絵師(えし)

「絵師」の意味

「絵師」(えし)とは、絵を描いている人の総称。

プロとして絵の仕事を依頼されている人から、趣味の範囲で同人誌活動を行なっている人までと、その範囲は広くはっきりとした定義はされていない。インターネット上では、流行のジャンルを抑えて需要を満たしている絵や素晴らしい技巧で描かれた絵に対して、“神絵師”と呼ばれたりする。

絵師と似た名称に画家やイラストレーターなどがあるが、明確に定義が定まっているわけではなく、人によっては解釈に違いがある。解釈の違いにより、時折議論が発展することも。

「絵師」の由来・語源

「絵師」とは、元々は江戸時代に浮世絵や美人画などの絵を描いて、それを生業としていた人たちを指す言葉。

絵の需要が増えるにつれて、求められることが拡大していった結果、現在はその定義が曖昧なものとなり、イラストレーターやアニメーター、画家など、範囲広い範囲で絵師と総称される。

「絵師」の活用例

プロやアマチュア関係なく、絵を描いている人すべてを称して絵師と言われる。
また、絵師が大本としたとき、その枝分かれとして、画家やイラストレーターがあるとの説もある。
ここではその説を基に、どんな違いがあるか見ていこう。

▼画家
国内外問わず、古くから職業として存在する。あるときは権力者の権威を示す手段として、またあるときは宗教画としてなど、その時代にあわせて必要とされる絵を描き続けてきた。
現代においては芸術家として括られることもあり、自身が得たインスピレーションを基に、自由なモチーフを活かした作品を作り上げる人を指す。依頼を受けて作成することもあるが、自身でモチーフやテーマを決めて、それをあらゆる手段で表現することを基本とする。画家本人自体に価値がつくと、作品一つに対して、数百万や数億といった大きな金額が動くこともある。

▼イラストレーター
イラストレーターは、依頼を受けて作成することがほとんどのため、商業要素の割合が大きいとされている。ジャンルは幅広く、かんたんに挙がるだけでも、以下のような仕事がある。

【イラストレーターの仕事】
・書籍の表紙や挿絵
・ゲーム全般のイラスト
・ポスターデザイン
・パンフレット、カタログデザイン
・商品パッケージ

挙げた例はあくまでも一部で、さらに広い分野で仕事が依頼される。またそこからどのようなテイストで描くかを指定されることもあり、ホラーテイスト、ポップテイスト、レトロテイストなど、細分化していくとキリがないほどだ。

この人のイラストなら売れる!と企業側が判断すると、絶えず依頼が発生する。エンタメ商材溢れる現代において、イラストレーターとしての名前が広く認知されることは珍しくない。

▼同人絵師
同人活動を行なっている絵師のこと。趣味の範囲で楽しんでいる人や、同人活動と兼任しているプロの漫画家やイラストレーターなど、あらゆる人が活動を楽しんでいる。
同人活動を行なっている絵師が素晴らしい絵を発表した際には、よく神絵師と称賛される。神絵師と呼ばれることを苦手とする人もいるため、褒め言葉と思って使っても逆の意味に捉えられることもあるため、使用する際には少し注意が必要。

AI絵師
イラスト自動生成AIを利用して、作品を制作する絵師のこと。
キーワードを打ち込むだけで誰でも気軽にイラストを形成できることから、最近はAI絵師と呼ばれる人が増えてきている。自動で形成したイラストを、自身が作成したと言って良いものなのか、近年では度々議論となっている。著作権の問題についても明確な線引きが引かれていないため、もうしばらくは議論が続くと予測できる。

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numan編集部

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