すこ(すこ)

「すこ」の意味

「すこ」(すこ)とは、インターネット上で「好き」という意味で使用される言葉。
元々ネットスラングとして生まれた言葉だが、近年では「語呂がいい」「響きがかわいい」という理由で、若者言葉としても使用されている。

「すこ」の由来・語源

「すこ」は、2012年に「ニコニコ動画」に投稿された実況プレイ動画で、とある閲覧者が「ここすき(好き)」というコメントを「ここすこ」とタイプミスしたまま流してしまったことが始まりとされる。このタイプミスを他の閲覧者が弄り、真似する人が増えた。さらに2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)の「なんでもジュピター板(なんJ)」でも使用され、「すこ=好き」という意味合いで広まった。
以降、「ほんとすこ(本当に好き)」「これすこ(これ好き)」というように使用されている。

また、『アイドルマスターシンデレラガールズ』に2019年から実装されたメンヘラ系オタクアイドル、夢見りあむが「オタク!ぼくをすこれ!よ!」と発言し、「すこ」の命令系にあたる「すこれ(好きになれ)」も広まりを見せている。

ほかにも「すこる(好きになる)」「すこった(好きになった)」や、「すこすこ」、「すこすこのすこ」といった活用形や、さらに猫のスコティッシュフォールドとかけた「すこすこスコティッシュフォールド」といった発展形がSNS上で見受けられる。

「すこ」の活用例

SNSなどで「すこ」と思う画像や動画をアップした際に添えられることが多い。

・「この曲の転調するとこ! ここすこ」
→この曲の転調するとこ! ここが好き!
・「推しのドヤ顔ほんとすこ」
→推しのドヤ顔が本当に好き!
・「あ……これ……すこ……」
→あ……これ……好き……
・「このキャラすこった」
→このキャラ好きになった

なお、若者言葉としての「すこ」は、2015年あたりからブームを見せているが、既に新しい形態の言葉にとって代わられている場面もある。代表的なものは「愛している」「好き」を表現した「ラブい」、好きな人を意味する「好きPeople」の略語「好きピ」である。いずれも恋愛対象のみならず、友人などにも使用できるカジュアルな言葉。さらにそこから若干言葉を崩した「ちゅきぴ」も存在している。

・「楽しそうな〇〇が本当にラブい」
→楽しそうな〇〇が本当に好き
・「好きピに褒められた!最高!」
→好きな人に褒められた!最高!

ひとえに「好き」というだけでも、その「好き」の意味や方向性、内容にはそれぞれ違いがある。特に近年生まれる言葉においては「薄っぺらい」「日本語特有の良さがない」と言われがちだが、話者にとってはそれぞれにをきちんと伝えたい思いが詰まっているもの。言葉の可能性は無限大である。

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numan編集部

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