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「RPS」(あーるぴーえす/りあるぱーそんすらっしゅ)とは、「Real Person Slash(=リアルパーソンスラッシュ)」の略称。
実在する人物を取り扱った二次創作のこと。ほとんどが腐向けとされる「BL作品」に使用されている。
日本語の類義語には「ナマモノ」「nmmn」などがある。日本の同人界隈においては、具体的な使い分けルールが存在するわけではないものの、英語由来の表現であるため、「RPS」は海外作品の二次創作で使われることが多い。日本の実在人物を取り扱う際は「国内RPS」と呼ぶ場合もある。
また「RPS」の作品を作る人を「slasher(=スラッシャー)」と呼ぶ。
2024年現在も日本では現役だが、海外ではやや古い表現となっている。
最新の類義語としては「RPF(=Real Person Fiction・リアルパーソンフィクション)」がある。
英語の「Real Person Slash(=リアルパーソンスラッシュ)」から。
「Slash(=スラッシュ)」は記号の「/」のこと。
これは海外では、キャラクター同士の恋愛関係を表す際に「キャラクターA/キャラクターB」というように「/(=スラッシュ)」を使用することに由来する。日本の「×」に似た使用方法だが、日本の場合「A×B」は「A攻め・B受け」という意味であるのに対し、「A/B」には受け攻めの概念は存在しない。
ここから「RPS」作品を作る人を「slasher(=スラッシャー)」と呼ぶようになった。こちらは日本語における「腐女子」に近い表現である。
「(SNSのプロフィールで)RPSアカウントはこちら→@XXXXXX」
「友達が洋ドラの◯◯を観てどハマリして、ついにRPS小説を書いてた」
「今のメインジャンルがRPSだから鍵垢に引きこもっています」
「今までRPSは通らなかったけど、海外推しができてから沼ってしまった……」
「推しコンテンツのおかげで、海外にslasher仲間ができました!」
▼RPSのメジャーなジャンルとは?
日本におけるRPSで、特にメジャーなジャンルは「洋画」「海外ドラマ」「K-POPアイドル」「タイの実写BL作品」などが挙げられる。ただし「実写作品に出演するキャラクター」をモチーフにしている作品と、「出演俳優本人」をモチーフにしている作品は、広義には同じRPSジャンルだとしても、具体的にはまったく別のニュアンスを持つものである。
▼RPS/RPFの取り扱いはデリケート
実在の人物をモチーフにしているため、二次創作ジャンルの中でもひときわデリケートに扱われている。pixivやSNS上で作品を公開している人も、タグ付けなどで細かい分類をした上で、パスワードや限定公開などで対策をしているケースが多い。作り手側はもちろん、読み手側にも強いリテラシーが求められる傾向にあると言えるだろう。
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