numan用語集「腐男子」

腐男子(ふだんし)

「腐男子」の意味

「腐男子」(ふだんし)とは、「BL(ボーイズラブ)」作品を好む男性のことである。多くがこの意味で使用されているが、まれに「腐女子」に理解を示す男性、など別の意味で使用されることもある。

「腐男子」の由来・語源

「BL(ボーイズラブ)」作品は、基本的には女性をターゲットとして描かれている作品群である。しかし2000年代あたりからは男性の愛好者も徐々に増えている。「BL(ボーイズラブ)」作品を好む女性のことを「腐女子」というが、そこから名前をもじったものが「腐男子」ではないかとされている。
なお「腐女子」には「貴腐人」などの別名も存在しているが、「腐男子」サイドにも「父兄」をもじった「腐兄」というものが存在している。この名称は「PINKちゃんねる」の801板で2002年に誕生したものである。

「腐男子」という呼称は「腐女子」よりは一般化してないため、「腐男子は同性愛者である」という説が一部であるようだが、必ずしもそうとは限らない。女性であっても「百合」(女性同士の恋愛作品)作品を愛好する人がいるのと同じことだ。愛好する作品で性的指向を断定するのは控えたいところである。

近年では「腐男子」を主人公に据えた漫画・アニメ作品も増えており、名称の普及に一役かっている。
作品例をあげると、腐男子高校生の日常を描き、2016年にアニメ化された『腐男子高校生活』(※1)、腐男子社長がありあまる知識とオタク用語を交えて「ろくでもないこと」を教えてくれるコメディ作品でX(旧Twitter)で人気を博した『腐男子社長』(※2)

「BL(ボーイズラブ)」作品でも、隠れ腐男子の主人公がその趣味を知る親友とアルバイトを始めたところ、帰り道に突然キスされてしまう『腐男子クンは今日から主人公』(※3)などがある。また、少し変わったところでいうと、腐女子に恋をした完璧主義の少年が、その趣味を理解するために自らも「BL(ボーイズラブ)」作品を勉強していく姿を描いた『フダンシズム -腐男子主義-』(※4)という作品も存在している。

 

「腐男子」の活用

A「職場の腐男子くんとアニメイト行ったら、延々とおすすめ作品紹介された」
B「どのくらい?」
A「2時間」
B「長すぎwww」

C「〇〇くん腐男子じゃん。布教されたやつ読んだらめっちゃ良かった。好み合うわ~」
→オタク用語でいうところの「布教」というのは、「おすすめ」「紹介する」に近いニュアンスである。

D「えっ『〇〇』アニメ化すんじゃん」
E「マジかよ。俺が腐男子になったきっかけの推し作品だよそれ。△△の声帯誰?」
D「まだ出てない」
E「マジか~……。俺の理想としてはさ、アニメ化するなら××さんにやって欲しいわけよ」
D「あ~いい攻めボイス」
→この場合の「声帯」とは、「キャラクターの声」=「キャラクターの声帯」という意味で、「担当声優」を意味している。

※1
『腐男子高校生活』著者:みちのくアタミ
一迅社「コミックZERO-SUM」のウェブコミック配信サイト「ゼロサムオンライン」に2015~2018年まで連載された

※2
『腐男子社長』著者:カエリ鯛

※3
『腐男子クンは今日から主人公』著者:果桃なばこ
徳間書店「Charaコミックス」より発売

※4
『フダンシズム -腐男子主義-』著者:もりしげ
スクウェア・エニックス「ヤングガンガン」に2007~2010年にかけ連載された

腐女子(ふじょし)

貴腐人(きふじん)

BL/ボーイズラブ(びーえる/ぼーいずらぶ)

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