まさに侍！『ONE PIECE』ゾロの生き様に震える…。とぼけたギャップもたまらない【麦わらの一味の魅力】

ワノ国編に入ってからは特にメンバーそれぞれの成長も凄まじく頼もしいですよね。また、ジンベエの加入や、ヤマトの加入説をめぐりますます注目を集めています。

そこで、本記事では本作の台風の目である麦わらの一味についての魅力を紹介。今回は麦わらの一味の戦闘員で実質的二番手、ロロノア・ゾロの魅力をご紹介します。

■圧倒的カリスマ！『ONE PIECE』ルフィに惹かれる理由。“海賊王”の真意とは？【麦わらの一味の魅力】
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そんなゾロの夢は、世界一の大剣豪になること。
幼いころ、ゾロは幼馴染のくいなとどちらが先に剣士として世界一になれるか競争しようと約束しましたが、ほどなくして彼女は亡くなってしまいます。

ゾロはくいなの愛刀・和道一文字を受け継ぎ、涙ながらに自分が世界一の大剣豪になって天国まで名前を届けると決意します。いわばゾロの夢は、親友の夢でもあるのです。

自分に厳しい彼は、ミホークに挑み敗れた際も「おれはもう二度と敗けねェから」と誓いを新たにし、また別の戦いで己の弱さを思い知れば、もっと強くならなければとひたすらトレーニングに打ち込みました。

そして、窮地を迎えるごとに成長するのもゾロの強さの理由であり、魅力の一つ。
Mr.1（ダズ・ボーネス）との戦いではスパスパの実の能力で満身創痍でしたが、“呼吸”を知ることでゾロの戦いは一段階上へ。「おれはまだまだ強くなれる」とあの名シーンが生まれたのでした。

代表的なのがスリラーバークでの戦闘直後、バーソロミュー・くまに奇襲をかけられたあのシーン。
「船長一人守れねェで てめェの野心もねェだろう」と自身の大切な夢も、命をも投げ出す覚悟で飛び出していき船長と仲間を守りました。

そして、時にルフィを律する厳しい言葉をかけるのもゾロです。
それがよく見て取れるのが、ウォーターセブン編でウソップが一味を抜けたあの一件。

新世界に入ってからも、「しっかりしやがれ！！！これからだぞ！！！“新世界は”！！！」「一瞬でも気を抜くなルフィ！！“四皇”が二人もいるんだぞ！！」など喝を入れており、ルフィもゾロのそんな言葉を素直に受け入れています。

「人に従うような男には見えないが…」と言われるほどの実力を持ち、自身もバロックワークスからの勧誘には「おれを社長（ボス）にするなら入ってやる」と答えるなど元は人の下につくタイプではないゾロ。でも、ルフィとの間には得も言われぬ特別な信頼関係があるのです。

例えば一味を抜けたウソップが戻る際には喜ぶ仲間たちを前に「今回の一件に何のケジメもつけずうやむやにしようってんなら　それはおれが絶対に許さん！！！」「おれ達がやってんのはガキの海賊ごっこじゃねェんだぞ！！！」と。
弱音が止まらないチョッパーには「ガタガタ抜かすなチョッパー！！！見苦しいぞ！！！」「男なら…！！！フンドシ締めて勝負を黙って見届けろ！！！」と。

「信じるのは己と仲間だけだ」と言い切るゾロだからこそ、大切な仲間が間違っていると思った時には正しく律しようとするのです。

シロップ村では本物の海賊を相手に恐怖しながらも戦おうと勇むウソップに「笑ってやしねェだろ？立派だと思うから手を貸すんだ」と声をかけたり、青キジと対峙し初めて海軍大将とやり合って腰が抜けてしまったウソップに「…寝ろバカ　疲れてんだよお前」と声をかけたり。
新世界編に入ってからは「ウチの狙撃手ナメんじゃねェぞ　鼻が長ェからって」と仲間としてウソップの力量を信頼したセリフも残しています。

このほかにも、アラバスタ編では砂漠の暑さにやられたチョッパーを引っ張って歩いたり、お風呂では体を洗ってあげたり、自分の方が重症でも足を怪我したナミをおぶったり。戦闘中にウソップやチョッパーが活躍するととても嬉しそうにしたり……。さりげなく描かれるあたたかさもまた、ゾロの魅力です。

シロップ村では、にんじん・ピーマン・たまねぎに「お前らのキャプテンならな…さっき………喰っちまった」と冗談を言ったり、ドラム島では追い剥ぎをして「うっはっはっは！！あったけェっ！！」とニコニコ喜んだり、魚人島へ向かう途中には「昔よく遊んだよな…「エンブンノード」で」「おれはいつか欲しいと思ってる…「炎分ソード」」とおとぼけな会話をしたり。

また、「ファンタジスタ」と言われるほどの迷子ぶりや無類の酒好きなど、まだ10代の青年らしく可愛らしい一面も心を惹かれるギャップの一つ。