『トクサツガガガ』第4話に賛同の嵐!「オタクやめられるなら、とっくにやめてる」

職場の同僚である北代さんが、アイドル好きであることを知った叶。「自分も同じ(隠れオタクだ)」と伝えようとするも「もうほっといて」と突き放されてしまった第3話。

第4話では、そんな北代さんの過去が明らかに。なぜ彼女がオタクであることを隠すのか、叶に対して頑なな態度を取り続けるのか……そこには、職場で“オタバレ”した過去と、半年前に決別してしまったかつてのオタ友“みやびさん”の存在がありました。

叶との出会いや言葉がきっかけで、北代さんは過去と向き合うことを決意。叶と吉田さんの協力を経てみやびさんと再会します。最後はアイドル・特撮・アニメの壁を越えたオタクカラオケ大会に……! さっそく名ゼリフとともに第4話をふり返ります。

「アイドルが好きなのと“そういう話”は全然違うのに…」

特撮オタである叶(小芝風花さん)を、冷たく突き放す北代さん(木南 晴夏さん)。しかし、それには理由がありました。

隠れアイドルオタクである北代さんには、職場の飲み会に同席した“オタ友”のみやびさん(吉田美佳子さん)に、ドルオタであることを会社の同僚にバラされてしまったという過去があったのです。

オープンオタでまだ大学生のみやびさんに北代さんは激しい怒りをぶつけてしまい、気まずさから二人は疎遠になります。オタバレした職場では「北代さんは年下好きか」「この子ったらアイドルに夢中で結婚まだなんですよ」「理想高いと彼氏探すの大変じゃないですか」などと、何かにつけて北代さんが“ドルオタであること”を引き合いに出されるように……。

「アイドルが好きなのと“そういう話”とは全然違うのに」

この北代さんのつぶやきには、偏見にうまく説明できないもどかしさがこの一言にあふれ出ていて、観ているこちらもものすごく切ない気持ちになります……。尊い存在の推しと、現実的な彼氏や結婚は別なんです。

結局北代さんは“オタバレ”がきっかけで職場を辞め、現在の会社に転職。北代さんの目に“無邪気なオープンオタ”として映る叶は、そんな過去を北代さんに思い出させる存在だったのでした。

「推しだってみんな歳取るんだし」

叶とのやり取りをきっかけに、みやびさんとの出会いを思い出す北代さん。はじめてのイベントで「(周りは)若い子ばっかだし、なんかちょっとはずかしくて」という北代さんに、みやびさんは「え~、そんなの関係なくないですか?」と力強く語ります。

「推しだってみんな歳取るんだし」
「そんなん気にしてたら損ですって~!」

いま若いファンだって歳を取るし、なんなら推しだって歳を取る。アイドルオタとしては真理としか言いようがないセリフを、あっけらかんと言い放つみやびさん、強い! 北代さんが、ドルオタとして思い切り楽しむきっかけをくれたのが、みやびさんだったのでした。

“好きなものを好きでいることに、年齢や性別は関係ない”というのは『トクサツガガガ』で繰り返し語られるテーマですが、年齢や周りの目を気にして好きなものに没頭できないのは損だと言い切るみやびさんの真っ直ぐさが、とってもまぶしかったです。

「“テレビを観たい”は、用事として認められないの!?」

突発的な残業が勃発。『ジュウショウワン』の録画を消化したい叶ですが「帰りたい」とは言い出せず、事業部の同僚と一緒に残ることに……。

彼氏との約束があるというマイさん(内山命さん/SKE48)。しかし同僚たちからは「みんなも予定はある」「“デート”は“いつでもできる」という反応が。重苦しい空気の中、「でもホントに用事がある人は帰ってもらって大丈夫だから」というチャラ彦(森永悠希さん)の言葉に、叶は納得できません。

「“テレビを観たい”“本を読みたい””帰って寝たい”は、なんで用事として認められないの!?」

そうしてついに皆の前で言ってしまいます。

「私が仕事がんばろうって思えるのは、休日や仕事が終わってから友だちとショッピング行ったり(カプセルトイだけど)、人気のスイーツ食べたり(食玩だけど)、お芝居観たり(ヒーローショーだけど)、好きなインテリアに凝ってみたり(フィギュアだけど)」

「そういうのがあるから(仕事を)がんばろうって思えるわけであって」

仕事をがんばれるのは、充実したプライベートがあってこそ。これはオタクであってもなくてもそうかもしれませんが、”家に帰ったら推しが待っている”というのは、オタクにとってかなり強い日々の原動力になっていると思います。

叶は家に帰って録画した特撮を観たかっただけですが、残業に対する考え方などを含めて、思わず強くうなずいてしまったセリフでした。

「ドルオタやめられるなら、とっくの昔にやめてる」

一方、みやびさんと再会を約束した北代さんは「いきなり二人きりは気まずい」という理由で叶に声をかけます。それは前々から『エマージェイソンのテーマ』を4人で歌いたいと願っていた吉田さんと叶にとってもチャンス……!

「合体! ツゴーアウジャン!!」

叶、吉田さん、北代さんは合体ロボのごとく『利害一致ツゴーアウジャン』となり、任侠さん(竹内まなぶ / カミナリ)も交えカラオケに行くことに。

そのカラオケで、推しアイドルBee Boysのライブを登場シーンから完コピし、ダンスやMC含めて完全再現する北代さんとみやびさん。

Bee Boysからも離れてしまったのではないかと心配していたみやびさんは、北代さんが変わらず“推し”を愛していたことに安心します。

「やめようと思ってドルオタやめられるんだったら、とっくの昔にやめてるから」

オタクって、なろうと思ってなるわけじゃないんですよね。好きになる理由やきっかけはあるかも知れないけれど、そんなことを考える以前に夢中になって、気がつけば沼。

たとえオタクであることが原因で嫌なことや苦しいことがあっても、推しのことは嫌いになれない……そういうものではないでしょうか。北代さんがBee Boysに出会えていてよかった、と心から思います。

その後もオタク5人組は、特ソン、アニソンと歌い明かすカラオケ大会を続行! 個人的には任侠さんが歌う『ラブキュート』も見どころでした♪ 

「クラスメートでも友だちかはわからないでしょ?」

『トクサツガガガ』第4話も、複雑なオタクゴコロを代弁するようなセリフが満載でした!

公園で出会ったダミアン(寺田心さん)「クラスメートでも友だちかはわからないでしょ?」はクラスに限らず職場でも通じますし、「録画消化しとかないとハードディスクの容量ヤバイし」という叶の独白もかなり身に覚えがありました。

オタ友とのカラオケでペンライトを振ったりうちわを持ち込んだりするのも、よくある光景ですよね! 

「メイン行かせていただきやす!」「お願いしやす!」というかけあいも当たり前のように観ていましたが、もしかして“メインパート担当”“コーラス担当”を宣言して一緒に歌う(なんなら同じ歌をパート変えて何度も歌う)のって、オタク同士ならではの楽しみ方でしょうか……。

北代さんにみやびさんというオタク仲間も増え、ますますにぎやかに楽しくなってきた『トクサツガガガ』。しかし次回は、ついに叶のお母ちゃんが家にやって来ちゃう!?

「あのとき自分を肯定してくれる、そんなヒーローがいてくれたら」--第5話『ウミノジカン』は今夜放送です♪

執筆:森本マリ

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numan編集部

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