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「デバフ」(でばふ)とは、主にゲーム用語として使われている。
ゲーム用としてのデバフは、ゲームキャラクターの能力値を下げることを指す。また、ボスキャラの攻撃力や守備力を下げるときや、自身が操作されるキャラの能力値が下げられたときに使用する。
例:デバフをかけてボスキャラを倒す、自キャラがデバフ掛けられてヤバい!
基本的に「バフとデバフ」のセットで用いられる。
デバフはゲームキャラの能力値を下げることや、毒や痺れなどのバッドステータスを付与することで、デバフをうまく利用できると戦闘での勝利をグッと引き寄せることが可能。体力ケージが非常に長いボスキャラ相手だと、攻撃がなかなか通らないため、うまくデバフを掛けて戦闘を進めていくと良し。
デバフの意味を掘り下げると、正反対の言葉である「バフ」の説明も不必要不可欠のため、バフの説明もしていこう。
「バフ」とは、デバフとは逆でゲームキャラの能力を強化する効果のことを指す。
一定期間または数ターンの間、攻撃力や素早さなどの能力数値を上げることで、戦闘を有利に進めることができる。攻撃力の高い技をごりごり繰り出すよりも、バフをかけてチーム全体の能力値を上げたほうが、戦闘に勝利しやすいとされている。
「デバフ・バフを制するものが、ゲームを制することができる」
……まで言ってしまっても過言ではないほど、戦闘時には気にするべきポイントだ。
ゲーム用語として今やおなじみのデバフの語源は、英単語の「buff(バフ)」から来ていると言われている。
buffは「靴や車を磨く、研磨する」や「筋骨たくましい、筋肉隆々とした」といった内容に訳すことができる。能力を磨く、肉体の強化=パワーアップとして認識され、ゲーム内で能力値が上がることを、ゲーム用語として「バフ」が使われるようになった。
バフの真逆の意味である「デバフ」はdebuff(デバフ)と書き、buffの前に打消しや反対の意味が含まれた“de”がついている。このことからdebuff(デバフ)はbuff(バフ)の反対の意味、つまり能力の低下、打消しといった現代の意味に繋がる。
デバフはバフから派生した用語のため、ゲーム内での俗称となる。そのため辞書を引いてもdebuff(デバフ)の単語は載っていない。そのため試験解答にdebuffを使うと不正解となる可能性が非常に高いので、取り扱いには注意が必要だ。
「硬いボスキャラにはデバフを利用して倒す!」
ゲームを盛り上げるために絶対不可欠であるボスキャラ。
すぐ倒せる程度のステータスなら、プレイヤー側が拍子抜けしてしまう恐れがあるため、基本的に自パーティーよりもボスキャラの能力値は高い。防御力の能力値が高い(硬い)ゆえに、攻撃が通らないことも多々あるため、デバフによって高い能力値を下げて攻撃を通す作戦が有効だったりする。
「デバフ掛け過ぎ! バフの意味ないじゃん!」
デバフを使えるのは自キャラだけではない。
バフを狙って能力値を上げたところで、敵キャラがデバフを使ってくると、折角上げた能力値が元に戻り、攻撃に転じても大したダメージが入らない……なんてことは全く珍しくない。
能力値を下げられるだけならまだ我慢できるが、バッドステータス付与はじわじわと体力を削っていくため面倒なことこの上ない。デバフを掛けてくるキャラとの戦闘だとわかっているのなら、事前にアイテムや装備をお整えてデバフ対策を行ないたいところだ。
「デバフ掛けられたみたいに全身がダルイ……」
ゲーム用語ではあるが、現実で使っても意味は通じる(ゲーム好き相手なら)。
デバフを取り入れて体調不良を訴えると、いい意味で軽い意味合いで相手に伝わるので、使い勝手は良い。
最近ではなろう系と呼ばれる小説でも、デバフやバフが使用されることがある。
ゲーム用語から一般用語として広がってきていると、捉えることができるだろう。
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