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劇場版『名探偵コナン』初期作品も見てほしい。過去の名作「瞳の中の暗殺者」にゾクゾクする

こんにちは。小川満鈴と申します。私は現在いくつかの情報サイトで日本のおもちゃ、ゲーム、漫画などのカルチャーについて書かせていただいておりますが、特に「昭和レトロ」という単語に激しく反応してしまうタイプなのです……。

そして気がつけば昭和のレトログッズを収集するようになっていまして、『美少女戦士セーラームーン』の当時からのグッズを中心に、『名探偵コナン』等、その時代のおもちゃを大量に集めています。そして、それに費やしてきた金額は……3000万円程度……。自分でも引いてしまうのですが、好きなものは好きなのでこれからも続けていくかと思います。

そんな強火オタクな私が今回は初期の劇場版『名探偵コナン』の魅力について語ります。

小説『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(小学館)

小説『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(小学館)

via 小説『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(小学館)

心理描写がリアル…!『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』にゾクッ

今年も劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が4月15日より公開されるということでして、確実に劇場に観に行く予定ですし、全ての映画を観ていますが、突き詰めて言ってしまうと実は初期の頃の作品が大好き。

私は映画においてもそうなのですが、いわゆる実際の残虐殺人のようなものにとても強い興味を持っています。

と書くと小川はサイコパスなのか? 的に思われてしまうかもしれませんが、人間がどうすればそういった思考、心理、そして行動に出るのか? 出たのか? という部分を知りたくなってしまうのです。

小説『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(小学館)

小説『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(小学館)

via 小説『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(小学館)
そんな私の知識欲や好奇心を満たしてくれる大好きな映画は『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(劇場版シリーズ4作目/2000年公開)なのです。※ネタバレにならないように気をつけます。

最近のコナンの映画、もちろん大好きで毎回何度も観ているのですが、私たちファンというのはすごく贅沢でワガママでございまして、例えばゲームに例えますと、最新(2022年現在)の『バイオハザード』は、それはもう素晴らしい映像とゲーム性なのに、今まで登場していたレオンクレアといった主人公的なキャラがないと「物足りない」と感じてしまうようになっています。

これと同じように、コナンの映画も怪盗キッド服部平次、黒の組織などの人気キャラクターが出てこないとなんだかガッカリしてしまうようになっています……。

この『名探偵コナン  瞳の中の暗殺者』は怪盗キッドも黒の組織も登場しない初期作品。
決して今のコナン映画のような派手さはありませんが、利き手から犯人が見えてくるジワジワ感や、記憶喪失の使い方、過去への復讐、そして謎解きが非常にリアルなんです。

私はこの映画が公開された時、まだ小さかったので家でレンタルしてきたビデオで見た記憶があるのですが、あえて途中で一時停止をしてしばらく犯人や先の展開を考えて、再生〜を繰り返していました。

今考えると気持ち悪い小学生女子ですが、この作品にはそんなジワジワ感を楽しむ魅力が詰まっています。まるで詰将棋やチェスのように一つ一つ進めていくような。

人間の中身も私はこの映画のように決して派手ではなく、何かを言われたら嫌な気持ちになる、こうされたらイラッとしてしまう、誰かに嫉妬してしまう……と、コップの表面張力のように少しずつ溜まっていき、そしてその人の心のコップから水が溢れてしまった時、人を傷つけたり、時には殺人にまで行き着いてしまうのですよね。

CD『「名探偵コナン」オリジナル・サウンドトラック 1...

CD『「名探偵コナン」オリジナル・サウンドトラック 1997-2006 BOX』

via CD『「名探偵コナン」オリジナル・サウンドトラック 1997-2006 BOX』
人間というのはもちろんですが生きている以上、自分の大事な生活があって、そして大事な人がいて、誰かに嫉妬し、時には復讐も考えてしまうものです。

この映画の中でも富のために薬物を違法に横流したり、自殺に見せかけた殺人、そして蘭が狙われたように、口封じのため目撃者を消す……。など、人間は自分の利益や自分の大切な人を守るため、そして時には失ったことへの復讐のために鬼にもなるんです。

映画エンタメの話のはずが人間の心理のような話になってしまいましたが、コナンの映画はただ単に「楽しかった!」で終わらない、見た後で何かをじっくりと考えさせてくれるものだと思っています。今年の映画、どうなるのか!? 本当に楽しみです。

「Need Not To Know」なんて言ってられないさ。

(執筆:小川満鈴)

小川満鈴(おがわ・みな)プロフィール画像

小川満鈴(おがわ・みな)プロフィール画像

<小川満鈴(おがわ・みな)プロフィール>
子役経験を経て、2016年に結婚。 現在在は連載コラムなどライター業を中心に活動中。 また、日本一のセーラームーングッズコレクターでもある。

■おがわんセーラームーングッズコレクションサイト(随時更新中):
http://ogawansailormoon.versus.jp/ogwansailormoon/sailormoontop.html

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』作品情報

原作:青山剛昌『名探偵コナン』(小学館『週刊少年サンデー』連載中)

【スタッフ】
監督:満仲 勧
脚本:大倉崇裕
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
制作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント
配給:東宝

【キャスト】
江戸川コナン:高山みなみ
毛利蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:小山力也
安室 透:古谷 徹 ほか
(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

公式サイト:https://www.conan-movie.jp/index.html

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』予告2【2022年4月15日公開】

■劇場版『名探偵コナン』10年前の名言がいま刺さる。ネット社会に通じる言葉とは
https://numan.tokyo/anime/78bcP
■古参オタクが劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』を観た結果…とにかく神映画でした!
https://numan.tokyo/anime/XX5uk
■私が『ドラクエ5』でビアンカを選んでしまう理由。あの名言がいじらしい…!
https://numan.tokyo/game/NOJVc

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numan編集部

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