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「ハイカラ」(はいから)とは、まだ和装が主流だった時代の日本において、西洋風の洋装や生活様式を取り入れた人物や物事を指す言葉。対義語はバンカラ。擦り切れた学生服、高下駄、外面ではなく内面を鍛えるなどを表したもので、「ハイカラ」のアンチテーゼである。
明治時代の男性の洋装である「ハイカラー(ワイシャツに付ける丈の高い襟、立ち衿)」が直接の語源とされている。言葉の発案者は当時の新聞記者である石川安次郎氏。明治時代後期に誕生したこの言葉は、元々は「西洋かぶれ」のように、西洋風の装いや文化を好む人々を揶揄する意味で使用していた。石川氏は新聞で「西洋かぶれ」の政治家などを名指しで取り上げては「ハイカラだ」と記事に書いていたという。そのことから、皮肉をこめて「灰殻」という文字が当てられることもあった。
しかし、次第に当の石川氏も「ハイカラ」な装いをするようになり、そのことを外交官の小松緑氏に指摘された演説が新聞に掲載され「ハイカラ」が一般的に認知されるようになった。その後「ハイカラ」から揶揄する意味はなくなり「西洋風の服装を好む人」「新しい文化を取り入れたおしゃれな人」という意味に変化していった。
「ハイカラ」は明治~大正時代を象徴する言葉でもあり、創作物においてもその時代を舞台にした作品に使われることが多い。有名な作品のひとつに『はいからさんが通る』(※1)がある。「はいからさん」こと花村 紅緒が、大正デモクラシー~関東大震災までの時代を駆け抜けていくラブコメ作品である。
他にも、NHKの連続テレビ小説で1982年に『ハイカラさん』という作品が手塚理美氏主演で放送されていた。こちらは明治時代が舞台となっており、ハイカラ娘が当時日本ではまだ珍しかったリゾートホテルを設立するために奮闘するという物語である。
また、任天堂制作のテレビゲーム『スプラトゥーン』シリーズにおいて「ハイカラシティ」「ハイカラスクエア」という街が登場する。ゲーム内で「イカした街」と称される様に、「ハイカラ」という言葉の意味のひとつである「おしゃれな人・もの」を象徴としていると思われる。
当時の女学生のいでたちというのも象徴的である。
従来、女性は家にいるものであり、そのことから着物を身につけることが多かった。しかし、時代が進み女性も勉強や働きに出るようになると、着物だけでは心もとないとなり、次第に「女袴」と呼ばれるものが普及していき、着物に袴を合わせたスタイルが定着していったのである。
現在ではこういったアンティーク着物一式をレンタルで体験できる施設も存在している。
※1
『はいからさんが通る』著者:大和和紀
講談社「週刊少女フレンド」に1975~1977年にかけ連載された
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