『鬼滅の刃』キャラクター解説① 主人公・炭治郎と仲間達│人気の理由と鬼舞辻無惨戦での活躍を振り返り！

TVアニメ『鬼滅の刃』と言えば、待望のアニメ第2期”遊郭編”の放送が待たれるところ。
2020年10月の劇場版“無限列車編”の公開から、一気に日本のアニメ映画の興行収入記録を塗り替えたのも記憶に新しいところですね。
『鬼滅の刃』より、キャラクターを一挙紹介する連載記事を掲載！
その人気理由やラスボス鬼舞辻無惨戦での活躍、小ネタなどを交えてご紹介します。

第1弾の今回は、主人公の竈門炭治郎と仲間達（計７名）です。

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※アニメ未放送の内容や、ネタバレを含みます。

竈門炭治郎（かまど たんじろう）
CV.花江夏樹
誕生日：7月14日
好きな食べ物：タラの芽

「頑張れ炭治郎頑張れ！」
「俺と禰豆子の絆は誰にも引き裂けない！」

『鬼滅の刃』の主人公。亡き父の代わりに炭を売り家族を支えてきたが、母や弟たちを鬼に殺され、妹の禰豆子は鬼にされてしまう。
禰豆子を人間に戻すため、家族の敵を討つため、鬼殺隊に入隊する。
『少年ジャンプ』での第１回人気投票では堂々の１位。

■性格・人気ポイント
心優しく努力家。
家族を惨殺されてすぐに鍛錬にはげむ姿や、「炭治郎頑張れ！」と声に出して自分を鼓舞するシーンがネットで話題になる等、常に前を向く姿勢が多くの読者を惹きつけている。
まじめゆえに頑固で、「お金はいらない」と言う相手に「払います！」と譲らなかったり、鬼殺隊幹部に説教をすることも。

■戦闘スタイル
兄弟子の冨岡義勇と同じ“水の呼吸”の他、竈門家に伝わる舞から編み出した“ヒノカミ神楽”が使える（「神回」と言われたアニメ十九話「ヒノカミ」で登場）。
アクロバティックな剣技だけでなく、痛みなく鬼の頚を落とす「干天の慈雨」を使ったり、消えゆく鬼に寄り添ったり、戦闘中にも炭治郎の優しさが見える。

竈門禰豆子（かまど ねずこ）
※「禰」は「ネ＋爾」が正しい表記となります。
CV.鬼頭明里
誕生日：12月28日
好きな食べ物：金平糖

「おかえり！」
「幸せかどうかは自分で決める　大切なのは“今”なんだよ」

炭治郎の妹で竈門家の長女。鬼の鬼舞辻無惨によって鬼にされ、普段は人を喰わないよう抑えている。
移動時は木箱に入って炭治郎に背負われており、口にくわえた竹がチャームポイント。
人間の頃の自我を失い幼児化しているが、相手の言うことは理解する。
『少年ジャンプ』での第１回人気投票では3位。

■性格・人気ポイント
炭治郎に似て家族思いで「違う」と思ったことは放っておけず、家族の大黒柱として責任を負う炭治郎に「謝らないでよ。貧しかったら不幸なの？」と問うた。
ヒロインだが身体を張って戦うところや、「ムー！」と意思表示するかわいさが人気を集めている。
多くの芸能人がSNSで披露するなど、コスプレも人気。

■戦闘スタイル
普段とは別人のように牙をむく。
炭治郎の指示通り人間を助けるなど頼りになり、禰豆子がいなければ厳しい戦いもあった。
体術にも優れているが、アニメ第十九話「ヒノカミ」では、「爆血」という火を放つ血鬼術（鬼の特殊能力）を発動。
身体の大きさを変えることもでき、アニメで小さくなってちょこちょこ逃げる姿が「かわいすぎる」とネットでスレッドが立った。

