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倹約家で几帳面なイケメン弁護士・筧史朗(通称シロさん / 西島秀俊さん)と、人当たりが良くハートがふんわり乙女な美容師・矢吹賢二(通称ケンジ / 内野聖陽さん)という男性カップルの同棲生活あれこれを、ふたりの食事と人々との関わりを軸に描き出します。
第3話ではついに小日向さん(山本耕史さん)が登場! 実家の両親との関係がギクシャクしてしまうシロさんと、それを気づかうケンジ、ふたりの心の揺れ動きにも注目です。
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グッタリして自宅へ帰ると、その様子に気づいたケンジがすかさず「なんかあった?」とたずねますが、シロさんは何かを言いかけて口をつぐんでしまいます。
結局、そんなモヤモヤをシロさんが吐き出せた相手は、お買い物仲間のカヨコさん(田中美佐子さん)でした。コールスローにするキャベツをザクザクと千切りにしながら(シロさん、手際がよい!)両親の無理解をこぼすシロさん。でも、そんなシロさんに、カヨコさんは軽やかに言うのです。
嫌なことがあっても、料理をしているとリセットされる。カヨコさんは純粋に、心からそう思って言っているのだと思いますが、さり気なくシロさんに気持ちの切り替えをうながしているようにも受け取れました。
そんなカヨコさんの言葉に同意しつつ「うちの母もカヨコさんくらいの距離感でいてくれたら」と言うシロさんですが、そこには“家族と他人”という違いがあるとたしなめられるのでした。
理由は「小日向さんもゲイだから、仲良くなれるかなと思って」……この発言に、シロさんは困惑。小日向さんは小日向さんで、厳しめの表情を浮かべたなかなか威圧感のある人物です。
ところが「せっかくなので」と小日向さんがシロさんに、先日起こった“悲しい話”を切り出します。恋人はジルベールそっくりの美少年?で、先日から一緒に暮らしていること。自分の部屋に転がり込んできたのは向こうのなのに、締め出しをくらい、夜中にコンビニへハーゲンダッツを買いに走ったこと……。
「小日向さん、いまあなた、長々とふたりの楽しいプレイの話を聞かせましたね!?」
怖い印象と裏腹に、ちゃっかりノロけ話をする小日向さん。こうしてシロさんに、新しい「ゲイ友だち」が誕生したのでした。真顔でスマホを「ふるふる」して連絡先交換しているふたりの姿はシュール過ぎましたね~!(笑)
とはいえ、内心は父の病状が気がかりなシロさん。離婚して我が子と会えなくなった今田さん(佐藤仁美さん)の付き添いで遊園地に行く日、シロさんはお弁当づくりをしながらも、病気についてスマホで検索したり……。
その様子に気づきつつも何事もないかように振る舞い、自分の分もお弁当があることにはしゃぐケンジがあまりにも健気なのです。ケンジ~~~~~! その表情や仕草に胸がギュ~ッとしてしまう!
普段そっけなくても、大事な話はしてくれるなら、そっちのほうがいい……シロさんが実家から戻ったときのことを思い出し、そんなふうに寂しさを感じるケンジ。
「オヤジのことでこの先、もしなんかあったときさ、話……聞いてもらってもいいかな?」
「話聞いてくれるだけでいいんだ」
その言葉に感極まって泣いちゃうケンジは、声をつまらせて「うん」「聞くよ~!もちろんだよシロさん!」と笑顔でシロさんの隣に立つのでした。ケンジ~~~~~!!(2回目)
鶏肉の油を活かした野菜の炒め方や、トマト缶をゆすぐついでに1缶分の水を入れるというような料理のコツが満載で、おいしそうというだけではなく「作ってみたい!」と思わせてくれるのが『きのう何食べた?』に出てくる食事の魅力ですね!
シロさんとケンジは同性愛者のカップルで、世間一般の「家族」とは少し違うかもしれません。でも、一緒に暮らしていく中で「家族」について考えるときに真っ先に思い浮かべるのはお互いのことなんですよね。
次回第4話では、シロさんのお父さんがいよいよ手術をうけることに。「毎日一緒に暮らしてる人って、特別なのね……」というお母さんの言葉、シロさん・ケンジの特別な「クリスマスメニュー」に、ふたりの出会いの思い出話まで!?
第4話も楽しみです♪
執筆:森本マリ
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