『SPY×FAMILY』愛犬ボンド、実は超重要キャラ？フォージャー家を守る姿が愛らしい…！

いま、世界中で大きな話題となっている大ヒットアニメ『SPY×FAMILY』（スパイファミリー）。10月より第2クールの放送が始まり、ますます人気の熱が高まっている印象を受けます。

凄腕スパイである父ロイド、殺し屋の母ヨル、超能力を持った娘のアーニャ、この3人による仮初の家族の毎日の生活が、時にコミカルに、時にスタイリッシュに、時にハートウォーミングに描き出されている作品なわけですが、現在放送中の第2クールより、フォージャー家に新たな家族が加わることとなりました。

白くて大きくてフカフカの凄い奴…そう！可愛らしい愛犬のボンドです。

今回は僭越ながら『SPY×FAMILY』ではボンド推しの筆者が、これから大きな活躍が期待されるボンドの魅力を紹介します。

そもそもボンドとは、どんなキャラクターなのでしょうか？　犬を欲しがったフォージャー家の一人娘であるアーニャが、たまたま犬の譲渡会で見かけ、心の中を読み取ったことが最初の出会いでした。

アーニャが見たヴィジョンには、自らを迎え入れるフォージャー家の様子が映し出されており、何かの縁を感じたアーニャはその白い犬を追いかけていきますが、実はテロリストによって利用されている爆弾犬の一匹で…といったストーリーが展開されました。

のちにボンドと名付けられるこの白い犬は、もともと軍事研究の実験体として利用されていた犬で、その過程で予知能力を得た、超能力ドッグだったのです。

そのため同じく人の心を読むことができるエスパーのアーニャと相通じるものがあり、お互いにシンパシーを感じたことで、より強い絆で結ばれていくことになります。

ともあれ、最初の出会いから壮絶な物語が付与されている白い犬は、アーニャと共に爆弾発見に尽力し、父ロイドの命を救うなど、とても重要な役割を担っていきます。

こうなると、この白い犬がただのモブキャラではなく、物語のカギを握るキーパーソン、いや“キードッグ”であることはすでに明らかだと思います。

ここでボンドというキャラクターを少し掘り下げてみましょう。
ボンドの名前の由来は、アーニャが好きな「スパイウォーズ」というアニメの主人公である「ボンドマン」から来ています。アーニャの危機を救い、ボンドマンと同じように黒い手袋をしているような毛色をしていることからそう名付けられました。

モデルとなっている犬種に関しては様々な意見があるようですが、原作コミックの「犬さん誕生秘話」（4巻収録）にて、原作の遠藤達哉先生はグレート・ビレニーズという犬を見ながら描いているという注釈があることから、体格や見た目からもおそらくはグレート・ビレニーズなのではないかという考え方が強いようです。

性格的な面では穏やかで愛情深いという点がボンドと一致しており、共通する部分も多いようです。

しかしながら、ボンドは勇敢であると同時に少し臆病な一面も兼ね備えており、この部分は恐れ知らずな性格で知られるグレート・ビレニーズと異なる部分と言えるかもしれません。

そのほか、ボンドには「未来予知」という特殊能力があります。東国（オスタニア）旧政権下で行われていた「プロジェクト＜アップル＞」と呼ばれる軍事実験によって生み出され、「8号」という名で呼ばれていた過去を持ちます。

この実験で「予知能力」を手にしたボンドは、危機を察知すると、耳がピクんッと立ち、瞬時に少し先の未来を見ることで、良き未来へ変えようと奔走します。

アニメでもすでにアーニャやロイドを初めとした主要キャラクターから、道行く少年まで、何度かボンドの予知能力のおかげで重大な危機を脱する描写がありましたが、今後もロイドの任務を手助けするような役割が与えられることになるでしょう。

アーニャらに比べると決して出番はそこまで多いわけではありませんが、時折、組み込まれるアーニャとの心温まる掛け合いや家族を守ろうとする勇敢な姿が最大の魅力なのです。

