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※記事の特性上、一部重要なネタバレを含みます。
<作品概要>
『ヒカルの碁』
原作:ほったゆみ/漫画:小畑健/監修:梅沢由香里
連載:1992~2003年/アニメ放送:2001年10月~2003年3月
受賞歴:第45回小学館漫画賞、第7回手塚治虫文化賞新生賞
部活や競技を題材とした少年ジャンプの作品といえば、『スラムダンク』のように入部希望者を全国に増やすことでも有名。
しかし、囲碁に子どもが楽しむイメージを持っている人はほとんどいなかったでしょう。
そこに革命を起こしたのが『ヒカルの碁』。本作が人気を博したことで囲碁が若年層に流行し、プロ棋士になった人も出ました。
何がそこまで人を惹きつけたのか──『ヒカルの碁』をマンガ・アニメで楽しんだ人たちの声とともに紹介します。
INDEX
「ヒカルが院生になってからは仲間も増えたけど、彼らは『皆で一緒に勝ち上がろう』とはいかない。
全員あくまでライバルで、『待ってるから早くあがってこい』っていうスタンスがかっこよく、シビれます」
「囲碁の世界はとても大人っぽく映ったけど、ヒカルの心は当時の自分たちと同じ子どもだった。
悔し涙を流したり、自分の成長で一喜一憂したり、その等身大の心情に共感できました」
少年マンガでは、他と一線を画す厳しい世界を描いた『ヒカルの碁』。
囲碁を知らない人たちもこのように夢中にさせたのは、心情や表情ひとつひとつの巧みな描き方によるものだったのでしょう。
ヒカルに多大な影響を与えたのが、天才少年棋士の塔矢アキラ(CV.小林沙苗さん)。
大人相手にも落ち着いた振る舞いですが、軽い気持ちで碁を打つヒカルには感情むきだしで怒るなど、同世代として刺激しあう存在になっていきます。
しかし有名人であるだけに、学校で囲碁部に入ると疎まれたりと苦労も多く……。
「二人がしばらく口もきかないまま実力差が縮まって、互いを意識していく……その過程にライバルらしいリアリティを感じました」
「近寄りがたいプロ棋士たちの中で、食いしん坊の倉田棋士(CV.岩田光央さん)はほっこりする存在♪
イベント会場で売られてる碁盤が偽物だとヒカルが訴えた時は、子どものヒカルの方を信じて大人を成敗して、かっこよかった」
「当時中学生だった私は、緒方精次の大人の魅力にぞっこん! 色男なのに、酔ってヒカルに対局を迫ったりお茶目なギャップも良し(笑)。
声優が、『クレヨンしんちゃん』のひろしを演じる藤原啓治さんと知って驚きました」
緒方は大人の中で唯一アキラを叱ったり、ヒカルの実力にいち早く目をつけたのも印象的。
ほかにもさまざまな大人が、ヒカルの不思議な潜在能力に惹きこまれていきます。
「自分の役目が終わったと悟った佐為に、『嘘でしょ?待って!』とびっくり。
アニメではその後、EDでヒカルと佐為が過ごした日々が流れて……『同じ時を生きてる奇跡』っていう歌詞で号泣です」
佐為の胸にあったのは、この世で再び碁ができた喜びはもちろん、何よりヒカルといて楽しかった思い出。
その佐為と囲碁を始めたヒカルが一人になったのも、‟成長”のためには必要なことだったのでしょう。
優しい性格で慕われていた伊角さんですが、もうプロ試験に受からないと後がないという焦りも。
対局で反則の‟打ち直し”をしてしまった時、思わずごまかそうとしてしまい……。
ヒカルもそれを指摘して自分が勝つべきか葛藤。自分ならどうしたか?重ねた人も多くいました。
「自分がもし伊角さんなら、ミスを認めずプロになろうと思ってしまう……学業も犠牲にして人生をかけてきたとしたら、尚更」
「スポーツとはまた違う、まさに盤上で起こりえる『魔の一瞬』。
反則の指摘で勝ってもそれは真の勝敗と言えるのか?悩むヒカルの気持ちもわかるし、ふたりともに感情移入して色々考えさせられました」
双方の絶妙な心理描写が秀逸だったこのエピソード。
後に、碁から離れたヒカルが再起するきっかけとなるのが伊角さんというのも、胸アツです。
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