犬さん”（英語ではMr.Dog）っていう呼び方が良い」や、ボンドを枕にしてアーニャが眠っている姿を見て「これは心臓が持たん」とコメントするなど、あまりの愛くるしさに、息苦しさすら覚えているのが印象的でした。

魅力的な新キャラクターはボンドだけでなく、ロイドと同じくスパイとして活動している夜帷ことフィオナ・フロストもかなり好評でした。

アメリカ出身の3人組リアクター「YaBoyRoshi」は「彼女イイキャラしてるぜ」とすっかり“ロイド大好きマン”であるフィオナにぞっこんのご様子。

さらに、ヨルとフィオナがテニス対決をする場面ではあまりにも壮絶なバトルが繰り広げられることに「フィオナ死ぬのか！？」と衝撃を受ける様子を見せ、「こんなアニメが観たかった！」と、まるでバトルアニメかのような描写の数々に大興奮していました。

そして、今回の第2クールで初登場ではないながらも、その素性が浮き彫りになったキャラクターと言えば、ロイドにオペレーション梟≪ストリクス≫の指令を出すハンドラーことシルヴィア。彼女に対する意見も面白かったので紹介させていただきます。

第2クールの序盤でシルヴィアが戦争について口にする一幕があるのですが、そこで海外勢の皆さんは口をそろえて「それが戦争の現実」「世界戦争はこんなもの」と戦争に対するリアルな言葉に共感する言葉を発し、「彼女のことをもっと知りたい」や「人生で一番良いスピーチだ」と、シルヴィアを称賛する声が多かったのも印象深いです。

2022年はロシアがウクライナに侵攻したことが世界中で伝えられ、“戦争”を意識しなければならない一年となりましたが、そういった意味でも説得力のある言葉の数々は人々に大きな影響を与えたのかもしれませんね。

2023年にはSeason2＆映画版の製作も決定している『SPY×FAMILY』。
新作がリリースされた際の海外の盛り上がりにもぜひ注目していましょう！

（執筆：zash）

■作品情報
『SPY×FAMILY』
4月9日（土）23:00よりテレビ東京系6局ネット他にて放送中

■ストーリー
人はみな　誰にも見せぬ自分を　持っている――
世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。
とは、十数年間にわたる冷戦状態にあった。
西国の情報局対東課〈〉所属である凄腕スパイの〈〉は、
東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、
ある極秘任務を課せられる。
その名も、オペレーション〈〉。
内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。
〈〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。
だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった！
3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。
ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。

■STAFF&CAST
【STAFF】
原作：遠藤達哉（集英社「少年ジャンプ＋」連載）
監督：古橋一浩
キャラクターデザイン：嶋田和晃
総作画監督： 嶋田和晃　浅野恭司
助監督：片桐崇　高橋謙仁　原田孝宏
色彩設計：橋本賢
美術設定：谷内優穂　杉本智美　金平和茂
美術監督：永井一男　薄井久代
３DCG監督：今垣佳奈
撮影監督：伏原あかね
副撮影監督：佐久間悠也
編集：齋藤朱里
音楽プロデュース：(K)NoW_NAME
音響監督：はたしょう二
音響効果：出雲範子
制作：WIT STUDIO×CloverWorks

【CAST】
ロイド・フォージャー：江口拓也
アーニャ・フォージャー：種﨑敦美
ヨル・フォージャー：早見沙織
フランキー・フランクリン：吉野裕行
シルヴィア・シャーウッド：甲斐田裕子
ヘンリー・ヘンダーソン：山路和弘
ユーリ・ブライア：小野賢章
カミラ：庄司宇芽香
ミリー：石見舞菜香
シャロン：熊谷海麗
ドミニク：梶川翔平
〈WISE〉局長：大塚明夫
〈ガーデン〉店長：諏訪部順一
ナレーション：松田健一郎

■放送・配信情報
毎週土曜23:00 テレビ東京系6局ネット他にて放送中

新潟テレビ21　4月11日（月）より    毎週月曜25:45～
テレビ静岡　4月11日（月）より    毎週月曜26:00～
東北放送　4月12日（火）より    毎週火曜25:00～
中国放送　4月13日（水）より    毎週水曜25:25～
テレビユー福島　4月22日（金）より    毎週金曜25:55～
テレビ山梨　4月24日（日）より    毎週日曜24:50～
テレビ和歌山　4月28日（木）より    毎週木曜24:35～
南日本放送　5月2日（月）より　　　 毎週月曜24:55～
長野朝日放送　5月7日（土）より    毎週土曜16:00～
びわ湖放送　5月8日（日）より    毎週日曜25:30～
長崎放送　5月21日（土）より　　　　毎週土曜25:28～
BSテレ東　4月10日（日）より　　　　毎週日曜24:35～

【配信情報】
毎週土曜23:30より各動画サービスにて最新話順次配信

ABEMAプレミアム
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Disney+（ディズニープラス）
dTV
dアニメストア
dアニメストア ニコニコ支店
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FOD
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TELASA（auスマートパスプレミアム）
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他