小野賢章・小越勇輝『腐女子、うっかりゲイに告る』第2話 "普通の幸せ"ってなに?

掲載/更新 0
小野賢章・小越勇輝『腐女子、うっかりゲイに告る』第2話 "普通の幸せ"ってなに?
小野賢章さんも出演するドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る』。ゲイと腐女子の関係を描くこのドラマ、第2話では小越勇輝さん演じる幼馴染みも物語に関わってきます。
NHKよるドラ『腐女子、うっかりゲイに告(こく)る』。

ゲイであることを隠して生活する高校生・安藤純(金子大地さん)と、そ腐女子である三浦紗枝(藤野涼子さん)2人が直面する葛藤や、周囲を巻き込んで築き上げられていく関係性が描かれます。

そして同じくゲイであるミスター・ファーレンハイト(声:小野賢章さん)。ネット上だけの友人でありながら、純が唯一すべてを打ち明けられる彼の言葉が、純の心と物語を動かしていきます。

小越勇輝さん演じる亮平も物語に深くかかわってくる第2話。第3話の前に印象的なシーンとともに振り返っていきましょう!

第二話「I Want It All」あらすじ

まずは第2話のストーリーからご紹介。
BLイベント以来、学校内で何かと紗枝に話しかけられる純。あきらかに紗枝に好意を抱かれていると気づきつつも、嫌っているわけではないので突き放すこともできません。ファーレンハイトに相談すると、3つの選択肢を提示されます。

自分が同性愛者だと明かして紗枝を振る。
自分が同性愛者だと明かさずに紗枝を振る。
自分が同性愛者だと明かさずに紗枝と付き合う。


それぞれの答えを「真摯」「無難」「外道」と評しつつ、彼女への「好意」はあるから対処に困っているという純。しかしファーレンハイトに「好き」はラブとライクだけでは語れない、性的に欲情できるかどうかという違いがあると言われ、純は言葉につまってしまうのでした。
一方、純の幼なじみである亮平(小越勇輝さん)は、日曜に6人で遊園地へ行こうと純を誘います。
そのメンバーには、紗枝も含まれていました。気乗りしない純は恋人のマコト(谷原章介さん)に電話で相談しますが「週末は家族旅行だから会えない」と言われてしまったこともあり、結局遊園地へ行くことに。

純とペアで行動し、ジェットコースターやお化け屋敷にはしゃぐ紗枝。ところが純のほうは、小野(内藤秀一郎さん)から「紗枝と純をくっつけるために亮平が遊園地デートをセッティングした」「でも本当は亮平は紗枝が好き」という思いもよらない事実を明かされます。

さらに「お前、三浦(紗枝)のこと好きじゃないだろ?」と言われてしまい、動揺する純。小野はそんな純に「亮平のことを思うなら紗枝からの告白を断れ」と忠告するのでした。

亮平が紗枝を好きになった理由。亮平の苦悩。紗枝の気持ち。すべて痛いほどわかりつつも、観覧車で紗枝から告白された純は「すべて手に入れたい」という自分の望みを優先します。自ら「外道」と言った選択肢……自身がゲイであることを明かさずに、紗枝と付き合うことを決めるのでした。

純の想い「僕はすべてが欲しい」

第二話のタイトルであり、QUEENの曲名でもある「I Want It All」は、そのまま純の気持ちを表す言葉でした。

「男に抱かれて悦びたい」
「女を抱いて子を生したい」
「誰かの息子として甘えたい」
「自分の子どもを甘やかしたい」

自分を愛してくれるマコトさんとのつながりを断てるわけではない。でも、結婚して子どもを作って家庭を持つ、そんな「普通」への憧れも捨てたくない。

そうして「普通」を手に入れれば、幸せな家庭を築いてほしいと願うたった1人の母親をがっかりさせずに済む。
そしていつか「普通」の家庭を持てたら、自分が受け取れなかった父親からの愛情を、わが子にたっぷりと与えたい。

「僕はすべてが欲しい」
それは、純の強い欲望でもあり、同時に切なる願いでもあったのではないでしょうか。
妻子がある年上の男性。自分がゲイであることを知らずに好意を寄せる同級生と、将来に期待を寄せる母。純はまだ、何ひとつ手に入れていないのです。

でもその結果、純はみずからが「外道」だといった選択をすることになります。紗枝が純に告白し、それを純が受け入れるシーン。純のねじれた孤独と欲求がほとばしるようなセリフが、真っ直ぐな恋心を抱く紗枝の姿を浮き彫りにしていました。

すべてわかって偽る純と、なにも知らずに喜ぶ紗枝の対比がとても苦しかったです……。

亮平の想い「純くんと普通でベタな青春を過ごしたいんだ」

純とは幼なじみで、実は紗枝に想いを寄せながらも紗枝のために2人をくっつけようと奔走する亮平。第2話には、純のことを心から大切に思っていることがうかがえるセリフが随所に出てきました。遊園地を渋る純に向けた言葉も、そのひとつ。

「純くんと普通でベタな青春を過ごしたいんだ」
「中身のない話で盛り上がって、くだらない話でずっと笑って」


普段から物静かで、いつもひとりで音楽を聴いている純。クラスメイトとつるんで遊ぶことも少なく、明るく社交的な亮平とは対照的です。でもそんな純を、亮平は否定するわけでも、無理に茶化すわけでもありません。
ただシンプルに「純くんと普通の青春を過ごしたい」と言う亮平だからこそ、その言葉はすんなりと純の心に入ったのでしょう。
18 件

この記事のタグ

Comment

コメントはまだありません