numan編集部
声優、アニメ、舞台、ゲームまで!オタク女子のための推し活応援メディア
作中全体を通して和モダンをベースとした映像表現は、極彩色あるいは濃淡のはっきりとした暗色など、とかく目を引く彩りや画角構図が多彩に盛り込まれています。
またエピソードごとに様々な芸術技法や、歴史的アート作品のオマージュ表現も多数登場。アニメというよりもはや美術作品にも近いその映像は、見るものすべてを強く惹き付ける力のある、強烈な印象を放つものです。
さらに映像美だけでなく、主人公・薬売りの男を演じる櫻井孝宏さんを始めとした声優さんの演技も独特。
台詞の言葉選びや言い回し、そして何よりも特徴的な間と空気感。これに関して櫻井さんご自身も15周年企画始動時に、「今でも収録時の光景を覚えている」「これまでのセオリーに当てはまらないオーダーだった」という旨のコメントを5月13日の公式Twitterにて発表しています。そこからも、本作がいかにアニメ的でない作品だったかということがうかがえますね。
映像や言葉、ストーリーといった様々な要素において、アニメとしての前提を大きく覆す技法や表現を多用した、強烈な力強さを孕む作品『モノノ怪』。
その独創性、そして斬新なテイストはアニメという枠組みではなく、一種のアート作品や美術作品を見る感覚で楽しんでいた人も、もしかしたら多いのではないでしょうか。
「わかりやすさ」に重きを置く現代のエンタメ界では、もしかしたら日の目をみることがなかったかもしれない本作。
ですが今作が15年前に、当時としても非常に革新的かつ前衛的なアニメだったからこそ。こうして現代まで大勢に愛される息の長い作品として、今なお異彩を放ち続けているのでしょう。
numan編集部
声優、アニメ、舞台、ゲームまで!オタク女子のための推し活応援メディア
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます
特集記事
ランキング
電ファミ新着記事
2024.11.1
ランキング
2022.12.17
特集記事