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「推し旅」(おしたび)とは、推しに関する旅をすること。
「聖地巡礼」に近い言葉だが、「推し旅」似て非なる言葉である。聖地巡礼は、キャラや俳優が訪れたことになっている場所を訪れる行為である。そのため、目的地は、作品のモチーフとなった現実の場所に限定される。
しかし「推し旅」は、推しを応援する目的で旅に出ること全般を指す。
▼推し旅の例
・推しキャラのラッピング電車、飛行機に乗って旅に出る。
・推しキャラの登場する駅スタンプラリーに参加する。
・推しキャラのコラボホテルに泊まる。
・推しの地方コラボカフェに行く。
・推しのご当地キャンペーンに参加する。
・推しが出演するお祭りに参加する。
ゲームやアニメをモチーフにした推し旅キャンペーンも全国で行われており、現実世界に「聖地」が存在しない作品であっても、旅に出かけるきっかけとなる。徳島県で行われていた「マチアソビ」などは町全体が推し旅をプロデュースする一大イベントである。
JR東海では「推し旅」を全面に押し出したイベントを多数開催。実際に新幹線に乗った時だけ参加できるイベントや、特定のルートで回ると特典を得られる旅行プランなどを多数企画している。
推し旅で出かけた先で何をするかは人それぞれ。
通常の聖地巡礼として、作品に登場した風景を真似して撮影する者。推しをモチーフにしたぬいぐるみやアクリルスタンドを一緒に撮影して、「里帰り」写真と撮影する者。限定アイテムのために旅行会社や観光地が企画した地方企画を全クリする猛者もいる。
推しに関連する旅であれば、「推し旅」と言って差し支えない。
そのため、推し舞台を見るために全国の劇場を回る「遠征」なども広い意味では推し旅である。推し事といえば映像や楽曲を鑑賞することの多いなか、インドア派のファンを外界に連れ出してくれる良い機会のひとつである。
「推し事」や「推し活」のように、「推し」に関連して何をするか、という意味で「旅」をつけて「推し旅」と呼ばれるようになった。コンテンツを楽しむための旅、ということで「コンテンツツーリズム」とも呼ばれる。これがさらにアニメ限定の旅になると「アニメツーリズム」になる。
その中でも、特にアニメやドラマの舞台を訪れる聖地巡礼は「ロケ地巡り」「フィルムツーリズム」と呼ばれる。
「今度おもしろい推し旅キャンペーンやるから、一緒に行こ!」
「あんたの推し作品って、探偵ものじゃなかった?」
「うん、だから謎解きミステリートレインツアー!」
「……本物の事件とか起きないよね?」
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