我妻善逸（あがつま ぜんいつ）
CV.下野紘
誕生日：9月3日
好きな食べ物：うなぎなど高級なもの、甘いもの、おにぎりだと鮭

「俺はな、もの凄く弱いんだぜ！　舐めるなよ！」
「炭治郎 生きることだけ考えろ！」

炭治郎と同期の鬼殺隊士。
『少年ジャンプ』での第１回人気投票では２位。さらに「ニコニコ大百科」「ピクシブ百科事典」主催の2019年『ネット流行語100』でも４位の『鬼滅の刃』を抜いて２位になるなど、異例の人気っぷりを示した。

■性格・人気ポイント
極度のネガティブで泣き虫。その叫び声は公式で「（汚い高音）」と称された他、「心臓が口からまろび出る｣ といった面白台詞がネットで“まとめ”られるなど、基本的にギャグ担当である。
しかし、仲間を守るためなら体を張ったり、戦いでは別人のように強くなるギャップが人気。

■戦闘スタイル
恐怖が頂点に達し失神することで戦うことができる。
使える剣技は“雷の呼吸 壱ノ型”のみだが、鬼を一瞬で斬り裂くほどの威力があり、アニメ第十七話「ひとつのことを極め抜け」で見せた“霹靂一閃 六連”では海外ファンも大興奮させた。
（「善逸のもっともかっこいいシーン」と言われている）

嘴平伊之助 （はしびら いのすけ）
CV.松岡禎丞
誕生日：4月22日
好きな食べ物：天ぷら（赤ん坊の頃はおじいさんにおかきで餌付けされていた）

「お前が言おうとしたことは全部な　今俺が言おうとしたことだぜ！」
「もとの炭治郎に戻れよォオオオ！」

炭治郎と同期の鬼殺隊士。山で猪に育てられた。
猪の被りものをしており身体はムキムキだが素顔は美少年、というギャップが人気。
炭治郎には親のように叱られ、善逸とは子どものようなケンカをする。
『少年ジャンプ』での第１回人気投票では５位。

■性格・人気ポイント
まさに“猪突猛進”な野生児。
人に優しくされると慣れていないため“ホワホワ”してしまったり、鬼殺隊士になり初めて経験した仲間の死にぼろぼろ泣いたり……だんだん人間らしくなっていく様子が読者を惹きつけ、「応援したい」という気にさせると思われる。
また、母親のことを思い出すシーンや、鬼舞辻無惨戦で炭治郎に“苦渋の決断”を下せなかったシーンに涙した人も多いという。

■戦闘スタイル
炭治郎や善逸のように稽古で覚えた技ではなく、我流の“獣の呼吸”を使う（二刀流）。
戦い慣れしているが、那田蜘蛛山で初めて鬼に歯が立たなかった時はショックで「ゴメンネ 弱クッテ」と発した（公式ラジオ番組『鬼滅ラヂヲ』によると、その時の絞り出したような松岡禎丞の演技は秀逸だったという）。
炭治郎たちと任務にはげむうちに仲間との連携も覚え、立派な鬼殺隊士となった。

栗花落カナヲ （つゆり かなを）
CV.上田麗奈
誕生日：5月19日（正式な出生日は不明）
好きな食べ物：自身が住む屋敷で働くアオイが作る料理、ラムネ

「全部どうでもいいから自分で決められないの」
「もう嘘ばっかり吐かなくていいから」

炭治郎たちと同期の、鬼殺隊士の女の子。
鬼殺隊幹部の胡蝶しのぶに育てられている“継子”で、炭治郎たちより先に“全集中の呼吸”も身につけていた実力者。
幼少期は虐待されており、売られそうになったところをしのぶと姉のカナエに救われた。

■性格・人気ポイント
幼少期のトラウマから自分の意思を忘れ、にこにこして必要な言葉だけを発していたが、ぐいぐい来る炭治郎の影響で「自分の気持ちに従おう」と変わり始める。
炭治郎のことであたふたしたり、ちょっと天然だったりするかわいらしい面で、女性ファンも増やしていった様子。
姉たちのことを思い強敵と戦った原作第163話「心あふれる」では、多くの読者がカナヲと一緒に泣いたという。

