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numan用語集「ケーキバース」

ケーキバース(けーきばーす)

「ケーキバース」の意味

「ケーキバース」(けーきばーす)とは、特殊設定の一種。
海外作品の二次創作から生まれた「オメガバース」の派生形である。

「ケーキバース」の由来・語源

オメガバース」がアメリカのドラマ作品の二次創作から誕生したのに対して、「ケーキバース」は韓国のBL二次創作界隈が発祥とされており、具体的に何の二次創作とは明言されていない。

「ケーキバース」の世界では、「ケーキ」と「フォーク」と「その他」の人間が存在する。世界的な人口は圧倒的に「その他」が多い。
「フォーク」には味覚がなく、「フォーク」だけが感じられる極上の味を持つ「ケーキ」と出会うことによって味覚を得られるという世界観であるため、いわゆる「カニバリズム」的要素を含む場合もある。しかしながら、発案者は「“初めてのキスはレモンの味”という言葉をさらに深めた結果生まれた設定」としていることから、必ずしもすべてが「カニバリズム」に至る作品群ではない。
ただし、体液や涙に至る「ケーキ」のすべてが「フォーク」にとっての極上の味となるため、エロティックな描写はつきものである。

「フォーク」と「ケーキ」の設定は以下の通り。

▼「フォーク」
見た目は「その他」の人間と変わらない。その多くが後天的に味覚を失う。
「ケーキ」と出会うと本能的に「ケーキを食べたい」と思ってしまうため、世間一般的な地位は低く、「食べてしまう」ことから「予備殺人者」の烙印を押されている。しかし、「ケーキ」に対する欲求は通常の食事でも抑えることができるため、あくまでも本人の性質次第。
「ケーキ」が発する匂いをかぎ取ることができるのも「フォーク」だけである。一度「ケーキ」を口にしてしまうと「食している」という罪悪感は消えてしまい、「極上の味」に抗うことはできない。

▼「ケーキ」
「フォーク」に捕食される存在。
基本的には「その他」の人間と変わらず「フォーク」と出会わない限りは自身の体質に気づくこともない。「フォーク」は後天的に味覚を失うのに対して、「ケーキ」は先天的に「おいしい」存在として生まれてくる。
そのため、己が欲望に忠実な「フォーク」に誘拐、監禁されてしまうというケースも存在している。「ケーキ」の味には個体差があり、生クリームからキャラメルなどさまざまな「極上の味」がするという。

上記以外で「ケーキバース」に関しての細かな設定はなく、「ケーキバース」と明記してあれば「ケーキ」がどんな味なのか、「フォーク」の対処法などは自由に設定してよいものとされている。

 

「ケーキバース」の活用

二次創作発祥の設定ではあるが、日本では商業BL作品も出版されている。
男子高校生同士の「ケーキバース」を甘く切なく描いた『舌先から恋』(※1)、ドS御曹司と庶民サラリーマンの刺激的な「ケーキバース」を描いた『舐めて、噛んで、キスをして』(※2)などが出版されている。

※1
『舌先から恋』著:百瀬あん
双葉社、チルシェコミックス

※2
『舐めて、噛んで、キスをして』著:文月くみ
ブライト出版、Tulleレーベル

オメガバース(おめがばーす)

Dom/Sub(どむ/さぶ)

巣作り(すづくり)

商業BL(しょうぎょうびーえる)

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