地上波では無理！？禁断の『ゴールデンカムイ』アニメ未放送エピソードたち。“オベンチョ”に支遁動物記etc.

『ゴールデンカムイ』の舞台は、明治末期の北海道。元兵士の杉元佐一がアイヌの少女・アシリパとともに、網走監獄の死刑囚たちが隠した金塊を求めて旅をする冒険活劇です。
歴史ロマン、アクション、ギャグ、グルメ、男たちの裸、変態すぎる囚人たち……と、さまざまな魅力が詰まった『ゴールデンカムイ』は、これまで３度もアニメシリーズが製作されている超人気作品。

理由はどうあれ『ゴールデンカムイ』にも、アニメ化されていないエピソードが多数存在します。そこで今回はアニメ一期から三期までにカットされた、人気の原作エピソードを総ざらい。『ゴールデンカムイ』のアニメは観てるけど原作は未読……そんなアナタにも、アニメ化を諦めずに待つ熱烈ファンにも捧げます。

※アシリパの正式名称は小さい「リ」

杉元は両親を結核で失い、自身も結核を患っている可能性があったため、幼なじみの寅次と梅子がいる村から姿を消さなければなりませんでした。杉元が失踪していた２年のあいだに、寅次と梅子は結婚。杉元はふたりの結婚を祝福し、梅子への恋心を封印します。

その後、日露戦争に出征した杉元は“不死身の杉元”という異名をとるほど活躍しますが、一緒に出征した寅次は戦死。杉元は身元を明かさずに寅次の遺骨をふるさとに届けると、そこには眼の病を患った梅子の姿がありました。

推測の域を出ませんが、残酷な描写が多いためにカットされたのでは、という声もあります。

チカパシはインカラマッを「家族だから助ける」と言い、衝撃の方法で男たちから救出します。身寄りがないチカパシにとって、インカラマッと谷垣は初めてできた大切な“家族”だったのです。刺青の囚人は出てきませんが、彼らの関係性が変化する前の布石になるエピソードです。

※インカラマッの正式表記は小さい「ラ」

ふたりの豪快な生き様は見ていて気持ちがよく、多数のファンが存在する模様。
カットの理由は定かではありませんが、お銀と慶一郎は場所を問わず熱烈に愛し合っていました。
もしかしたら、お銀さんがセクシーすぎたのかも……！？

網走監獄の囚人・関谷輪一郎の毒を飲まされた土方歳三を助け出すために、網走監獄の元看守部長門倉が大活躍（？）します。同時進行で謎の巨人・オベンチョと、いじめられっ子の少年の交流も描かれ、謎の余韻に浸れるのでおすすめです。

『ゴールデンカムイ』15巻には、人気キャラの尾形百之助と土方歳三の出会いを描いた「茨戸の用心棒」編、17巻では脱獄王・白石由竹の脱獄系純愛ラブストーリー「恋をしたから脱獄することにした」を収録。19巻には愛を誓った男と男の物語「モンスター」編がアニメ化され、DVDが同梱されました。

このほかにも、小ネタ回など割愛されたものも多くあるので、アニメと原作を同時に楽しめば、より深く『ゴールデンカムイ』の世界に浸れるはず。

（執筆：清談社）