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「不気味の谷メイク」(ぶきみのたにめいく)とは、海外発祥の人形のような不気味なメイクのこと。特徴は以下。いかに人間味を消して生理的嫌悪感を引き出すかがポイント。
・ベースは血色悪くのっぺりと
・アイシャドウは最低限、ビー玉のような目に
・眉毛は書かない、むしろ消す
・リップは色を消す
メイクのコツは以下の通り。
▼ベース
下地はブルーか紫系で赤みを消す。その上から、マット系のファンデーションをのせさらに血色悪く。顔全体を同じ色で塗り広げ、「のっぺり」とした質感に仕上げる。みずみずしくなってしまうので、フェイスパウダーは一切使わない。
▼アイメイク
目の印象を強くするアイシャドウは使用しない。まぶたも涙袋も、ベースと同じファンデーションの色でそろえ、さらにのっぺりとした印象に。瞼の上のくぼみや、目頭、涙袋の下などにグレー系のシャドウをいれ、目がやや落ちくぼんでいるような演出をいれても良い。
アイライナーには黒々としたリキッド系を使用。ビー玉のようなまんまるの目を演出するため、黒目の上下にのみラインをひく。目がしらや目じりにはラインを引かない。
眉毛は書かない。むしろ、上からファンデーションを塗り、眉毛の印象を消す。
▼リップ
唇にもファンデーションを塗り重ね、他の部分と色を同じにする。色のあせた土気色に見えたら大成功。さらに不気味さを演出したい場合には口の両端にグレー系のアイライナーを使って線を引き、口が左右に広がっているように見せる。
▼鼻
黒のリキッドアイライナーを使い、鼻の穴を黒く塗る。人間らしい血色を消し、とってつけたような人形の鼻に仕上げる。
おすすめのヘアスタイルは、乱れぎみの無造作黒髪ストレートロング! シンプルデザインの白いワンピースを着て、暗がりに立てば誰もが驚くこと請け合い!!
「不気味の谷」とは、ロボット工学者の森政弘が1970年に提唱した概念。
人間がロボットを見たとき、その外見や動作が人間らしくなるにつれ好感を持つようになるが、ある程度以上人間に近づいた瞬間、急に不気味に感じてしまう現象のこと。ロボットがさらに人間に近づき、人間と区別がつかなくなると、また好感を持たれるようになる。
この「人間の姿に似ているからこそ感じる不気味さ」は映像作品にも使用されており、『チャイルドプレイ』『ミーガン』など多くの人気ホラー作品が生まれている。
メイクの発祥は海外のTikTokユーザー。
わざとホラー映画に出てくる不気味な人形に近づけたメイクをしたところ「不気味すぎる」と話題になった。日本でも「不気味の谷メイク」として人気を集めた。メイク系動画配信者がこれを真似した不気味の谷メイク動画を配信し、やはり人気に。同様の不気味の谷メイク動画が多数投稿されている。
「……」
「うわあっ! 何そのメイク、オバケかと思ったんだけど?!」
「ハロウィン近いし、不気味の谷メイクを試してみたんだ~♪びっくりした?」
「もうそれは不気味の谷底なんよ……」
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