numan編集部
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アルバム発売を記念して、前回記事では日本語ラップ紹介マンガ『日ポン語ラップの美ー子ちゃん』著者の服部昇大さんに1stアルバム楽曲のポイントを解説していただきました。
INDEX
服部昇大さん(以下、服部):「The Champion」大好きな曲なので、収録されてないのは残念ですね。
『ヒプマイ』で初めて「TRAP(トラップ)」という近年主流のトラックに挑戦している曲で、BPM(※編集部注:テンポのこと)が早くラップの乗せ方が従来のヒップホップと変わってくるのため、大変だと聞きます。「『ヒプマイ』はトラップもやるんだぞ!」という強い意志を感じました。
この曲のトラックメーカーも理貴という名前の若手で、武道館でもライブをした若手大人気グループ「BAD HOP」の2018年大ヒット曲「Kawasaki Drift」等も手がけている超本格派です。
服部:『キンプリ』は『プリティーリズム』シリーズからのファンで個人的に大好きだったので、あのコラボにはとても驚きました(笑)。曲も凝ってて面白かったです。
気に入らない相手への「DIS曲」をアップするというのはヒップホップによくある手法です。ただDIS曲を出すだけじゃなく、それを聞いた相手が「アンサー曲」を返すという、ヒップホップ的に言う「ビーフ(喧嘩)」を演出でしっかりやっているところにとても感心しました。ストーリー性があるんですよね。
「ここまで作り込んでもほとんどの『ヒプマイ』ファンはわからないくない!?」と思うほどのマニアック具合。
人の曲を使ってラップする「ビートジャック」という手法はあるんですが、ちょっとストリートな発想……というか権利的には違法なので、このコラボでは“REMIX”という形をとってるんだと思います。
基本的にCD展開から発生したコンテンツで、ここまでのムーブメントを生める音楽の力ってすごいなと思います。まだまだ新しい展開もあるようですし、次は何をやってくれるのか非常に楽しみです。
■服部昇大さんプロフィール■
『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。同作が「月刊少年ジャンプ」に掲載されデビュー。2017年、6代目日ペンの美子ちゃんに就任。代表作に『日ポン語ラップの美ー子ちゃん』(宝島社)『邦キチ!映子さん』(集英社)
●ヒプノシスマイク公式サイト:https://hypnosismic.com/
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