■戦闘スタイル
“花の呼吸”の使い手。強い鬼には、失明のリスクを負って動体視力を極限に高める「終ノ型 彼岸朱眼」を発動する。
カナエの仇である鬼と対峙した時は、共闘する伊之助に声をかけながらリード。
「仲間を大切に」という姉の教えのおかげで仲間（伊之助）が来てくれた……と感謝するとともに、カナヲの本気のすごさを読者に見せつけた。

珠世（たまよ）
CV.坂本真綾

「鬼となった者にも「人」という言葉を使ってくださるのですね」
「そんなことがわかっていれば 私は鬼になどならなかった！」

炭治郎と禰豆子を助けてくれる医者の女性。「鬼舞辻無惨を倒す」という共通目的を持つ。
元は人間だったが無惨にそそのかされて鬼になり、家族に取り返しのつかないことをしてしまった（今は人を喰わずに生きられる）。
鬼を人間に戻す方法を研究しており、無惨は彼女のことをかなり警戒しているよう。

■性格・人気ポイント
炭治郎も思わず頬を染める、美しく淑やかな女性。
のちのち明かされる過去の悲劇によるものか、儚げな雰囲気も人々を惹きつける。
無惨を滅することへの執着は誰よりも強く、彼のことだけは「お前」と呼び、鬼らしい表情を見せるギャップも。

■戦闘スタイル
血の香りで幻覚を見せる術が使えるが、戦闘より知識で役立つことが多い。
鬼舞辻無惨戦では、薬を手に身体ごと飛びこんでいった。その方法は鬼殺隊の胡蝶しのぶと似ている。
鬼の珠世と人間のしのぶが協力して作った薬が、大きな役割を果たしたのである。

愈史郎（ゆしろう）
CV.山下大輝

「珠世様は今日も美しい　きっと明日も美しいぞ」
「無惨　お前はこの世でもっとも重い罪を犯した」

元は病弱な人間で、珠世に鬼にしてもらうことで生き延びた青年（人を喰わずに生きられる）。
珠世を「珠世様」と呼んで崇拝し、常にそばにいる。悪態をつきながらも、珠世のために竈門兄妹や鬼殺隊を助ける。

■性格・人気ポイント
珠世に一途すぎるところと、ひねくれキャラが人気。
炭治郎たちをおとりにして二人で逃げようと提案し珠世にどん引きされた時は、嫌われる！という焦りからか「冗談です！」と撤回した。
最初は毒を吐いた炭治郎のことも後でちゃんと認めたり、善逸を恨む鬼の獪岳に正論を説いたり、珠世がいないところでは実年齢（三十過ぎ）らしい落ち着きを見せる。

■戦闘スタイル
頭の回転が速く、鬼殺隊にまぎれこみ鬼と戦う時もテキパキ指示を出す（「誰だっけ…？」という違和感は周囲も感じている様子）。
他者の視界をあやつることができ、鬼舞辻無惨戦では無惨が取り乱すほどの“すごわざ”をやってのけ、「かっこいい」「MVP」と読者を湧かせた。
事実、これが鬼殺隊の勝利に大きく貢献。
この世で唯一の鬼となった、彼のその後にも注目である。

次回の第２弾は鬼殺隊の幹部“柱”たちをご紹介します。お楽しみに！

著者は吾峠呼世晴。「週刊少年ジャンプ」11号（2016年2月15日発売）より連載を開始し、シリーズ累計発行部数は500万部を突破。
劇場版『Fate/stay night [Heaven's Feel]』、『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』、『活撃 刀剣乱舞』などを手掛けたアニメーション制作会社ufotableとの強力タッグでテレビアニメ化。

『鬼滅の刃』ポータルサイト： https://kimetsu.com
『鬼滅の刃』公式Twitter： https://twitter.com/kimetsu_off

　©吾峠呼世晴／集英社・アニプレックス・ufotable