【考察2】ファンの“愛の力”が試される!? TVアニメ『おそ松さん』2期1話〜3話をおさらい&ちょっと深読み!

【考察2】ファンの“愛の力”が試される!? TVアニメ『おそ松さん』2期1話〜3話をおさらい&ちょっと深読み!
10月より待望の2期がスタートしたTVアニメ『おそ松さん』。大反響で幕を閉じた1期から相変わらずの暴れっぷりで、毎週大きな話題を呼んでいます。 今回は、これまで放送された1話から3話までを振り返りながら、ちょっと深読みしていきます。1〜3話のネタバレが含まれるので、アニメをまだ見ていない方はご注意ください!
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“所信表明”の1話はスタッフとファンへの警鐘!?

2期1話『ふっかつ おそ松さん』は、モノクロアニメのおそ松“くん”たちが、『おそ松さん』2期のスタートを喜ぶシーンから始まりました。
おそ松くんたちがTVをつけると、そこには1期から1年半経った街の様子が。6つ子の家を久しぶりに訪れたイヤミとチビ太は、二階建てだった彼らの家が巨大なビルにリフォームされているのを発見します。
玄関の前には、6つ子カラーの“松パーカー”を着た女性ファンたちが長蛇の列を作っています。うっとりとした表情で6つ子に出会える時間を待つファンたち――または、1期からすっかり6つ子の虜になってしまったTVの前の視聴者たち――に向かって、チビ太が叫びます。

「一体世の中どうしちまったんだ! しっかりしろ世の中! 何があったんだよてやんでいバーローチクショー!」

そして二人が家の中へ入ると、そこには変わり果てた”6つ子さま”の姿が……。多くの女性ファンから人気を集め、2016年3月の1期放送終了から2期開始までの1年半の間、毎日のようにグッズ、イベント、アプリや雑誌などのメディア展開が行われていた『おそ松さん』。あらゆる企画でかわいい&カッコいい姿が描かれてきましたが、元はといえば、クズでニートの6つ子たち。何も努力せずに人気が出てしまったら、こんな状態になってしまっても不思議ではありません。
1期以降の“おそ松さん現象”を皮肉るような1話。これについて、雑誌『アニメージュ』2017年11月号に掲載されていた藤田陽一監督とキャラクターデザイン・浅野直之さんの対談では、藤田監督がこんな発言をしていました。

「内輪への警告みたいなもんじゃないですか、どっちかというと(笑)【中略】お客さんが湧いてくれるのはありがたいんですけど、内輪がそれに浮かれすぎると良くないな、と。そもそも、最初はそんな感じじゃなかったじゃん、この企画、というね」

そんな藤田監督が2期1話で絶対にやりたかったと語るのが、1期同様、白黒の『おそ松くん』でスタートするということ(同誌より)。あらゆるメディア展開で、さまざまな6つ子の姿が描かれたとしても、すべては赤塚不二夫先生が描いた『おそ松くん』があったから。オープニングを考察したこちらの記事でも、『おそ松くん』の延長としての『おそ松さん』を大切にしている製作陣の想いについて言及しましたが、1期1話の始まり方を踏襲しているのは、藤田監督の言う「そんな感じじゃなかった」スタート地点を振り返るためなのです。
『おそ松さん』という社会現象への皮肉にも見える2期1話は、原点回帰であり、「評価とは関係なく、おもしろいことをやっていくぞ」という製作陣の所信表明でもあるのでしょう。



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2017-10-29

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