用語集

ガーデンバース（がーでんばーす）

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「ガーデンバース」の意味

「ガーデンバース」（がーでんばーす）とは、特殊設定の一種。
海外作品の二次創作から生まれた「オメガバース」の派生形である。二次創作設定で「花吐き病」というものがあるが、同設定とは異なるものである。

「ガーデンバース」の由来・語源

「ガーデンバース」は、pixivユーザーの永夢(3メートル)氏が2021年3月にpixiv上で公開したオリジナルの「バース設定」である。

「ガーデンバース」の世界では、「花生み」と「花食み」と「その他」の人間が存在する。世界的な人口は圧倒的に「その他」が多い。
「花生み」はその名のごとく、体内から花を生み出す存在。生み出した花は「花食み」の栄養源となる。このことから「第二の性」というくくりではなく、「特殊体質」の位置づけになる。
他のバース系同様、細かくルールが制定されているわけではないため、どんなジャンル・作品にも使用可能。どちらが「攻め」・「受け」ということもなく、一般人とのカップリングも可能。なお、永夢(3メートル)氏は「あるとは思いませんが、実在する特定個人や組織への誹謗中傷や、政治的活動、宗教的活動を目的とした作品での使用は禁止します」と明確に表記しており、常識の範囲内での使用を求めている（※1）。

「花生み」と「花食み」の設定は以下の通り。

▼花生み
体内から花を生み出す存在。花が生み出される場所はそれぞれ異なっており、肌から生み出すケース、髪の毛先に生み出すケースなどさまざまである。花を生み出すタイミングはコントロールできず、人によっては痛みが生じたり、体が弱かったりする。
コントロールできないものであるが、「花を生む」こと自体に非常に体力を消耗するため、エネルギー源として非常によく食べる傾向にある。また、一般的な「植物」のように日光浴をすることによって栄養を得ることも可能である。
この様に「一般的な食事」もしくは「日光浴」で栄養を補うこと自体は可能だが、一番のエネルギー源は「花食みの体液」である。「花食みの体液」を模した栄養剤も存在しており、著しい体調不良など「一般的な食事」では栄養が追いつかない場合にはそれを使用することが多い。「恋人」や「夫婦」にあたる存在の「花食み」がいる場合は、その体液が何よりの栄養となる。
また、「花食み」から強く愛されていると感じている「花生み」は花を生み出す際の苦痛が軽減されることが多い。

▼花食み
「花生み」の花を食す存在。「花生み」同様「一般的な食事」のみでも生活していけるのだが、「花生み」の花を食すことでさらなる栄養を得たり、能力を維持したりすることができる。社会的地位の高い存在であることが多い反面、内面の不安定さも抱えている。
「花生み」が生み出したものであれば、どんな花も食せるが、「恋人」や「夫婦」にあたる存在の「花生み」が生み出した花がもっとも美味であり、栄養価が高い。そのため、そういった関係の「花生み」に愛情が深い傾向にある。その傾向からか、なかには「依存」するもの、「執着」や「独占欲」が強いものもおり、場合によっては「監禁」同然の生活を「花生み」に強いることもある。

▼ブートニエール
「花生み」と「花食み」が結ばれること。「オメガバース」での「番（つがい）」のようなもので、「恋人」や「夫婦」にあたる存在である。基本的に「攻め」も「受け」も自由な「ガーデンバース」であるが、「ブートニエール」に至るには「花食みから花生みに申し出をすること」が絶対条件である。「花生み」が「ブートニエール」の申し出を承諾すると、「花生み」の体から「蔦薔薇」が生まれてくる。そして、「花食み」がたくさんの棘をもつそれらの薔薇を「花生み」から全て取り除くことにより、ふたりは晴れて「ブートニエール」となることができる。

他にも、「ブートニエール」後のそれぞれを指す「ブートニア」「ラベル」や、「ブートニエール」後に「花食み」を失ってしまった「花生み」が陥る「ガーデニング」など、非常に細かな設定が用意されている。これらの使用は自由であるため、作品にあった要素を用いると良いだろう。
また、他の「バース系」ではありがちな「格差」や「差別」といった背景がないのも特徴である。