
アニメ化も控えている人気マンガ『ブルーピリオド』には様々な名言が。2回目の登場となる今回は、二次創作経験者にも刺さるであろう、あの言葉をご紹介します。
2020年のマンガ大賞受賞を始めとした怒涛のマンガ賞受賞&ランクインを決め、マンガ好きの間では一躍ムーブメントを巻き起こした『ブルーピリオド』。
2021年に待望のアニメ化も決定した本作がここまで多くの人々に愛されているのは、なんといっても私たちの心を揺さぶる名言・金言の多さが理由の1つともなっています。
主人公・矢口矢虎がひょんなことから美術の道を歩み始め、絶対の正解がない世界で泥臭く奮闘する美術系スポコン漫画。そんな今作から、私・曽我美なつめの心に響いたこんな名言をご紹介致します。
※なお、本記事は性質上、作品の内容を含みます
2021年に待望のアニメ化も決定した本作がここまで多くの人々に愛されているのは、なんといっても私たちの心を揺さぶる名言・金言の多さが理由の1つともなっています。
主人公・矢口矢虎がひょんなことから美術の道を歩み始め、絶対の正解がない世界で泥臭く奮闘する美術系スポコン漫画。そんな今作から、私・曽我美なつめの心に響いたこんな名言をご紹介致します。
※なお、本記事は性質上、作品の内容を含みます
悔しさをぶつけろ!執念に満ちたセリフが刺さる
“俺の絵で全員殺す そのためならなんでもする”
(『ブルーピリオド』2巻より引用)
本作は主人公の矢虎が素人同然の状態から芸大受験を決意し、彼に纏わる芸大受験戦争の壮絶な物語を描いた作品です。
東大、京大、関関同立。並みいる受験難関校を押しのけ、日本で最も受験倍率が高い学科を擁する大学。それが東京藝術大学です。その倍率は一例によると、募集定員55名に対し応募1058名。受かる確率は約20人に1人のみという、ぞっとする数字となっています。
過酷な受験戦争を勝ち抜くため多くの人が中学や高校入学時から準備を始める中、高校2年の夏から受験対策を始めた矢虎の挑戦はあまりにも無謀と言えました。
さらに言えば主人公の矢虎は、元々成績優秀で人付き合いも良好、歳相応の悪いことも一通り経験済。
そんなふうにこれまで人生を器用に生きてきた、いわゆるインテリヤンキーな高校生です。
(『ブルーピリオド』2巻より引用)
本作は主人公の矢虎が素人同然の状態から芸大受験を決意し、彼に纏わる芸大受験戦争の壮絶な物語を描いた作品です。
東大、京大、関関同立。並みいる受験難関校を押しのけ、日本で最も受験倍率が高い学科を擁する大学。それが東京藝術大学です。その倍率は一例によると、募集定員55名に対し応募1058名。受かる確率は約20人に1人のみという、ぞっとする数字となっています。
過酷な受験戦争を勝ち抜くため多くの人が中学や高校入学時から準備を始める中、高校2年の夏から受験対策を始めた矢虎の挑戦はあまりにも無謀と言えました。
さらに言えば主人公の矢虎は、元々成績優秀で人付き合いも良好、歳相応の悪いことも一通り経験済。
そんなふうにこれまで人生を器用に生きてきた、いわゆるインテリヤンキーな高校生です。
だからこそ一部の「自分には美術しかない」人にとって、彼はある意味非常に疎ましい存在でした。
「別に美術じゃなくてもいいじゃん」「美術しかない自分たちの世界に、お前みたいな人間が来るな」と。そんな言葉を、彼にぶつけるのです。
確かに他者からは、矢虎は多才に見えるかもしれません。
ですが彼にとって器用に生きるということは、只々点数を積み重ねていくだけの無味乾燥な生き方でしかありませんでした。
「別に美術じゃなくてもいいじゃん」「美術しかない自分たちの世界に、お前みたいな人間が来るな」と。そんな言葉を、彼にぶつけるのです。
確かに他者からは、矢虎は多才に見えるかもしれません。
ですが彼にとって器用に生きるということは、只々点数を積み重ねていくだけの無味乾燥な生き方でしかありませんでした。
そんな彼はある日、馬鹿にされるかもしれないという恐れを抱えながらも、自分が心から感じたことを正直に1枚の絵に表現します。
その絵を人に褒めてもらったことで、矢虎は初めて「本当の自分を肯定された」と強く感じたのです。
そんな経緯から人より遅いスタートダッシュながらも、彼は彼なりに真剣に絵の道を志していました。
その中で何度も周囲から浴びせられる、心ない言葉。
けれどもし自分の描く絵に説得力があれば、そんな言葉を掛けられることはなかったはず。
自分の絵が上手ければ。外野を皆黙らせるほどの、迫力と熱量がある作品が描けたなら。
けれど当然他者より大きく出遅れている矢虎に、まだそんな力はありません。
そんな自分の無力さや悔しさをぶつけ作品を生み出す、矢虎の狂気や執念にも似た思い。それが込められたセリフが、冒頭のものとなっています。
その絵を人に褒めてもらったことで、矢虎は初めて「本当の自分を肯定された」と強く感じたのです。
そんな経緯から人より遅いスタートダッシュながらも、彼は彼なりに真剣に絵の道を志していました。
その中で何度も周囲から浴びせられる、心ない言葉。
けれどもし自分の描く絵に説得力があれば、そんな言葉を掛けられることはなかったはず。
自分の絵が上手ければ。外野を皆黙らせるほどの、迫力と熱量がある作品が描けたなら。
けれど当然他者より大きく出遅れている矢虎に、まだそんな力はありません。
そんな自分の無力さや悔しさをぶつけ作品を生み出す、矢虎の狂気や執念にも似た思い。それが込められたセリフが、冒頭のものとなっています。
創作者が必ず通る苦しみ。この言葉を思い出して
美術・絵画のみならず、音楽や文章、ダンス、演技、映像など。
創作・クリエイティブ活動と呼ばれるものを行う人は、世の中に大勢います。
それを生業にしようとする人やあくまで趣味で続ける人など、取り組み方も様々。
オタクな方々の中にはイラスト・小説の二次創作という形で、これに励む方もきっと多いはずです。
ですが創作は、勝ち負けや明確な絶対的指標となる数字で結果が出ない世界。上手い下手だけで、全てが決まらない世界です。そこに身を置く人の中には、一定数この矢虎のセリフに強く衝撃を受けた人もいるでしょう。
創作・クリエイティブ活動と呼ばれるものを行う人は、世の中に大勢います。
それを生業にしようとする人やあくまで趣味で続ける人など、取り組み方も様々。
オタクな方々の中にはイラスト・小説の二次創作という形で、これに励む方もきっと多いはずです。
ですが創作は、勝ち負けや明確な絶対的指標となる数字で結果が出ない世界。上手い下手だけで、全てが決まらない世界です。そこに身を置く人の中には、一定数この矢虎のセリフに強く衝撃を受けた人もいるでしょう。
【2021年10月放送】TVアニメ『ブルーピリオド』 第1弾PV
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