加えて、ボンドがフォージャー家の面々に与える影響という点でも計り知れないものがあります。
アーニャとは「超能力」という点で共鳴し合う関係性ですが、同時にロイドに対して与える影響もまた強いものを感じさせます。

例えば、「最後まで面倒を見る覚悟」というセリフをロイドが反芻する場面がありますが、これは任務という目的のために集めた“家族”が、ロイドにとって大切なものへと変わり始めていることを示唆するセリフ。

アーニャに対して与えた教訓のようなものであると同時に、どこか自分にも言い聞かせているような言葉であり、まさにボンドが「フォージャー家」という仮初の家族を繋ぎとめる存在であるかのようにも思わせてくれます。

それだけフォージャー家にとってボンドは重要かつ欠かせない存在となっていき、今後の「オペレーション<梟（ストリクス）＞の命運、果てはフォージャー家の行く末を左右する重責がのしかかっていると言えるのです。

原作コミック（10巻現在）ではすでに幾度となくロイドの危機を救い、相棒としての素質も開花させつつある、ボンド。ヨルの作る料理が大の苦手で、ロイドとは信頼関係を築き、アーニャとは大親友…そんな愛おしい超能力ドッグの活躍から目が離せません。

（執筆：zash）

■作品情報
『SPY×FAMILY』
4月9日（土）23:00よりテレビ東京系6局ネット他にて放送中

■ストーリー
人はみな　誰にも見せぬ自分を　持っている――
世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。
とは、十数年間にわたる冷戦状態にあった。
西国の情報局対東課〈〉所属である凄腕スパイの〈〉は、
東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、
ある極秘任務を課せられる。
その名も、オペレーション〈〉。
内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。
〈〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。
だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった！
3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。
ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。

■STAFF&CAST
【STAFF】
原作：遠藤達哉（集英社「少年ジャンプ＋」連載）
監督：古橋一浩
キャラクターデザイン：嶋田和晃
総作画監督： 嶋田和晃　浅野恭司
助監督：片桐崇　高橋謙仁　原田孝宏
色彩設計：橋本賢
美術設定：谷内優穂　杉本智美　金平和茂
美術監督：永井一男　薄井久代
３DCG監督：今垣佳奈
撮影監督：伏原あかね
副撮影監督：佐久間悠也
編集：齋藤朱里
音楽プロデュース：(K)NoW_NAME
音響監督：はたしょう二
音響効果：出雲範子
制作：WIT STUDIO×CloverWorks

【CAST】
ロイド・フォージャー：江口拓也
アーニャ・フォージャー：種﨑敦美
ヨル・フォージャー：早見沙織
フランキー・フランクリン：吉野裕行
シルヴィア・シャーウッド：甲斐田裕子
ヘンリー・ヘンダーソン：山路和弘
ユーリ・ブライア：小野賢章
カミラ：庄司宇芽香
ミリー：石見舞菜香
シャロン：熊谷海麗
ドミニク：梶川翔平
〈WISE〉局長：大塚明夫
〈ガーデン〉店長：諏訪部順一
ナレーション：松田健一郎

■放送・配信情報
毎週土曜23:00 テレビ東京系6局ネット他にて放送中

新潟テレビ21　4月11日（月）より    毎週月曜25:45～
テレビ静岡　4月11日（月）より    毎週月曜26:00～
東北放送　4月12日（火）より    毎週火曜25:00～
中国放送　4月13日（水）より    毎週水曜25:25～
テレビユー福島　4月22日（金）より    毎週金曜25:55～
テレビ山梨　4月24日（日）より    毎週日曜24:50～
テレビ和歌山　4月28日（木）より    毎週木曜24:35～
南日本放送　5月2日（月）より　　　 毎週月曜24:55～
長野朝日放送　5月7日（土）より    毎週土曜16:00～
びわ湖放送　5月8日（日）より    毎週日曜25:30～
長崎放送　5月21日（土）より　　　　毎週土曜25:28～
BSテレ東　4月10日（日）より　　　　毎週日曜24:35～

【配信情報】
毎週土曜23:30より各動画サービスにて最新話順次配信

ABEMAプレミアム
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dアニメストア ニコニコ支店
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他